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竹内 幸俊 院長の独自取材記事

竹内医院

(門真市/古川橋駅)

最終更新日:2026/05/13

竹内幸俊院長 竹内医院 main

京阪本線古川橋駅から住宅地や商店街を通り徒歩7分ほどのところに「竹内医院」はある。現院長の竹内幸俊先生が、前院長である母から同院を引き継ぎ、2003年にリニューアル開業した。ナチュラルカラーで統一された院内は、天井が高く、木のぬくもりが感じられる落ち着いた空間となっている。竹内院長は、関西医科大学消化器内科在籍中に学んだ専門分野を生かし、風邪や生活習慣病などの一般内科の他、胃や大腸の内視鏡検査も行っている。患者の高齢化が進む中、身体的負担を抑えた検査や診療を心がけ、認知症患者への対応にも注力。「いつでも頼れる」と安心してもらうため、あえて予約制を取らず、地域住民の人生に寄り添う医療を実践している。対話と説明を何よりも大切にし、患者の健康を長く見守り続ける竹内院長の温かな診療哲学に迫った。

(取材日2026年4月16日)

地域医療を支える2代目院長としてリスタート

医師をめざされたきっかけや開業された経緯を教えてください。

竹内幸俊院長 竹内医院1

もともと母親がこの場所で「竹内医院」を開業していました。私は小さい頃エンジニアになりたいと思っていたのですが、知らぬ間に母親の影響を受けていたのでしょう。医者も良いなと、自然と思うようになっていきました。関西医科大学で消化器内科に勤務しておりましたが、いずれは地域医療に携わりたいと思っていましたので、15年半勤めた同大学を辞め、母の医院を引き継ぐことにしました。その時すでに5年半閉院していましたので、新規開業するようなもので、いろいろと不安もありました。しかし開業すると、以前母が担当していた患者さんがまた来院してくれるようになり、たいへんうれしく思いました。

リニューアル開業の際にこだわった点を教えてください。

随分と古くなっていましたので、全面リフォームしました。内装はゆったりくつろいでいただきたいと落ち着いた雰囲気を心がけました。車いすの方もスムーズにご案内できるようにバリアフリーにし、エレベーターも設置しました。内視鏡室やリカバリー室、エックス線室など検査に関する部屋はすべて2階に集約し、一般診療の方と分離することで、プライバシーに配慮した空間で安心して過ごせるよう工夫しました。また、院内の空調にも気を配っています。外気の侵入を防ぐため、玄関は2重扉にし、足元までしっかりと温めてくれるようにシーリングファンを備え、加湿空気清浄機をいつも稼働させています。また、診察の待ち時間が少しでも心地良いものになればとマッサージチェアもご用意しています。患者さんが緊張しないように病院らしくない空間にできればと考えました。

どのような患者さんが多く訪れていますか?

竹内幸俊院長 竹内医院2

当院の周辺は住宅地ですので、患者さんのほとんどが古くから近隣にお住まいの方です。年齢層は80~90代の方が多く、高血圧症や糖尿病などの生活習慣病をはじめとして、風邪などの感染症や花粉症などのアレルギー性鼻炎といった一般内科を中心に通院される方がほとんどです。その他、胃カメラ・大腸カメラによる内視鏡検査にも対応しております。内視鏡検査を他院からご紹介された方やホームページをご覧になっていらっしゃる方もいます。また、診られる枠に限りはありますがご自身での通院が困難なご高齢の患者さんには往診の対応もしています。

高齢者の生活に寄り添い負担を抑えた検査と認知症ケア

内視鏡検査を午前診療前の朝の時間帯に行っていると伺いました。

竹内幸俊院長 竹内医院3

胃内視鏡検査は朝8時半から行い、外来診療の前に実施しています。これには2つの大きな理由があります。1つは、内視鏡検査と一般外来の患者さんの時間をしっかりと分けることで、外来で来られた方の待ち時間をできるだけ増やさないようにするためです。もう1つは、胃内視鏡検査は朝食を抜いて受けていただく必要があるため、空腹のまま待つ患者さんの身体的な負担を少しでも減らしたいという配慮からです。なお、大腸の内視鏡検査については、事前に下剤を飲んで準備をしていただく関係上、お昼からの実施としています。

ご高齢の患者さんに対して、検査や治療はどのように進めていますか?

ご高齢の方には、身体的な負担が大きい侵襲的な検査や治療を無理に勧めることはしません。もちろん、腹痛などの症状や検査での異常所見があれば内視鏡検査などを提案しますが、80代や90代になり「つらいことはしたくない」というご本人の強い希望があれば、それを最終的な判断として尊重しています。また、生活習慣病の治療目標も年齢に応じて調整し、若い世代には将来の合併症を防ぐために厳格な管理を行います。対して、ご高齢の方には本人の意思を尊重しながら日々の生活の質を優先し、安全に配慮した緩やかな目標を設定しています。

最近増えているという認知症の患者さんには、どのように対応していますか?

竹内幸俊院長 竹内医院4

ご高齢の患者さんが増える中で、認知症のご相談も顕著に増えています。初期の兆候はご家族が気づくことが多いため、まずは専門である物忘れの外来などを受診していただき、そこで進行度の評価や薬の処方方針を決めてもらいます。その後、日々の薬の継続処方や健康管理は当院で行うという、専門機関との連携体制を取っています。当院には長く勤めている看護師もおり、患者さんを昔からよく知っています。看護師も含めたチームで日々のちょっとした変化を見守り、ご家族の状況まで把握しながら丁寧にサポートしています。

いつでも頼れる安心感と対話を大切にするかかりつけ医

生活習慣病などの慢性疾患は、なぜ定期的に診る必要があるのでしょうか?

竹内幸俊院長 竹内医院5

生活習慣病は自覚症状がないまま進行し、放置すると心筋梗塞や脳梗塞などの重大な合併症を引き起こす恐れがあるからです。ですから、症状がなくても定期的に受診し、特定健診や各種がん検診を年に1回は受けていただくことをお勧めしています。特に50代や60代になり慢性疾患が気になり始めたら、何でも総合的に相談できるかかりつけ医を持つことが重要です。同じ医師が継続して診ることで、患者さんの病歴や生活状況などの情報が蓄積され、わずかな変化にも気づきやすくなり、病気の早期発見につながります。

予約制を取らず、いつでも受診できる体制にしているのはなぜですか?

当院にはご高齢の患者さんが多いため、予約をしていても「雨が降ったから今日は行けない」といったことが起こりがちです。雨の日に無理をして来院し、途中で転倒されてしまっては大変です。ですから、天気やその日の体調に合わせて「行ける時に行く」「調子が悪いからすぐに診てほしい」ということができるよう、あえて予約制は取っていません。システムによる効率化よりも、いつでも来られるという安心感を提供し、患者さんの生活に寄り添うことが、地域のかかりつけ医としての本来の役割だと考えているからです。

日々の診療で大切にしていることを教えてください。

竹内幸俊院長 竹内医院6

予約制を取っていないため、状況によっては待ち時間が発生してしまうこともありますが、それでも一人ひとりの患者さんとの対話の時間を削ることはしません。病気の話だけでなく、ご家族の悩みや日々の愚痴などをお聞きすることも、大切な診療の一部だと考えているからです。また、検査や治療を行う際は、長年の勘や慣習に頼るのではなく、医学的なエビデンスに基づいて「なぜそうするのか」を患者さんにわかりやすく説明することを徹底しています。そうした日々の対話と説明責任を果たすことで、信頼関係を築いていきたいですね。消化器疾患や生活習慣病で大きな病院へ行こうか迷われている方は一度相談に来てください。