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神吉利典 院長の独自取材記事

かんきクリニック

(厚木市/本厚木駅)

最終更新日:2020/04/01

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小田急線本厚木駅から徒歩で15分ほどの街道沿いにあるのが「かんきクリニック」。脳神経外科と神経内科、内科を標榜するクリニックで、頭痛や目まい、物忘れ、脳梗塞、脳出血などの診断、治療に加え、生活習慣病や内科一般を広く診る地域のホームドクターである。この医院の院長である神吉利典先生は、大学病院医長、医科大学講師、県立病院部長などを20年以上務めてきたベテラン医師だ。相手の身になって考える診療を実践し、「怖くて聞けないなんて患者に思わせては駄目」と語る神吉院長は、インタビューにもはっきりとした口調で、そして気さくに応えてくれた。そんな神吉院長に、医院のことや地域医療にかける思いを伺った。
(取材日2016年1月4日)

充実した検査設備で脳や神経の病気をすぐに診断

なぜ厚木に医院を構えたのですか?

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僕はもともと県立厚木病院、今の厚木市立病院ですが、脳神経外科の部長をしていたんです。そこで診ていた患者さんがたくさんいたので、それで厚木に開業しました。2003年の開業ですから、もう13年になりますね。実はね、僕はそれまで開業するなんて考えていなくて、ずっと病院で手術をしていようと思っていたんです。でも少し体調を崩してしまいましてね。それで少し負担を軽くしようと思って開業したんですが、全然楽にならなくて(笑)。開業すると、また違う苦労がたくさんあるんです。

設備が充実していますね。

脳神経外科が専門ですから、CTをはじめとして必要なものは開業当初からそろえています。ここで診断をして、脳梗塞や脳卒中といった急性期の病気や脳腫瘍などの場合は大学病院や基幹病院へ送って、慢性期の病気であれば、ここで診ます。僕が勤務していたからわかるのですが、疑いがあるというだけで全部の患者さんを送ってしまうと、送られたほうが大変なんです。だからある程度の診断はここでして、それ以上の細かい検査や大きな治療が必要であれば病院でしてもらうようにしています。他の開業医から患者が送られてくることもありますが、うちで検査をして必要なら基幹病院へ送る。問題なければ元の医院へお返しするなど、開業医と大きな病院の橋渡しのようなこともしています。

どのような訴えの患者さんが多いのですか?

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脳梗塞や脳出血の後遺症の患者さんとか、あとは内科の範囲になりますが、高血圧や高脂血症、糖尿病。こういった脳血管障害の原因となる病気を持っている患者さんを多く診ています。他には、頭をぶつけたとか目まい、てんかんの患者さんもいますね。地域のホームドクターです。今の若い先生たちは、最初から専門へ行くので専門のものしか診ない方も多いのですけれど、僕らの年代だと研修医の時に救急に行ったり、整形外科を診たりといろいろな科を経験しているので、専門以外のこともある程度わかりますし、自分のところでは診れない時は、すぐに適切な病院に紹介する。これがホームドクターの重要な役目だと思っています。

患者が何でも聞ける雰囲気を作ることが大切

診療における先生のモットーを教えてください。

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患者さんの身になって考えることですね。患者さんは、すごく不安な気持ちで病院に来るので、そんなことわかっているみたいな感じで対応するとがっかりされちゃったり、最初から全然大丈夫って言っちゃうと、それも駄目なんです。だから大丈夫なら、なぜ大丈夫なのかという理由をしっかりと説明するようにしています。それに患者さんが、なんでも聞ける状況にしていないといけません。聞かれたことには、しっかりと答えるようにしていますし、他でこう言われたんだけど、先生説明してっていう患者さんもいます。それはそっちで聞いてって思うこともあるんだけど(笑)、わかる範囲でお話しします。

患者も先生に聞きやすいんですね。

「なんでそっちの医院で聞かないの?」って尋ねると、怖くて聞けないっていう人が結構いるんです。だから僕は、怖くて聞けないような環境にはしたくないなと思っています。聞きたいことを忘れちゃったという人もいるので、紙にメモして持ってきなさいって言っているんです。それと、僕の携帯電話の番号を受付のところに貼ってあります。何か困ったことや心配なこと、急に変わったことがあったら、そこに電話をしなさいと患者さんに言っています。電話で対応できるものはしますし、僕がここにいれば来てもらいますし、それ以上の対応が必要な時は、紹介する病院を手配します。

忘れられないエピソードはありますか?

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治らない脳腫瘍というのがあるんです。何度手術をしても腫瘍が消えない、どんどん大きくなっちゃう子どもがいて、結局亡くなってしまうんです。そういうのは、やっぱりつらいですよね。脳腫瘍には、組織学的に悪性というのと、腫瘍自体は良性なんだけど、できた場所が悪性というのがあるんです。例えば良性の腫瘍でも、脳の真ん中にできてしまうと、手術で取ることができません。逆に取れるところにあるんだけど悪性の腫瘍のときは、手術をしたがために発育が速くなってしまうことがあるんです。それに脳腫瘍は、できた場所などによっては、かなり大きくなるまでわからないことがあります。だから頭痛がある場合は、ほとんどは問題がないのですが、例えば100人に1人そういう患者さんがいるとするならば、僕は全員に検査をしたほうが良いと思っています。

悪くなる前に病院へ来て相談してほしい

先生はなぜ、脳神経外科を専門に選んだのですか?

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もともと内科的なことより外科的なことのほうが好きだったんです。自分の技術で患者さんを治療したいということです。医学部に入る前は、少し工学部に通っていたこともありました。それと当時は、脳を選ぶ医師が少なかったんです。あまり人が多いところに行くと、自分のやれる範囲が狭くなるのが嫌だったんですね。それで脳神経外科を選んだのですが、でもなってみると、とにかく大変でした。休む時間がないんです。患者さんの具合が悪くなるのは突然ですから。24時間、365日、いつでも患者さんは来ますし、夜中も手術をしなければならない。朝から診察して、夜中に手術をして、次の日も診察してと、36時間とか48時間働きっぱなし、なんていうことがしょっちゅうでした。

ご自身で、健康のために何かしていますか?

早寝早起きというか、睡眠時間をしっかりと取るようにしています。朝型の人間なので、5時には起きて、6時にはここに来て、7時には入り口を開けて受付をはじめます。この病院に一番早く来て、最後までいるのは僕です(笑)。あとは健康のためにというわけではないですが、よく家内とゴルフに行きますね。旅行があまり好きじゃないものですから。2人で行ける時は行きますし、あとは家内の父親や親戚、同級生と行くことが多いですね。初めてゴルフをしたのは大学生の時なので、もう30年以上になるでしょうか。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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病気はある日突然起こることが多いのですが、その時にはもう手遅れのことが少なくないんです。例えば脳梗塞は、なってからでは元には戻せません。だから病院には悪くなってから来るのではなく、悪くならないようにするには、どうすれば良いのかを相談に来るほうが良いと思います。体調がおかしいとか、疲れが取れない、目まいがするとかの時に、早めに病院へ来て、どうしたら良いのかを相談してほしい。それがベストな病院の使い方だと思います。そして何か病気が見つかるとがっかりしてしまう方が多いですが、それは逆で、何もない時に見つかってよかったんです。なので取り返しのつかないことになる前に、心配があれば気軽に相談に来てほしいと思います。

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