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内田 貴久 院長の独自取材記事

うちだ痛みのクリニック

(尼崎市/塚口駅)

最終更新日:2020/01/08

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「患者さんの痛みを取り除いて差し上げたい」という強い思いで「うちだ痛みのクリニック」を開業した内田貴久院長。勤務医として19年、開業して17年の経験を持つ医師だ。原因となる神経に直接薬剤を投与する「神経ブロック」を中心に、さまざまな方法を用いて痛みの治療にあたる。ペインクリニックは、たくさんの病院を受診したのに治らないという痛みに悩む人たちの「最後の砦」のような存在になっていることから、どんな痛みでもできる限り対応するよう努めているという。穏やかな語り口で優しさがあふれているが、話す言葉一つ一つにペインクリニックを専門とする医師としての誇りが感じられる。そんな内田院長にペインクリニックの診療についてさまざまな角度から話を聞いた。
(取材日2019年3月18日)

頭から足まで、痛みを伴うあらゆる疾患に対応

ペインクリニックではどのような診療を行っているのでしょうか。

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ペインクリニックは痛みを伴う病気を対象として、痛みを短期間で取り除くことを目的に検査や治療を行うところです。痛みを伝える神経に局所麻酔薬を注射することで遮断する「神経ブロック」という方法を中心に、内服薬や塗り薬、湿布を使ったり、近赤外線治療器など機械を用いた治療も並行して行います。具体的な病気としては、肩凝りやぎっくり腰をはじめ、椎間板ヘルニア、帯状疱疹、顔面神経麻痺、三叉神経痛など。整形外科領域が中心ですが、皮膚科や耳鼻科、眼科など診療科を問わずあらゆる領域の痛みに対応しているのが特徴です。

「神経ブロック」とはどんな治療法なのか詳しく教えてください。

神経ブロックは、痛みの原因となっている神経に局所麻酔薬を直接投与する注射です。例えば、椎間板ヘルニアであれば腰の脊椎のどこかにヘルニアができて神経に当たって痛いわけですから、その原因となる神経に麻酔薬を打ちます。顔面神経麻痺であれば血液の循環が悪くなっていると考えられますので、顔面の血流を良くする交感神経に注射をします。静脈注射や筋肉注射、飲み薬のように全身を巡ったお薬の一部が効くものとは異なり、神経ブロックは痛みを起こしている神経そのものを狙うのが特徴です。当院で使用している神経ブロックの針は非常に細いので、刺したときに一瞬ちくっとする程度でほとんど痛みはないと思いますよ。

こちらのクリニックの患者さんはどのような方が多いのでしょうか。

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近隣の方を中心に若い世代からお年寄りまで幅広いですね。若い方だとぎっくり腰、お年寄りの場合は腰痛や膝痛、肩凝りなどいわゆる筋骨格系の疾患が中心です。それ以外にも痛みを伴うさまざまな病気で来られますが、内科も外科も整形外科にも行ったのに痛みが治まらないという患者さんが多く、ペインクリニックは「最後の砦」のような存在になっています。ですから、当院では診ることができませんと突き放すようなことは絶対にしたくないんです。もちろんすべての方の治療ができるわけではありませんが、できる限り受け止めたいと思っています。当院で治療が難しい場合は適切な医療機関をご紹介しますので、痛みに悩んでおられる方はまずはご相談ください。

痛みを取り除きたい一心で、ペインクリニック専門に

医師をめざしたきっかけとペインクリニックを専門にした理由を教えてください。

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親族に医師や歯科医師が多く、姉も小児科医師で、周りの環境が大きいですね。高校時代は工学部に進もうと考えたこともありましたが、最終的には医学部を選びました。子どもの頃から手先は器用でしたね。今でも修理や日曜大工は得意で、医療機器の調子が悪くなったら自分で直したり、ベッドも壊れたらばらして組み立てたりもしています。ペインクリニックに進んだきっかけは、大学時代に家族で痛みについて話をしたことがあったんです。すでに医師として診療していた姉は「ある程度の痛みは仕方がない」と言ったのですが、僕は「専門的な視点では確かにそうかもしれないけれども、患者さんのためにはなんとかしなければいけないだろう」と思い、その意識の差が心に引っかかって痛みの勉強をしたいと思うようになったんです。ただ、当時はペインクリニックがまだなく、痛みの治療は麻酔科でしていましたので、大学卒業後、大阪大学医学部の麻酔科に入局しました。

その後、開業されるまでの経緯を教えていただけますか?

