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井上 宏一 院長の独自取材記事

井上歯科医院

(藤沢市/藤沢駅)

最終更新日:2024/03/04

井上宏一院長 井上歯科医院 main

藤沢駅から徒歩8分。ビルの3階に「井上歯科医院」はある。院内は清潔感があり、ハロウィーンやクリスマスなど季節感のある飾りつけが患者の目を楽しませてくれる。院長を務めるのは、井上宏一先生。終始にこやかで、ユーモアたっぷりな話し口が印象的。診療においては「患者目線」「安心」をモットーとし、患者との接し方やスタッフ教育はもちろん、開業当時から導入しているマイクロスコープを使用した診療にも力を入れている。今回は患者第一の診療を提供する井上院長に、同院の診療内容について話を聞いた。

(取材日2024年1月12日)

患者が安心して通えるクリニックへ

開業から21年になりますね。患者さんと接する上で、心がけてきたことはありますか?

井上宏一院長 井上歯科医院1

開業して長い時間がたつからこそ、初心を忘れないことをやはり大切にしたいですね。患者さんに対して横柄な態度を取っていないか、謙虚かつ素直に対応できているか、それを自分自身で常に振り返るようにしてきました。また、患者さんに安心して通院していただくことも心がけています。患者さんに「どの歯が痛いのか」を聞くだけではなく、可能な限り患者さんの目線に立つことを心がけています。例えば、その方にとって適切な治療について、患者さんが歯科医師やスタッフとリラックスした状態で治療について話し合える環境があることが、私の理想としている「安心」の提供です。インプラント治療ありきの提案など、結論が先に立った話はしないようにしています。治療を楽しむといったら語弊があるかもしれませんが、患者さんとのコミュニケーションを楽しみながら治療を進めていきたいですね。

開業してから思い出深いことは何かありましたか?

数えきれないほどありますね。患者さんと何げないお話をしてから治療に入るのが当院の診療スタイルですが、これはもともと意識して行ってきたことではありません。ある時、患者さんとお話をしている中で、「患者さんの声に耳を傾けることがいかに重要か」に気づかされたからなのです。人の話を聞くのは簡単なようで難しいことですから、「自分もしっかり患者さんの話を聞けるようになりたい」と心に誓ったことを、今も思い出します。

スタッフの皆さんも和気あいあいとしている印象ですね。

井上宏一院長 井上歯科医院2

スタッフも患者さんと同様、当院に来てもらったからには、「ここで働けて良かった」と思ってもらえるようにしたいです。そのことは、私の生きた意味になるとさえ思っています。そのためには、コンサルタントなどによるスタッフ教育も欠かせないと考えています。具体的には、奇数月にはチームビルディングやホスピタリティーなどのテーマに沿った勉強会に、私も含めスタッフ全員が参加しています。偶数月には勉強会と同じ講師から、日常業務の振り返りと、今後の課題の設定などについてアドバイスをもらっています。こうした教育は、もう10年くらい続けていますね。患者さんに対して初心を忘れず謙虚に接すると冒頭で話しましたが、それはスタッフに対しても一緒だと思っています。コミュニケーションも大切にして、院長とスタッフで何でも話し合えるような関係でいられるよう心がけています。

マイクロスコープを活用した幅広い治療に力を入れる

マイクロスコープも早い段階で導入されているんですね。

井上宏一院長 井上歯科医院3

はい。マイクロスコープは開業時から導入しています。マイクロスコープでは視野を肉眼の20倍まで拡大できるので、せっかく精密な治療ができるのですから、当院では根管治療だけでなく、虫歯や歯周病の治療にも幅広く活用しています。それには技術が必要ですが、当院は導入が早かったこともあって、時間をかけて技術を研鑽できたと思います。今後はさらにシステムを改良し、マイクロスコープで映した患部の映像の一部をプリントアウトして、患者さんへよりわかりやすく説明するツールとして使うなど、新しい活用方法を模索していきたいですね。当院では、歯科衛生士もマイクロスコープを扱うことができるので、治療だけでなく患者さんのカウンセリングなどにも生かしています。

マイクロスコープを用いた根管治療にはどんなメリットがありますか?

