命の危機にもつながる生活習慣病
早期受診で重症化の予防を
楠原クリニック
(奈良市/近鉄奈良駅)
最終更新日:2026/07/29
- 保険診療
初期には自覚症状がないことが多く、見落とされがちな生活習慣病。心筋梗塞や脳卒中などさまざまな臓器障害につながる危険性があるため、早期発見し、生活習慣を改善していくことが重要になる。早期発見には健康診断の定期的な受診が有用だが、自分の健康状態を把握してくれるかかりつけ医を持つと心強いだろう。地域住民のかかりつけ医としてその健康状態を把握し、都度適切なアドバイスを行う「楠原クリニック」の楠原隆義院長は、「普段からその人の健康状態を把握し、病気にならないようおせっかいを焼くことがかかりつけ医の本分」と話す。医師会活動などを通して、かかりつけ医が担う役割の大切さについて周知していきたいという楠原院長に、生活習慣病の治療、そして予防について詳しく聞いた。
(取材日2026年7月8日)
目次
生活習慣病の早期発見・早期治療には、かかりつけ医への定期的な受診が大切
- Q生活習慣病とは具体的にどのような病気ですか?
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A
▲エントランスから受付周辺は広く開放感いっぱいのスペース
三大生活習慣病といわれているのは、高血圧症・脂質異常症・糖尿病です。無症状で自覚がなく進行するため、定期的な健康診断の受診による早期発見と、早期治療が大切です。完治しない病気ですので、一度かかってしまうと長期にわたる治療が必要ですが、かかりつけ医のアドバイスのもと、状態に応じた薬の処方や治療を受け病気の進行を抑えるよう図ることで、生活習慣病にかかっていない人と同じように日常生活を送ることが望めます。健康診断で異常を指摘されたら、医師の指導のもとで、速やかに肥満の状態の是正や、喫煙・飲酒習慣を改めていくことが予防につながります。
- Q生活習慣病を放置するとどのようなリスクがありますか?
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A
▲温かい人柄で患者の話を傾聴し寄り添う院長
放置していると、いずれ脳梗塞をはじめとする脳卒中や心臓病などの重篤な疾患に罹患するリスクが高まります。生活習慣病は一つ患っていると、他の生活習慣病にかかってしまう場合が多いので、すでに通院・治療している人に対しては定期的な検査などが必要です。薬を飲むほどではない生活習慣病の場合は、基本的に急激に悪化することは少ないのですが、それでも定期的に受診して、自分の状態を把握していると安心です。同じ医師のもとに通院していれば、医師が普段との様子の違いから病気の兆候に気がつくことが見込めますからね。
- Q貴院ではどのような治療を行っていますか?
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A
▲白を基調にした明るく清潔感漂う待合
生活習慣病はもとから完治することが難しく、長く付き合っていかねばならない病気です。当院では、投薬の要・不要を判断し、適切なアドバイスのもと悪化させないように、患者さんと信頼関係を築きながら治療にあたっています。症状が出ていなくても、リスクを下げるために長い間薬を飲んでもらわなければならない場合もありますが、患者さん本人が納得しないままで治療を進めても、途中で離脱してしまいます。そのため、きちんと納得していただくようご説明をしています。「管理する」ことが大切な病気なので、理想としては1~2ヵ月に1回のペースで受診していただいて悪化していないか確認し、必要な治療やアドバイスを実施しています。
- Q生活習慣病予防のために、気をつけるべきことを教えてください。
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A
▲診療室は患者との対話を大切にするプライベート空間
一口に「生活改善」といっても限界があると思いますので、まずはできるところから始めることが大切です。そして、70代になったらかかりつけ医を見つけ、健康診断を受けるなど定期的な受診をしていただきたいですね。かかりつけ医が健康状態を把握することで、必要な治療や投薬、アドバイスを受けられますし、そのことが生活習慣病の予防や症状の軽減につながります。昨今はSNSやAIによる情報が氾濫していますが、中には正しくない情報もたくさんあります。情報をうのみにしないで専門家である医師に相談し、きちんと検査した上で自分に合ったアドバイスをもらったり、治療を受けたりしていただきたいですね。

