子どもの矯正はいつから
歯を抜かない治療を目指す小児矯正
あさひ矯正歯科医院
(厚木市/本厚木駅)
最終更新日:2021/10/12
- 自由診療
うちの子には、歯列矯正が必要なのか? 実際に矯正を始めるにしても、何歳頃にすればよいのか? どこに相談すればよいのかわからない。漠然とそういう不安を抱えているママも少なくないのではないだろうか。今回、これらの疑問に答えてくれたのが、「あさひ矯正歯科医院」の隅田実希副院長だ。大人になってから後悔しないための小児矯正の様子をレポートする。
(取材日2015年9月14日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q子どもの歯科矯正は、いつ頃から始めればよいのですか?
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A
受け口の矯正は、3歳くらいから始めることができます。放置すれば成長とともに受け口はひどくなる傾向があるので、治療の開始は早いに越したことはありません。出っ歯やでこぼこがある場合は、一つの目安として前歯の4本が永久歯に生えかわった頃です。個人差がありますが、だいたい小学校の2〜3年生くらいでしょう。出っ歯やでこぼこに対する治療は早すぎてもいけません。わからない場合は遠慮なく聞いてください。
- Q幼少期に歯科矯正をするメリットは何ですか?
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A
大人の矯正が歯の位置を修正するのに対して、子どもの矯正は、顎の骨にもアプローチします。小児矯正をしておくことで、将来歯を抜かずに歯並びをきれいに仕上げられる可能性が大きくなります。小児矯正は意味がないという考えを持つ歯科医師もいますが、当院では小児矯正を推奨しており、お子さんが歯を抜かずに済むように取り組んでいます。
- Q歯科選びのポイントは? 費用と期間はどれくらいかかりますか?
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A
小児矯正は成長をコントロールする必要があり、成人矯正よりも難しい面があります。必ず矯正専門の歯科医師から治療を受けましょう。矯正専門でも小児矯正を推奨する歯科医院を選んでください。生えかわりを待って歯を抜いて治療しましょうと言われた場合でも当院でセカンドオピニオンを取ってみてください。当院の小児矯正の装置費用は、乳歯列期の受け口の矯正で10〜15万円、歯の生えかわり期の矯正で30〜35万円です。他に月1回の処置料に5000円かかります。費用は大学病院の矯正治療費と大きく離れていないほうが良いと思います。これも良い歯科医師選びの目安になります。期間は個人差がありますが、一般的には2年程度です。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1まずはカウンセリング
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カウンセリングでは、どこを気にしているのかを中心にヒアリング。歯科医師が視診に基づいて診断を行い、さらにコーディネーターが小児矯正についての概略説明や支払方法などについてなど、わかりやすく説明してくれる。
- 2エックス線撮影などの検査
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矯正することに決めたら、検査を受ける。検査は、口の型採りや写真撮影、エックス線撮影など。検査結果に基づいて、成長の予測をしたり、矯正治療でどのように歯を移動させ、変化がどう起こるのか、わかりやすい資料が作成される。
- 3検査結果と治療方針の説明
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検査を受けてから約2〜3週間後に、先生から治療方針についての説明があるので、わからないことや不安なことを質問する。実際に矯正具を装着するのは装置によって異なるが、1〜4週後が目安。
- 4矯正具を装着する
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矯正装置には、自宅にいる時や寝る時だけに装着する取り外し式のものや、歯に固定するタイプのものがある。歯並びの状態や、患者の希望も考慮して決めていく。初めのうちは違和感がある場合もあるが、徐々に慣れていくという。
- 5定期的なメンテナンス
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矯正の間は、月に1回程度のペースでメンテナンスを受ける。期間は、2年程度が目安。矯正が終わってからも3〜4ヵ月ごとに健診を受けるのがベストで、永久歯が生えそろったら、必要に応じて第2期の矯正に進んでいく。
自由診療費用の目安
自由診療とは第一期治療費用:乳歯列期 10万円~、混合歯列期 30万円~。(検査・診断料別、保定治療費用別、第二期治療の費用を含まない)、月1回の処置料/5000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。