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八木 裕香子 副院長、八木 修 先生の独自取材記事

三木歯科医院

(目黒区/大岡山駅)

最終更新日:2021/10/12

八木裕香子副院長、八木修先生 三木歯科医院 main

大岡山駅前のにぎわいを抜けて、徒歩5分ほど。住宅街の一角に、開業から半世紀以上の歴史を刻む「三木歯科医院」を訪ねた。10年前に父である三木寿夫院長が診療の一線を退き、現在は長女で副院長の八木裕香子先生と、夫の八木修先生が診療にあたっている。クリニックは2013年に改装しているものの、入り口にはあえて「三木齒科醫院」と旧字体で刻まれた開業当初からの看板を残してあるのが印象的。地域で長く愛されてきた同院の歩み、三木院長が築き上げてきた地域密着型の誠実な歯科診療を引き継ぎ、より一層発展させていきたいという八木先生夫妻の意気込みを伺わせる。インタビューでは、三木院長に学んだ歯科医師としての姿勢や、診療にかける思いをじっくりと語ってもらった。

(取材日2014年3月3日/情報更新日2021年8月18日)

患者の「納得」を最優先。より多くの選択肢を提案

現在はご夫婦で診療にあたられているそうですね。

八木裕香子副院長、八木修先生 三木歯科医院1

【裕香子副院長】現在は主人と私の2人で診療しています。当院は1960年開業で、院長が一線を退いてもう10年ほど。開業当初から通院されているのは院長とともに年を重ねて来られたご高齢の方が多いですが、私たちがメインで診療するようになってからは、私たちと同世代のファミリー層の患者さんや、学生さんもかなり増えてきましたね。ここを引き継いだ当初、患者さんの中には「やっぱり治療はどうしても院長にお願いしたいんだけど……」と不安がられる方もいましたが、診療を重ねる中で、徐々に受け入れてくださっているのかなという実感が持てるようになってきました。

こちらでは、どういった治療を得意とされていますか?

【裕香子副院長】父が義歯治療を得意としていたこともあり、義歯の治療や調整でお越しになる患者さんが現在もたくさんいらっしゃいます。ほかにも、虫歯や歯周病など一般的な歯科疾患からインプラント治療、ホワイトニングなど、ニーズに応じてオールラウンドに診療させていただいています。
【修先生】私も妻も、もとは口腔外科の出身。ですからとりわけ抜歯においては、多少難しい症例であっても患者さんのお体にできる限り負担がかからないように行っています。また、口腔外科というと手術のイメージが強いかもしれませんが、その前段での診査、診断が特に重要。口の中の所見にかなり重きを置きますから、口腔内の状態を広く診て疾患を発見し、迅速に治療につなげられることも、当院の強みではないでしょうか。

患者さんと接する上で、心がけていることは?

八木裕香子副院長、八木修先生 三木歯科医院2

【修先生】「もし自分が患者さんだったら、どんな治療をされたいか」と常に考えて、治療法を選択するようにしています。最近は自費診療に限らず、保険診療の範囲内でも質の良い材料が増えていますから、「患者さんに驚いていただけるくらい、きれいな仕上がり」を目標に、一つ一つ丁寧に治療を進めています。
【裕香子副院長】歯科診療って、歯科医師の理想を突き詰めていけば、より質の高い材料を使うことができる自費診療に傾いていってしまうもの。ただし、歯科医師が良いと思う治療であっても、患者さんご本人が納得していなければ、その治療はまったく意味をなさないと思うんです。患者さんのご希望やライフスタイルを十分に考慮して、できる限り多くの選択肢をご提案できるように努めているつもりです。

ホワイトニングが口腔の健康を意識する良いきっかけに

院内を改装されたそうですね。

八木裕香子副院長、八木修先生 三木歯科医院3

【裕香子副院長】前回の改装が30年前なので、だいぶ老朽化している部分もありましたからね。患者さんがより心地良くリラックスできる雰囲気づくりを念頭に、白を基調にしつつ、部分的に木目調のアクセントを取り入れてみました。以前は入り口で靴を脱いでスリッパに履き替えてもらっていましたが、靴のままユニットまで上がれるようにしたのが、今回一番大きく変わった点です。改装間もない頃は、「靴のままで大丈夫ですよ」とお話しても、患者さんが逆に気を遣われて、「せっかくきれいになったのに靴で上がるなんてもったいないわ」と、あえて靴を脱いで入ってきてくださったりして(笑)。改装を喜んでくださる、温かいお気持ちが本当にうれしかったですね。

