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ピラティスを応用した
姿勢と動きに着目したリハビリテーション

整形外科 スポーツ・栄養クリニック福岡

(福岡市中央区/薬院駅)

最終更新日:2021/10/12

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  • 保険診療

日本ではマットの上で行う運動ストレッチ運動のイメージが強いピラティスだが、アメリカでは専用器具を使ったトレーニングとして普及しているという。そこで習得するのがモーターコントロールという、正しい姿勢と体の使い方だ。リハビリテーションにそのピラティスのメソッドを応用しているのが「整形外科 スポーツ・栄養クリニック福岡」。医師の指示のもと、ピラティスの専門知識を身につけた理学療法士・作業療法士らスタッフがマンツーマンで指導している。患者一人ひとりに応じてカスタマイズしたプログラムは「機能改善のために非常に有用なアプローチ」と武田淳也理事長。今回は武田理事長にピラティスを活用したリハビリテーションについて、そのポイントや実際の流れを聞いた。

(取材日2020年9月9日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Qそもそもピラティスとは? またどのように行うのでしょうか?
A

ピラティスは、負傷者のリハビリテーションとして開発されたメソッドをベースとしている動作にアプローチする方法。アメリカにおいては、整形外科でリハビリテーションの一環として活用されていますが、日本ではまだそのことをご存じの方は少ないかと思います。当院では患者さんの体の状態や症状に応じてそのエクササイズのプログラムを医師の処方に基づきカスタマイズし、ピラティスの専門知識を持った理学療法士や作業療法士がマンツーマンで指導しています。この運動療法で重要なのは正しい姿勢と体の使い方を習得すること。モーターコントロール、すなわち運動制御の能力を身につけることが、機能改善のために非常に重要だと考えています。

Qモーターコントロールについて教えていただけますか?
A

簡単に言えば「自分のイメージどおりに体を動かすことができる能力」です。この能力を身につけるという考え方は、脳卒中の患者さんのリハビリテーションなどに主に用いられてきましたが、運動器のリハビリテーションにおいても有用と考えて取り入れました。具体的に何をするのかというと、まずは静止状態で自分のイメージする姿勢が取れるかどうかをチェックします。それができたらイメージどおりの動作ができるかを確認していきます。特定の動作で痛みを感じた場合には、最終的にその人自身で自然に痛みのない正しい動作ができるように、スタッフの指導のもとで繰り返しトレーニングを行い、モーターコントロールを身につけていくのです。

Qピラティスをベースとした運動療法は中高年でも受けられますか?
A

この運動療法の目標は正しい姿勢や体の使い方を身につけること。そのため筋力や体力、柔軟性の低下が気になる中高年の方も気後れせずに受けやすい運動です。実際に当院に併設されているデイケアでは高齢の方も取り組んでいますよ。腰痛や関節痛のほか、尿漏れ、筋力・身体機能の低下予防にも役立ちます。加えて運動器が衰えると認知症になりやすいとの研究結果もあるので、健康寿命を延ばすという意味においても有用です。ピラティスのメソッドを活用して正しい姿勢と体の使い方を身につければ、さまざまな機能の回復、ケガの再発防止、スポーツ復帰にもつながります。

検診・治療START!ステップで紹介します

1まずは整形外科の医師による診察で状態をチェック

体の痛みや体調不良などの症状に加え、関節の機能や状態などを確認する。問診では生活習慣や運動履歴、仕事内容などを細かくチェック。一人ひとりの状態によって必要に応じ超音波検査、エックス線検査、MRIによる精密検査も実施する。結果をもとに医師が診断を行い、一人ひとりに合った適切なリハビリテーションプログラムの組み立てへと移る。

2リハビリテーションは姿勢や動作の評価からスタート

リハビリテーションでは、最初に患者の姿勢や体の動き、歩行の様子を確認。リハビリスタッフが聞き取りを行いながら、姿勢や動きを動画で撮影。痛みの原因について説明を実施した後、関節の可動域や筋力をチェック。一人ひとりに応じてカスタマイズしたリハビリテーションプログラムが作成される。

3安全に配慮し器具を使った運動療法を提供

医師の指示のもとリハビリテーションを実施。同院ではピラティスの専門知識を持った理学療法士や作業療法士がマンツーマンで担当する。筋・筋膜へのアプローチやフロッシングバンドを使用したアプローチをし、ストレッチを行い、専用器具を使って負荷の小さな運動から徐々に負荷を上げた運動へとステップアップしていく。

4患者ごとのニーズや機能に応じた運動療法を実施

基本的な動作を身につけた後は、より体のバランスや筋力が問われるダイナミックな運動にレベルアップ。機能改善や再発予防・スポーツ復帰など、一人ひとりの目的に応じた運動を行う。同院のリハビリテーションではモーターコントロールという考え方のもと、正しい姿勢と体の使い方を習得していく。

5施術の記録と体の状態のレポートが渡される

体組成を細かく分析する装置で全身状態を把握する。定期的な確認を行うことで、患者本人のモチベーションアップにもつなげていく。同院では必要に応じて管理栄養士による栄養指導も受けられ、院内のキッチンにて行われる料理教室に参加して実践的に学ぶこともできる。

ドクターからのメッセージ

武田 淳也理事長

健康増進やリハビリテーションが目的でも、誤った方法で運動を続けてしまえば、思わぬケガをしたり、体を痛めたりする可能性があります。効率的に運動を行うためには、専門家の適切な指導のもとでトレーニングを行うことが重要です。当院ではピラティスの専門知識を持った理学療法士・作業療法士らスタッフが、医師の指示したリハビリテーションの全体像を理解した上で、ピラティスのメソッドを取り入れた運動療法を指導しています。機能回復や再発予防など、目的を明確にしながら一緒にリハビリテーションを頑張っていきましょう。

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