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河口 忠睦 院長の独自取材記事

かわぐち矯正歯科

(岐阜市/西岐阜駅)

最終更新日:2024/12/13

河口忠睦院長 かわぐち矯正歯科 main

岐阜市の南部にある「かわぐち矯正歯科」の院長、河口忠睦(ただちか)先生は、「患者さんの長い人生が最後まで健康であること」を常に考え、矯正治療に邁進する歯科医師だ。ひとたび矯正治療の話を始めたら、その思いがほとばしる。技術よりも大事なのは、診断という河口院長。診断力は経験に比例すると考え、今でも自分より先輩の歯科医師に教えを乞いに行くのだという。「私はこう考えますが、先生だったらどうしますか?」という議論をすることで専門の歯科医師としての成長ができるのだそうだ。リニューアルしたばかりの院内で、河口院長の矯正にかける熱意や理念などを中心に話を聞いた。

(取材2024年11月22日)

自身の矯正体験から、矯正専門の歯科医師をめざす

クリニックを移転新築されたばかりだそうですね。

河口忠睦院長 かわぐち矯正歯科1

開業して22年がたち建物や設備の老朽化が目立ってきていました。改装も考えましたが思い切って第2駐車場として使っていた土地に移転新築しました。新しいクリニックを建てるにあたり考えたのは、患者さんに安心して通っていただくために、スタッフにより働きやすい環境を作るために、ということでした。そのために設備も新しいものを導入しました。例えば待合室、診療室には業務用空気清浄装置を設置し常に吸気がきれいな状態を保てるようにしています。また診療に使用する器具の感染予防対策として高機能の滅菌機を設置しました。医療のDX化を進めるため診察券アプリやカルテを電子化しました。新しいことばかりで私自身戸惑うこともありますが、患者さんに長く通っていただく環境を少しでも整備できたのではないかと思っています。

患者さんのことを第一に考えたリニューアルなのですね。どんな患者さんが来院されていますか?

当院の患者さんの約7割はお子さんです。私のことを「クマ先生」と呼ぶお子さんもいて、当院の入り口にもクマの親子のキャラクターが描かれていますが、そのクマは私です(笑)。部活で帰りが遅い中学生や、共働きで仕事が終わってから来る親子もおられますので、平日は20時まで診療しています。中には、郡上や高山から来られる方もいらっしゃいます。開業した22年前はお子さんの見た目を気にして親御さんが矯正を考えるというケースが多かったのですが、時代の変化でしょうか、最近は、社会人になって矯正を始める若い男性や、健康のことを考えて矯正を始めるシニア層もいらっしゃいます。そういった大人になって始められる方々は、自分の意志で「矯正をして健康でいたい」と来られるので、とてもやる気があって、歯がきれいになるのを楽しみにしている気持ちが伝わってきますよ。

先生が矯正歯科を専門にされた理由を教えてください。

河口忠睦院長 かわぐち矯正歯科2

私自身、小学5年生から中学3年生まで歯列矯正を受けていました。矯正治療は、小学生の私にとって非常に不思議で感動的であり、担当の先生に「これなあに?」「これはどうするの?」といろいろ聞いていたんです。あまりに質問が多いので先生に「そんなに興味があるなら、歯医者になったら?」と勧められました。それ以来、矯正を専門とする歯科医師になりたいと思い続けてきたのです。せんだって35年ぶりにその先生にお会いしたのですが、私が矯正の歯科医師になったことをたいへん喜んでくださいました。私は、今の子どもたちにも矯正に興味を持ってもらいたいと思い、子ども向けの本の中で矯正がテーマのページを作成したこともあります。

矯正と平行して行う「口腔筋機能トレーニング」に注力

矯正を行うにあたって、先生が重視されているのはどんなことですか?

