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岡田 さら 院長の独自取材記事

さら・栄クリニック

(名古屋市中区/矢場町駅)

最終更新日:2019/08/28

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百貨店や飲食店でにぎわう矢場町駅から徒歩2分にある「さら・栄クリニック」は、2018年6月に開業した女性のための漢方内科クリニックだ。同院は以前「エミ・セントクリニック」として開業しており、現院長の岡田さら先生は、高校生の頃患者として通院していたそうだ。医学部を志したのは「人に何か良い影響を与えられるような仕事をしたい」という思いがあったからだと話す岡田院長。「病気を治すだけでなく体の中から元気になり、美しくなってほしい」という思いが、診療の根底にあるという。今回は、自らも助けられたという漢方への思いや、女性ならではの疾患についてたっぷり話を聞いた。
(取材日2019年1月10日)

マイナスからゼロ、さらにプラスをめざす漢方治療

こちらのクリニックの開院経緯を教えてください。

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このクリニックは、12年前から「エミ・セントクリニック」として女性のさまざまな症状に対し、漢方を中心に治療を行っていました。私も高校生の時に体調を崩し、薬を飲んだり病院へ行ってもなかなか良くならなかったことがありましたが、「エミ・セントクリニック」の吉村先生と出会い、漢方を処方してもらったという経験があります。その後、めざしていた医師になり吉村先生に報告をしたところ、このクリニックを事業継承してみないかとお話をいただきました。そして、昨年の6月に私が院長となり、クリニック名も「さら・栄クリニック」とし、現在に至ります。院内は以前のクリニックを受け継ぎ、待合室は優しい色合いで女性向きのインテリアに囲まれています。診察室は私の好きなサボテンや観葉植物など、緑があふれているんですよ。

患者さんはどの年齢や症状の方が多いのでしょうか?

当院は基本的には女性専門になっていますので、20代から50代までの女性が多いです。ですが、0歳の赤ちゃんも80代の女性の方も通われていて、実際は幅広いです。赤ちゃんはアトピー性皮膚炎や喘息で、20代はにきびや肌荒れの治療、30~40代は月経関連のお悩みで来院されています。更年期障害などのご相談も多いです。ホルモン剤やピルが合わなくて漢方を希望されて来院される患者さんもいらっしゃいます。その他にも不眠、頭痛やむくみ、胃の不調や便秘、なんとなく疲れやすいなどの症状や、肥満治療をご希望で通われている方もいらっしゃいます。長く通ってくださっている患者さんも多く、吉村先生の時から10年くらい通い続けている方もいらっしゃいます。信頼し続けていただけているのはうれしいですね。

漢方を中心に治療されていますが、漢方はどのようなものだとお考えですか?

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漢方は、根本的な体質改善によって症状の解消に導くという考えです。西洋医学ですと、例えばアレルギーが出た時に薬を飲み、その時は一時的に症状が治まるのですが、飲まないとまた症状が出てしまうことがあります。漢方の場合、症状がどこからきてるのかを見極め、その根本を治していきます。西洋薬を使わないということではなく、漢方を併用して体質改善をしながらだんだん薬を減らしていき、いずれ薬を使わなくてもいい体にしていけることをゴールと考えています。漢方を飲んでみて想像以上に体に合っていると感じる方もいるので、ファンになってくださる方も多いです。医療はマイナスからゼロということが多いのですが、漢方はそこからさらにプラスに向けて、より健康的で幸せになれることをめざしています。

カウンセリングを重視したオーダーメイドの治療

診察の流れを教えてください。

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患者さんが診察室に入られたら、まずはお話をする中で「どんなことに困っているのか」をお聞きします。その後、「舌診」といって舌を診せていただきます。それからおなかの診察や脈を診るというのが一通りの流れです。というのも、例えば「頭が痛い」と言う患者さんの場合、痛みの場所だけを診るのではなく、その痛みがどこからきているのかを知るために、全身の状態を診ることが大切です。根本的な原因を考えるためには、その患者さんの体質をまず知らなくてはいけません。漢方は、一つの症状に対していくつか薬があるんですね。一見頭痛という同じ症状でも、その人によって合う薬が違うので、それを見極めて処方することが重要です。