新たに個室の診療室を設けられたと聞きました。

【裕香子副院長】私自身も経験がありますが、子ども連れで歯科治療を受けるってなかなかハードルが高いことなんです。例えばお母さんが治療をしたくて来院しても、待っているお子さんが泣いてしまうと、あれこれ気兼ねしてしまって、なかなか治療に専念できません。その点、個室であれば、お子さんと同じ空間にいながらほかの患者さんに気兼ねせずに治療が受けられますよね。個室はそうした子ども連れの親御さんや、ホワイトニングを受ける方にも利用していただくことが多いです。ホワイトニングはエステのような審美的要素が強いだけに、人の往来などを気にせず、慌ただしくない空間でゆったり過ごしていただきたいと考えているんです。

近年はそのホワイトニングにも力を入れていらっしゃるとか?

八木裕香子副院長、八木修先生 三木歯科医院4

【裕香子副院長】そうですね。歯を白くすることをきっかけに、多くの患者さんがご自分の口の中に以前よりも興味を持たれ、口腔内全体の健康に対する意識の高まりにもつながっていると感じています。これまでホワイトニングを希望されるのは主に女性でしたが、最近では男性も増えてきました。実は、年齢を重ねるとホワイトニングの処置に対する反応が徐々に鈍くなり、なかなか白くなりにくいものなんです。当院には30代以上の方も多くいらっしゃるので、セミナーなどに参加して得た先進の知識をもとに、患者さん一人ひとりのお口の状態に合わせて、より効果が出やすいように処置にかける時間や回数をアレンジしています。

ここを選んで通ってくれる患者の期待に全力で応えたい

インプラント治療に関する相談が多く寄せられるそうですね。

八木裕香子副院長、八木修先生 三木歯科医院5

【裕香子副院長】当院にはとりわけ「他院でインプラント治療を勧められたけど、なんだか怖くて」と来られる方が多いです。父の代から義歯治療を多く手がけてきたこともあり、インプラント治療をそれほど強くお勧めすることはないので、そうした安心感からご相談が多いのかもしれません。
【修先生】インプラントは自分の歯のような感覚で使えますから、入れ歯で食べ物の味が変わってしまう、吐き気を催すといった方にとっては、生活の質を向上させる治療技術といえるでしょう。しかし一方で治療期間や費用がかかる上、一度歯を失った方はインプラントにされたとしてもそれなりのリスクを伴いますから、10年、20年先を見据えた定期的なメンテナンスの重要性をしっかりと理解していただく必要があります。加えて、患者さんに全身疾患がないかを調べるなど、インプラント治療をお勧めするにあたっては歯科医師が負うべき責任がとても大きいと思っています。

お忙しい毎日の中で、休日はどのようにお過ごしですか?

【修先生】私の趣味がサッカーなので、たまに仲間との試合に参加して、リフレッシュしています。
【裕香子副院長】主人のサッカーの試合は、私が応援に行くとどうも緊張してしまうみたいなので(笑)、応援には行かず留守番することが多いです。以前は私もヨガを習うなど、仕事の傍ら趣味を楽しむ余裕もあったのですが、最近の休日は家事に加えて医院経営やスタッフのマネジメントなど、診療外で考えることも増えてきたため、あっという間に時間が過ぎてしまいますね。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

八木裕香子副院長、八木修先生 三木歯科医院6

【裕香子副院長】私は新しいもの好きなので、何にでも挑戦してみたいタイプなんです。最近は常に拡大鏡を使って診療するようになり、これからはより高度で精密な治療を追求していきたいという思いが強くなりましたね。父は60代、70代の大ベテランと呼ばれる域になっても頻繁に勉強会に通い、セメントや接着剤など歯科材料の一つ一つにこだわって、妥協のない治療を実践していました。そうした姿勢を信頼して長年通ってくださっている患者さんが大勢いて、私たちは今その診療を引き継がせてもらっています。私たちは夫婦であり、同僚でもありますが、父のように学び続ける姿勢を忘れず、互いにいい意味で「ライバル」として切磋琢磨していかなくてはなりません。たくさんの歯科医院がある中で、駅からそれほど近いというわけではないこの場所まで足を運んでくださる皆さんのご期待に、これからも全力で応えていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・インプラント(1本) 40万7000円~
・ホワイトニング 2万2000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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