五十肩や腰痛、肩凝り
慢性的な痛みに対応するハイドロリリース
みやみつ整形外科リハビリクリニック
(西宮市/西宮駅)
最終更新日:2024/11/14


- 保険診療
さまざまな治療法を試しても改善しなかった肩凝りや腰痛、四十肩や五十肩などの慢性的な痛み。それらの改善が期待できるアプローチ方法として注目されているのがハイドロリリースだ。痛みの原因となる部位を超音波検査機器で特定し、そこに薬液を注入することで痛みの解消をめざす。ピンポイントで原因にアプローチできるので、1度の施術で済むケースも多いのだという。注入する部位を超音波検査機器で確認しながら行うため、安全面でリスクのある頸椎の椎間板ヘルニアにも対応可能。保険適用のため費用面でも負担が少ないハイドロリリースの特徴や施術の流れについて、「みやみつ整形外科リハビリクリニック」の宮光世裕院長に話を聞いた。
(取材日2024年9月25日)
目次
患部に直接アプローチするハイドロリリース。他の治療では改善しなかった慢性的な痛みも気軽に相談を
- Qハイドロリリースとは、どのような施術ですか?
-
A
▲ハイドロリリースについて詳しく話す院長
痛みの原因に直接アプローチする施術です。まず筋肉の構造から説明すると、筋肉はいくつかの層に分かれていて、一つ一つが筋膜で覆われていることで、筋肉同士が干渉せずスムーズに動く仕組みとなっています。ただ細かい疲労や小さな損傷が積み重なっていくと、筋膜と筋肉が癒着したり、固くなりしこりになってしまったりします。その結果、筋肉の動きが悪くなって、痛みなどの症状を引き起こしてしまうのです。その痛みの原因となっているスポットにピンポイントで薬液を注入するのがハイドロリリースです。マッサージや内服治療などでは対処できなかった慢性的な痛みにも適している可能性があります。
- Qハイドロリリースには超音波検査機器を用いるそうですね。
-
A
▲超音波検査機器を用いることで、より精密な治療が可能
従来のエックス線による診断の場合は骨しか映らないので、どこに注射をするかは医師の経験によるところが大きかったのです。しかし超音波検査機器を用いると神経がある場所や、組織の変形や血流の滞りから炎症がある場所を目視しやすいので、狙って薬液を注入することができます。
- Qハイドロリリースを検討すべき症状を教えてください。
-
A
▲肩や腰のつらい痛みから肩凝りまで対応可能なハイドロリリース
四十肩や五十肩と呼ばれる肩関節周囲炎や腰痛、肩凝りなどですね。最近では頸神経の痛みにも対応しています。例えば、頸椎の椎間板ヘルニアですね。これは非常につらい痛みがある疾患で、昔は神経ブロック注射で対応していました。ただ、この治療には飛び上がるほどの痛みがあり、時間もかかる上に神経・血管を傷つけてしまうリスクもあるとても大変な治療法だったのです。しかし、ハイドロリリースなら、普通の注射と同じ感覚で受けていただけると思います。
- Q実際の施術の流れを教えてください。
-
A
▲患者が実際に体の状態を確認し、納得した上で治療を進められる
まず問診票にご記入いただき、それをもとに診察し、痛む部位を確認します。次に超音波検査機器を使って、痛む部位を精密に特定していきます。超音波検査機器を当ててみると、異常のある場所がわかりやすいんですよ。患者さんにも実際に見ていただけるので、納得していただいた上で施術に進めるのは大きな利点ですね。検査の結果、筋肉や筋膜が原因となる痛みでハイドロリリースが有用な場合は、超音波検査機器で患部を映しながら、薬液を注入します。神経や血管も映るので、誤って傷つけないようしっかりと配慮できますので、患者さんに負担が少ないアプローチ方法だと感じています。
- Q施術時間や期間、通院の頻度について教えてください。
-
A
▲スタッフ全員で連携しながら患者を支えている同院
初診でも30分以内ですね。2回目以降は、部位もおおよそ特定できているので、診療時間はもっと短くなります。1回で施術終了も望めますが、痛みが強い場合は、翌週にもう一度受けていただいたり、リハビリテーションを受けていただいたりします。筋肉の状態を維持していくには、リハビリも重要です。当院では理学療法士も超音波検査機器を使って筋肉の動きを患者さんに確認してもらいながら、生活指導や運動指導を行っています。例えば、リハビリ時に筋肉の動きが悪い場所を理学療法士が発見したら、私にも共有してもらい、もう一度ハイドロリリースをお勧めするなど、スタッフとも連携して診療にあたっています。
自由診療費用の目安
自由診療とは自由診療のリハビリテーション/3000円~(30分)