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矯正と併せて行うMFTとは
悪癖を改善し後戻りを防ぐことが目的

かわぐち矯正歯科

(岐阜市/西岐阜駅)

最終更新日:2025/01/15

かわぐち矯正歯科 矯正と併せて行うMFTとは 悪癖を改善し後戻りを防ぐことが目的 かわぐち矯正歯科 矯正と併せて行うMFTとは 悪癖を改善し後戻りを防ぐことが目的
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子どもの歯列矯正において多くの場合、装置を装着するだけでなく、MFT(口腔筋機能療法)の必要性がいわれている。「かわぐち矯正歯科」の河口忠睦院長も「矯正専門の歯科医師でMFTは必要ないという人はいないと思います」と話す。ただそれは矯正の患者すべてが対象になるわけではない。口呼吸している場合や、舌の位置が正しくない、話すときに下が前に出るなど舌癖がある場合に、矯正と併せて行うことが有用だという。「MFTをせず悪癖がそのままでは、矯正後、後戻りする恐れがあります」と河口院長。「そうならないためには毎日自宅でMFTを続けることが大事」と強調する。MFTが大切な理由や、その適応について詳しく教えてもらった。

(取材日2024年12月26日)

口呼吸などで口を開けている、舌の癖がある、などMFTの適応を診断してもらい、毎日取り組むことが重要

Q歯並びが悪い原因は? また改善のためにMFTは必要ですか?
A
かわぐち矯正歯科 矯正だけではなく、癖改善のためにMFTが必要と話す河口院長

▲矯正だけではなく、癖改善のためにMFTが必要と話す河口院長

歯並びに関しては、生まれつきの顔や歯の大きさ、バランスなど先天的な原因と、噛み癖や舌の癖など習慣による後天的な原因があるといえます。MFTは、舌癖を改善し、噛む、嚥下、呼吸を正しく行うことをめざすトレーニングです。食べ物を前歯で噛み切り、舌で奥へ送って奥歯ですり潰し嚥下する、呼吸は鼻で行う、ということができていれば、矯正だけで、MFTは必要ありません。しかし、口呼吸をしている、物が正しく噛めない、舌がきちんと機能していない、などの問題が明らかになれば、矯正と併せてMFTが必要となります。悪癖がそのままでは、その影響で、矯正後、歯列が以前のように戻ってしまうリスクが高くなるといえます。

Q矯正専門の歯科医院で矯正やMFTをする利点とは?
A
かわぐち矯正歯科 矯正で最も重要なのは「診断」である

▲矯正で最も重要なのは「診断」である

矯正を登山に例えると、山頂までにはさまざまなルートがあり、トラブルが起これば別のルートを考える必要も出てきます。矯正専門の歯科医院では複数の矯正装置をそろえており、方法もさまざま可能です。矯正方法の引き出しをたくさん持っているのです。矯正の前、精密検査に基づく診断が最も重要で、専門知識に基づき、お口の状態、骨格、生活環境など多くの要素を考え合わせ、矯正計画を立てていきます。矯正専門ならではのMFTの適応の診断も大事といえますね。矯正後は、後戻りを防ぐための保定期間が必要で、成人なら3~5年、お子さんの場合は成長期が終わる20歳前まで。専門的な観点から矯正後も長く診るメリットは大きいと思います。

QこちらではどのようにMFTを行っていますか?
A
かわぐち矯正歯科 子ども一人ひとりに合わせた計画を提案している

▲子ども一人ひとりに合わせた計画を提案している

当院では1次矯正と2次矯正の間にMFTを集中的に行い、舌の機能改善を図りそれを確認してから本格的な矯正に進む計画を提案することが多いです。年齢でいうと6~7歳頃、もっと小さいお子さんの場合は親御さんの協力が必要です。当院では私の恩師が作ったステップに従い、ストローやスティック、風船などを用いることもあります。最終段階にはおせんべいや果物を持ってきてもらい噛み方をチェックすることも。舌のトレーニングとしてうがいもするので、当院には洗面所つきの専用の部屋も2つあります。MFT自体は15~20分ですが、前後の処置も合わせると30分程度。専門スキルを身につけたスタッフがつきっきりで行います。

Qスタッフの方もMFTを勉強されているのですね。
A
かわぐち矯正歯科 本人だけではなく、スタッフも一丸となってサポートしている

▲本人だけではなく、スタッフも一丸となってサポートしている

現在、MFTを行う歯科衛生士は2人、矯正経験者でもあり、技術だけでなく、気持ちの上でも患者さんに寄り添ってくれています。長年のお付き合いになるので、お子さんの成長がスタッフにとっても大きな喜びであり、本人はもちろん親御さんとも信頼関係が深まりますね。スタッフが話しやすい、安心、ということも矯正を続けられるモチベーションの一つになるのではないかと思います。スタッフにとってもMFTは専門分野の一つとしてどんどん勉強を深めることができるため、自身の強みや、やりがいにつながっているのではないでしょうか。

Q自宅でのトレーニングで重要なこととは?
A
かわぐち矯正歯科 チェックシートを使い、自宅トレーニングの継続をサポート

▲チェックシートを使い、自宅トレーニングの継続をサポート

小さなお子さんの場合、親御さんの協力が重要です。トレーニングは歯科医院任せではだめで、自宅で毎日こつこつ続けることが肝心。当院ではチェックリストをお渡しして日づけとトレーニングの内容を記入してもらいます。月々の検診でお口を見ると、やっているのかいないのかはわかります。続けていれば、口が閉じられるようになり、お口の中の汚れが徐々に少なくなってくることが望めます。お子さんが、いずれおじいちゃんおばあちゃんになっても健康でもよく噛める歯でいられるよう、将来のために、ご家族で根気よくトレーニングに取り組んでいただきたいと思います。

ドクターからのメッセージ

河口 忠睦院長

矯正の歯科医師でMFTが必要ないという人はいないと思います。私は大学病院に勤務していた頃、後戻りする人をみてMFTの必要性を感じていましたが、病院で1人の方につきっきりになることは難しく実現できませんでした。後戻りさせないためにもMFTに取り組み、癖を改善してほしいですね。癖は日常生活の中で気をつけることができます。例えば、指しゃぶり、頬づえ、最近ではいわゆるスマホ首など。スマホを見るときは下を向くので下顎が前に出て、特にお子さんの場合、長時間になると顎の位置が変わってしまいます。顎関節に影響が出ることもあります。私もパソコンを見る時間が多いので、現代人は気をつけないといけないと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正(床矯正含む)/77万円~、成人矯正/77万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/88万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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