神経のない歯の黒ずみ、諦めないで
削らないウォーキングブリーチ
井上歯科医院
(藤沢市/藤沢駅)
最終更新日:2026/01/15
- 自由診療
「歯の神経が死んでしまうと歯が黒ずんでくる」。これは多くの人が知っている現象だろう。この場合、歯の内部から色素が沈着しているため、薬品を塗布して行う一般的なホワイトニングで対応することは難しい。「白くするには歯を削ってかぶせ物のセラミックにするしかない」と諦めている人も少なくないかもしれない。しかし、ここ「井上歯科医院」では、極力歯を削らずに内部から歯を白くするウォーキングブリーチという手法でその悩みに応えている。この方法は前歯の裏に小さな穴を開けて薬剤を流し込むが、神経が死んでいるので痛みを感じることは少ないのだそう。今回は井上宏一院長に、ウォーキングブリーチの仕組みや流れ、精密治療へのこだわりについて詳しく話を聞いた。
(取材日2025年12月26日)
目次
ウォーキングブリーチは「失活歯」を漂白するためのホワイトニング方法。成功につなげるポイントとは
- Q神経がなくなり変色した歯でもホワイトニングができるのですか?
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A
▲施術の可否を決める失活歯の条件もあるという
はい、「ウォーキングブリーチ」という方法があります。虫歯や外傷で神経を失った失活歯の変色は、歯の内部に色素が沈着しているため表面的なホワイトニングでは効果が出にくいのが特徴です。そこで有効なのが、歯の内側に薬剤を入れて内側から漂白するウォーキングブリーチです。ただし、すべての歯に適用できるわけではなく、適切な診断が不可欠です。当院では歯の寿命を第一に考え、歯が7割以上残っていること、詰め物が歯の3割未満であること、歯にひびが入っていないこと、これらを条件としています。これらの条件を満たさない場合は、他の方法を提案することもあります。まずは「自分の歯でできるか」を確認しに来ていただきたいですね。
- Qセラミックで白くするための方法とは、何が違うのでしょうか?
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A
▲どの方法もメリット・デメリットをしっかり理解して選択したい
最大の違いは「歯を削る量」です。セラミッククラウンも美しい仕上がりが期待できますが、歯を大きく削る必要があります。一度削った歯は二度と元には戻りません。また、つけ爪のように貼る「ラミネートベニア」も、透け感を防ぐための下地処理が必要だったり、周囲の歯との色合わせが難しかったりする場合があります。当院ではどちらの方法も行っていますが、私たちが大切にしているのは「できるだけ自分の歯を残す」こと。歯を大きく削らずに白くできるのならば、それが歯にとって一番優しい選択だと考えています。それぞれのメリット・デメリットをしっかり理解していただいた上で、最適な方法を選んでいただけるようサポートします。
- Q先生がウォーキングブリーチで最も重視している点は何ですか?
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A
▲ウォーキングブリーチの成功へは、歯科医師の技術も重要となる
マイクロスコープを用いた「徹底した密閉」と「根管の清掃」です。実は、ウォーキングブリーチの成功の鍵は、ホワイトニングそのものよりもその土台となる根管処置にあります。 薬剤を歯の内部に入れるため、もし根の中に汚れが残っていたり、ふたの密閉が甘かったりすると、薬剤が漏れて歯の根が溶けてしまう歯根吸収のリスクがあるからです。だからこそ当院では手間と時間を惜しみません。マイクロスコープとCTを用いて歯の内部状態を詳細に確認し、完全に清潔な状態にします。その上で、薬剤が絶対に外に漏れないようミクロ単位の精密さで防護処置を行います。 白さだけでなく「安全性」と「将来の健康」を守る。それが私のこだわりです。
- Q施術の流れや期間、費用についても教えてください。
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A
▲期間や料金についても事前にしっかり説明。安心して進められる
期間は約3ヵ月が目安です。段階的に白くしていくためのプロセスになります。具体的な流れとしては、歯の裏側に小さな穴を開け、そこから専用の薬剤を注入して仮のふたをします。 一度で真っ白になるのではなく、徐々に漂白するよう図るため、約2週間ごとに薬剤を交換し、理想の白さに近づけていきます。最終的に色が整ったら、内部を中和し、最後にレジンの詰め物でふたをして完了です。ウォーキングブリーチは自由診療となりますが、費用について事前に明確にお伝えしますのでご安心ください。治療後は、後戻りや詰め物の状態をチェックするために、定期的なメンテナンスをお勧めしています。
- Q失活歯以外に行うホワイトニングについても教えてください。
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A
▲通常のホワイトニングは歯科衛生士が実施。密な院内連携も強み
ウォーキングブリーチは失活歯に対して行うものですが、セラミッククラウンやラミネートベニアは神経の有無に関わらず審美歯科の選択肢になり得ます。その他に当院では、専用機器による光の照射を用いて院内で行う「オフィスホワイトニング」、ご自宅でマウスピースと薬剤を使って行う「ホームホワイトニング」、この両方を組み合わせた短期集中型の「デュアルホワイトニング」にも対応。ホワイトニングに伴う痛みやしみにも配慮し、できるだけ負担の少ない施術を心がけています。「どの方法が良いか迷ってしまう」という方もご安心ください。専任のクリニカルコーディネーターが、その方のライフスタイルやご要望をお伺いします。
自由診療費用の目安
自由診療とはウォーキングブリーチ/1回7700円~(別途、中和/3300円)、ラミネートべニア/16万5000円~、ホワイトニング:オフィス/片顎3万3000円・全顎4万4000円、ホーム/片顎2万2000円・全顎3万3000円、デュアル/4万4000円~、セラミッククラウン/14万3000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