更年期障害で来院する患者さんも多いと聞きました。

そうですね。当院では更年期障害の方に対して、漢方だけでなくプラセンタ治療も取り入れています。プラセンタは人の胎盤成分を抽出して作った注射です。1956年からずっと使われていて歴史のあるものですし、大きな副作用も報告されていないので、安心して使ってもらえます。プラセンタを使うことで、ホルモンバランスが整えられて細胞が活性化され、不調が良くなることが期待できます。更年期障害や慢性肝炎、産後の母乳の出が悪くて困っている方には保険が適応されますし、女性のさまざまな悩みに適応できます。プラセンタ治療も人によって合う合わないがあるので、悩んでいる方は一度相談していただけるといいと思います。

先生が診療の際に心がけていらっしゃることはどんなことでしょうか?

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カウンセリングを重視していることでしょうか。患者さんがどういうことで困っているのかをしっかりお聞きし、一人ひとりに合った漢方を処方するように心がけています。いわゆるオーダーメイドの診療ですね。患者さんの中には、不定愁訴といわれる、具体的に病名がつくような病気はないのに、「なんだか調子が悪い」と困っている方もいます。そういう方にも漢方が合うといわれているんです。患者さんを診療する際は、漢方薬を処方するだけでなく、「食事はどんな物を食べていますか?」「間食はされますか?」「どんな運動をしていますか?」など生活習慣全般についてお話を伺うようにしています。先ほどもあったように、漢方は一つの症状に対していくつか薬があるので、その人に合う薬を処方するのはもちろん、プラセンタ治療やにんにく注射などの治療と組み合わせることもあります。痛みだけを治すのではなく体全体を整えていけることを一番に考えています。

悩みに寄り添い、体の中から美しく健康で幸せに

先生は学生時代からスポーツでご活躍されていたんですね。

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私は、沖縄県の大学に通っていたので、ウィンドサーフィンなどのマリンスポーツをやっていました。大学時代は選手として国体やインカレに出場していました。ヨガも大学時代に始めたのですが、今では生活の一部になっています。なかなか毎日というわけにはいきませんが、体を動かすことは日々心がけています。何よりも、私自身が健康でなければ患者さんを健康にすることはできないと思っています。内側から健康になるためには、漢方など薬だけに頼るのではなく、適切な食事と運動が必要です。ですから、患者さんにも運動はお勧めしています。ただ症状を治すためだけではなく生活全体が整っていったらいいなと思っています。

女性の方々へメッセージをお願いします。

漢方には「虚証」と「実証」、簡単に言うと体が弱い人と強い人という概念があります。これは、生まれつきということもありますが、就職や引っ越しなど、生活の変化をきっかけに変わることもありますね。「昔は風邪もひかなかったのに、最近なんだか頭痛がひどい」というような相談を時々受けます。女性は一生のうちに生活が大きく変わるライフイベントがたくさんありますよね。結婚や出産はとても大きな変化ですし、生理、閉経、更年期障害とホルモンが乱れ、体質が変わるポイントがたくさんあるわけです。ですから、自分の体と向き合う習慣をつけてほしいと思います。体が「つらいよ」と信号を出しているのを無視してしまっている方が結構いるんです。診察ではそういうお話もしながら、自分の体をケアすることの大切さをお伝えしています。

最後に、今後はどのような治療に力を入れたいかを含め、展望を教えてください。

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最近、「妊活」と言う言葉がよく聞かれるようになりました。不妊治療されている方は増えていますし、「妊娠しづらいかも?」と聞いて「体を整えたい」と言う患者さんもいらっしゃいます。他の部分の不調も含め、体を整えるということが、妊娠しやすい体につながることもあります。妊活で悩んでいる多くの方の力になれればと思います。それから、漢方は何歳の方でも、またどんな症状の方でも使えます。今後も、女性のさまざまな悩みに寄り添い、不調で困っている方たちが、体の中から美しくなり健康で幸せになるためのお手伝いをしていきたいと思っています。

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