腹部エコー検査も受けられる
痛みの少ない経口・経鼻内視鏡検査
おおえ内科クリニック
(茅ヶ崎市/茅ケ崎駅)
最終更新日:2022/09/30


- 保険診療
日本人のがん罹患数の順位において、部位別上位に入る胃がん。その早期発見には内視鏡検査が重要な役割を果たす。内視鏡検査は「苦しい」というイメージから、受けたくない人も多いだろう。しかし医学の進歩によって、痛みや苦痛はほとんどなく経口・経鼻内視鏡検査を受けられる場合も増えてきたという。腹部エコー検査を一緒に受けられ、結果説明を即日受けることができる、患者にとってストレスの少ない内視鏡検査について「おおえ内科クリニック」大江剛人院長に聞いた。
(取材日2022年7月4日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q経口と経鼻がある内視鏡検査、どちらを選べばいいですか?
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A
電子スコープを入れるのが口か鼻かというだけで、基本的な検査内容は同じです。可能であれば、画像精度が高く検査時間が短い経口がお勧めです。嘔吐反射が出やすい人には経鼻という選択もよいでしょう。
- Q痛みや検査時間について教えてください。
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A
カメラの小型化が進んだため、内視鏡検査で痛みを感じることはほとんどありません。当院での検査時間は経口で4〜5分、経鼻でも5〜6分です。咽頭部麻酔や鎮静剤を使用するため、うとうとしている間に検査が終わったと感じていただけるのではないかと思います。
- Q腹部エコー検査も一緒に受けることができるのですか?
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A
はい、可能です。内視鏡検査を行う場合、十分な観察結果を得るために、内視鏡検査の前の晩から絶食して胃の中を空にしていただきますが、せっかく絶食するのですから、同時に肝臓、膵臓、腎臓など、他の臓器の状態もエコー検査で確認しています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1医師との問診で症状やリスクを確認
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記入した問診票に基づき、医師による問診を受ける。症状がある場合は発症時期と状態や程度、便の状態や家族のがん罹患歴、食の嗜好など、多岐にわたる質問から医師が胃がんリスクを探る。経口、経鼻から選べるカメラの選択は、患者の要望を踏まえて相談の上で決定する。
- 2検査技師によるエコー検査
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横になった状態で腹部を出し、女性検査技師によるエコー検査を受ける。暗くした部屋でエコー画像をもとに、各臓器の状態をチェック。エコー検査は腹部のほぼすべての臓器を確認できることが特徴だが、初期の食道がんや胃がんは見つけられないことも多いので、内視鏡検査と合わせて受けることが重要となる。エコー検査ではがんのほか、肝硬変や脂肪肝、胆石症、腎結石などの病気が発見されることもあるそうだ。
- 3内視鏡検査準備のため胃の状態を整える
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胃内の泡を取り除くため消泡剤を飲み、胃の粘液を溶かすための薬も飲む。また、一時的に胃の動きを抑えるための注射を打つなどして内視鏡検査へ備える。エコー検査も内視鏡検査も、十分な観察結果を得るためには前日夜からの絶食で胃を空にしていることが必要。同院では一度の絶食でエコー検査と内視鏡検査を同日に実施することで、検査の負担を軽減することに努めている。
- 4部分麻酔後、内視鏡検査
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経口では咽喉部に、経鼻では鼻腔に部分麻酔を使用。鎮静剤で全身状態を落ち着けてから、電子スコープを挿入し、胃の粘膜の観察を開始する。病変などがあれば検査と同時に組織を採取することもあるが、検査自体は5分前後と短時間で終了する。
- 5撮影画像による結果説明は即日も可能
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希望すればその日のうちに検査結果の説明を受けることもできる。胃がんはもちろん、胃潰瘍や慢性胃炎、食道裂孔ヘルニアや逆流性食道炎などが見つかれば、患部画像を見ながら状態や治療についての説明を聞く。