マイクロスコープを使って歯の根管の中を見た時と肉眼で見た時とを比較すると、肉眼で見た時はほとんど見えていない状態に近しいといえます。一方マイクロスコープを使った場合は、視野を拡大することで、患部を精密に観察しながら治療することができます。そのため、マイクロスコープを使っての根管治療は再治療のリスクを抑えることにもつながり、患者さんのメリットとなると考えています。

患者さんに安心して通院してもらうために、取り組んでいることはありますか?

井上宏一院長 井上歯科医院4

一つは、歯科衛生士を担当制にしていることです。初診から治療を終えた後の定期的なメンテナンスまでを同じ歯科衛生士が担当することで、口の中のよりこまやかな管理につながります。同時に、患者さんに安心して長く通っていただくために、歯科衛生士とコミュニケーションを取ってほしいとも考えています。お互いのことをよく知って、仲良くなってもらって、口の中の治療や気になることなどを相談しやすい環境にしたいのです。加えて当院には、患者さんと医療スタッフの橋渡し役として「クリニカルコーディネーター」と呼ばれるスタッフもいます。患者さんは歯科医師に話したり尋ねたりしづらいことが、どうしてもあると思います。逆に歯科医師や歯科衛生士も、本当はもっと説明したいのに時間がなくてできないこともあります。そのような時には、クリニカルコーディネーターが間に入ってフォローしています。

これからも地域医療に貢献していきたい

患者さんが安心して通院できるクリニックにすることは、大切ですよね。

井上宏一院長 井上歯科医院5

虫歯や歯周病は感染症の一つなので、菌を媒介にします。口の中には必ず菌があるので、どうしても再発の可能性があります。そうならないようにしっかりと口の中を管理していくことが大切です。しかし、歯科医院で治療をして問題が改善されたとしても、患者さんが院長と話したくない、スタッフも無愛想で会いたくないなどと思ったら、足は遠のきますね。そうなると口の中の管理がおろそかになって、再発してしまう可能性が高くなります。つまり、痛みが出たり、詰め物やかぶせ物が取れたりしたからしょうがなく歯科医院に行くのではなくて、そろそろメンテナンスの時期だから行こうかなと思った時にハードルを感じることなく通えるのが、本当に患者さんの健康維持のためになる歯科医院の姿ではないでしょうか。患者さんが足を運びやすいことは、非常に大切だと考えています。

藤沢地域の人々に貢献していきたいというお考えもあるのでしょうか?

当院で取り組んでいる患者さん目線の診療や、患者さんが安心して通院できる診療が、この地域のスタンダードであってほしいという想いがまずありますね。当院でやっていることは、当たり前であり普通のことだと思っていますが、この「当たり前」が地域に広がっていってほしいと考えています。もし、「当たり前」を行うクリニックが増えたなら、その中でもなお患者さんから選ばれるクリニックであり続けたいですね。実は、当院では一時期、新規で受付をする患者さんが3ヵ月から半年も予約待ちになってしまうことがありました。それでも診療を待ってくださる患者さんがいることの意味や理由を、スタッフみんなで考え続けたことが、当院の現在の在り方につながっていると思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

井上宏一院長 井上歯科医院6

患者さん目線という基本となる部分に加え、医療技術の面もスタッフとともに向上させつつ、これからも藤沢の地域医療に貢献していきたいですね。また、一度治療をしたら再治療が必要とならないよう、メンテナンスをしっかりと行っていくのが私の理想としている歯科医療の考えです。患者さんには、継続して当院に通い続けていただきたいので、定期検診では歯の検診だけではなく、健康状態などにも気をつけるようにしています。再治療がなくなれば歯科医師である私の出番は減りますが、それこそが理想ではないでしょうか。治療する箇所がなくなったらその時こそ、患者さんと私やスタッフが元気に顔を合わせる場所になればうれしいですね(笑)。いつも元気なスタッフとともに、井上歯科医院でお待ちしています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/49万5000円~、マイクロスコープを用いた根管治療/25万3000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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