麻酔科では痛みを取るというだけでなく、手術を無事に遂行するために診療科を問わず手術患者さんの全身管理を行いますし、小児から高齢者まであらゆる年代の患者さんに対応できなければいけないということで、各地の関連施設を回って経験を積みました。ただ、その頃は今のようにペインクリニックに特化した外来もなかったので、麻酔科の医師として診療しながら痛みの治療もさせてもらうという感じで、トレーニングの場もなく、自分自身で勉強するしかありませんでした。最終的には、NTT東日本関東病院で研修を受けて本格的に痛みの治療を学びました。開業についてはあまり考えていなかったのですが、麻酔科とペインクリニックとの二足のわらじが大変で、どちらか一つとなると開業するしかないということで開業に踏み切りました。

診療の際、大切にしているのはどんなことですか?

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さまざまな医療機関であらゆる検査や治療を受けて治らない方に対し、また同じようなことをしてもあまり意味がありません。ですから、まずしっかりお話をして患者さんの痛みを正しく理解するようにしています。原因が明確な場合はある程度治療のめどはつきますが、必ずしも痛みがゼロになるわけではありませんので、「精いっぱい楽になるようにします」ということをお話しして患者さんに理解していただきます。治療の経過を見ながら「痛みが楽になったからこんなことができるようになったでしょう」と良い方向に導くこともします。ペインクリニックでは、このような精神科的なケアも大事にしているんです。もちろんお話だけでは患者さんに納得していただけませんので、神経ブロックや、炎症を抑える作用のある近赤外線治療器などを用いて、できるだけ痛みを取り除きます。

元気になった患者の姿が医師としてのやりがいに

開業して17年、先生が患者さんの気持ちに寄り添うことができているのはなぜだと思われますか?

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実際にどれだけ寄り添うことができているかわかりませんが、痛みの治療をしようと思ったきっかけである「痛みは患者さんにとって苦痛なものだから取り除いて差し上げたい」という気持ちはずっと持ち続けていますね。それから、キャリアを積むことで治療法のカードが増えていることも理由の一つかもしれません。カードが1枚しかなければ1つの治療法しか提示できませんが、たくさんあればさまざまな治療法が提案できます。患者さんは選択肢がたくさんあったほうが安心だと思いますので、今度も研鑽を積んで治療法のカードを増やしていきたいですね。

やりがいや喜びを感じるのはどんな時ですか?

やはり患者さんの痛みが取れたときですね。元気にお帰りになる姿を見ると「やった」という充実感がありますね。患者さんに喜んでいただけることが一番やりがいにつながります。ペインクリニックの治療は、ほとんどが短期間で痛みを取り除くことを目的としています。一般的にはお薬を飲んで安静にしましょうという治療が多い中で、ペインクリニックは結果が出やすいのが特徴ですね。

痛みに困っている方はぜひご相談していただきたいですね。

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そうですね。痛みを伴う疾患は本当にさまざまで、例えば帯状疱疹では、帯状疱疹後神経痛という後遺症が残ることがあります。皮膚症状はいずれ収まりますが、神経痛は完全に元に戻すことはできませんので、早めに痛みを取り除くことが大切です。痛みが取れると皮膚症状も治りやすくなりますよ。また、おなかの痛みや不快感に下痢や便秘を伴う過敏性腸症候群に対しても神経ブロックを行うことがあります。麻酔科、ペインクリニックの医師は手術を行うあらゆる診療科の患者さんを診るため病気について広く理解していますので、どんな痛みでも悩んでおられる方は遠慮せず、まずはご相談いただければと思います。

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