河口忠睦院長 かわぐち矯正歯科3

顎骨の成長のコントロールを図ることです。子どもの顎骨(がっこつ)は、圧力を加えることにより成長方向を変えたり、成長を促したりすることが期待できます。それによってより良い理想的な噛み合わせをつくることをめざしているのです。例えば出っ歯の要因は大きく分けると4つあります。上の歯だけが出ている場合、上顎の骨が出ている場合、下の歯が倒れているだけの場合、下の顎の骨の成長発育が悪い場合です。歯だけの問題であれば、ある程度大人の歯が生えそろってから始めれば良いのですが、顎骨のコントロールが必要な場合は、子どもの頃からの矯正を始めることをお勧めしています。年齢が低ければ低いほど、やれることはたくさんあると思います。

年齢が低い時期にやれること、というのはどんなことですか?

MFT(口腔筋機能療法)という舌と唇のトレーニングです。矯正をすることで口腔内の隙間の確保を図り、歯の生え替わりに集中して行うことが有用です。MFTだけで歯並びの改善が見込めるケースもありますよ。歯の位置は、噛む力、骨、舌、唇、それぞれからかかる力によって決まります。そのため、矯正で骨の成長のコントロールを図ると同時に、唇や舌の力のバランスを整えることも大切になってくるのです。歯並びを治してもそのバランスが悪いままだと、また歯並びが悪くなってしまいます。悪い癖の改善を図り、良い状態をめざすためには、地道なトレーニングも必要なのです。原因を修正するため2年~3年ぐらいかかりますが、根本から改善することが、本当のゴールです。

診療において、どんなことを大事にされていますか?

河口忠睦院長 かわぐち矯正歯科4

矯正というのは、歯に力を加えるため、少なからず痛みが起こります。体が痛みから逃れようとする反応を利用しているので、逆に言えば痛くない矯正はありえないと思っています。無痛矯正やスピード矯正と書かれていても、よくお話を聞いて判断することが大切ですね。この痛みというのは、お子さんでも我慢できる程度だと思いますが、患者さんにはそうしたこともきちんと説明し、また小さなお子さんでも興味を持っていただいて触れるよう装置のサンプルを用意しています。矯正を登山に例えると、年齢や状態によって装備やルートが変わりますので、いつまでに、どの装置でどのように治すのか、目標を定め、計画をしっかり話し合うことを大切にしています。話し合った約束をきちんと守り、お子さんの信頼を裏切らないことが一番大事ですね。

スタッフ全員が「患者は家族」の思いで、診療にあたる

患者さんにはどんな思いで接していますか?

河口忠睦院長 かわぐち矯正歯科5

「患者さんは自分の家族」と思って、診療しています。もし自分の子どもが「痛い」と言っていたら何とかしようと思いますよね。それと同じです。私だけでなくスタッフも、「自分の家族だったらどうするのか?」と常に考えて行動してくれています。当院のスタッフは、全員が矯正治療の経験者。なので、矯正中の違和感や痛みも体験していますから、心の底から患者さんの身になってアドバイスができると思います。

今後のことについてもお聞かせください。

矯正治療というのは、一生、勉強です。勉強会に1回、欠席すると浦島太郎になってしまうんですよ。それくらい進化が著しい分野ですから、材料も機器もより良いものを選び、技術を更新していきたいと思っています。そして今年から、学校健診で不正咬合だと診断された場合に保険診療で相談ができるようになりました。ぜひ、矯正知識のある歯科医院で相談を受けていただきたいですね。

矯正を考えるご家族に向けてメッセージをお願いします。

河口忠睦院長 かわぐち矯正歯科6

矯正の本当の目的は、患者さんが高齢になった時にもしっかりと自分の歯で噛めるようにすることだと思うのです。今のお子さんがおじいちゃん、おばあちゃんになった時、私はもうこの世にいませんが、それでもその年齢まで責任が持てるようにしておくべきだと思っています。正しい噛み合わせによって健康な状態が維持できると考えていますし、それが矯正の役割だとも思っています。矯正で重要なのは、私たちスタッフの技術、本人のやる気、そして家族の協力です。特にMFTなどは、ご自宅でのトレーニングが必要ですから、ご家族の協力が大切です。私も全力でバックアップしますので、一緒にお子さんの将来を守っていきましょう。 

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正(床矯正含む)/77万円~、成人矯正/77万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/88万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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