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前立腺がんや性感染症など
自己判断せずに専門機関を受診しよう

さぎやま泌尿器クリニック

(福岡市中央区/西鉄福岡(天神)駅)

最終更新日:2023/05/15

さぎやま泌尿器クリニック 前立腺がんや性感染症など 自己判断せずに専門機関を受診しよう さぎやま泌尿器クリニック 前立腺がんや性感染症など 自己判断せずに専門機関を受診しよう
  • 保険診療
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男性特有の病気である前立腺がんや前立腺肥大症、男女関係なく罹患する恐れのある性感染症、あるいは尿漏れや頻尿といった身近なものまで、泌尿器科疾患にはさまざまなものがある。近年では性感染症や男性の更年期障害などの相談が増える一方で、インターネットの普及により、自己判断によって誤った対応をしている人もいるという。そこで「さぎやま泌尿器クリニック」の副院長である富田能弘先生は「前立腺がんをはじめ、性感染症など初期の段階で発見することができれば治療期間も短くて済むことが見込める。自分で判断をせずに尿の状態や性器に異常があると感じたらまずは相談を」と呼びかけている。今回はそんな富田先生に泌尿器科疾患について詳しく話を聞いた。

(取材日2023年4月12日)

増える梅毒や男性の更年期障害。自己判断をせずに専門機関を受診して適切な治療を

Qどのような相談で来院される方が多いのでしょうか?
A
さぎやま泌尿器クリニック 医師2人で幅広い診療を行う

▲医師2人で幅広い診療を行う

性感染症ではクラミジアや尖圭コンジローマなど、さまざまな相談があります。最近増えているのが、性行為が感染経路の中心となる梅毒です。当クリニックでは10年ほど前に1ヵ月に数人だったものが、現在では1日に数人レベルでいらっしゃるようになりました。ほかにも前立腺がんは増えている印象です。現在は、血液検査によって前立腺がんが容易に診断できるようになりました。そのため、体中に転移して最終的に前立腺がんが見つかるといった状況ではなく、初期の段階で発見できるようつなげたいと考えています。また前立腺肥大症の患者さんの相談も多いですし、女性では急性膀胱炎の相談が多くなっています。

Q性感染症の治療を幅広く受けることができると伺いました。
A
さぎやま泌尿器クリニック 自己判断は禁物。気になる症状がある場合は早めの受診を

▲自己判断は禁物。気になる症状がある場合は早めの受診を

当クリニックには医師が2人いるのですが、院長は前立腺疾患が専門なので、私は性感染症などを中心に診療しています。そのためさまざまな性感染症の治療に対応することができます。性感染症を疑うだけの症状があれば保険診療で検査を受けることができるものの、「不安だから調べたい」というケースについては自費診療になってしまいます。まずは感染を疑うような行為があったかどうか、それに加えて排尿時の痛みや分泌液が出る、性器の周辺にできものができたなどの症状がなければ保険診療は難しいのです。最近はインターネットで調べて自分はこの病気だと決めつける方も多いのですが、無症候性梅毒など症状がないものもあるので注意が必要です。

Q男性にも更年期障害があると聞いたのですが。
A
さぎやま泌尿器クリニック 同院には男性更年期を経験した先生が在籍している

▲同院には男性更年期を経験した先生が在籍している

男性の更年期障害はメディアで取り上げられ、一般的に認知される病気となりました。男性ホルモンの代表であるテストステロン値を計測して調べます。具体的な症状はイライラする、性欲や男性機能の低下のほか、関節や筋肉の痛み、不眠などが挙げられ、不足しているテストステロンを注射で補充して治療します。何もドーピングのように増やすのではなく、正常範囲内で補っていくので大きな合併症もなく症状の改善をめざすことができます。テストステロン補充は、心筋梗塞、脳梗塞などのリスクがあると言われていますが、当院では定期的に採血をさせていただき、患者さまの身体の状態を確認し施行しておりますので安心して通院していただけます。

Q前立腺がんや前立腺肥大症についても教えてください。
A
さぎやま泌尿器クリニック 尿検査のキット

▲尿検査のキット

前立腺がんについてはよほど進行してこない限り自覚症状はありません。進行すると骨に転移することが多く、骨折や骨の痛みなどによって判明することがあります。最近は血液検査で見つけやすくなり、がんと診断されたらまずは組織診断を行い、進行度や転移の有無を評価した後に、手術、薬物療法、放射線治療などの治療法を選択します。前立腺肥大症の場合は頻尿や残尿感、尿の勢いがなくなったなどの症状が出るため、気になって受診されて発見されることが多い病気。命に別状があるわけではないので基本的には薬物療法による対応になるのですが、残尿感がひどいなど日常生活に支障をきたすようであれば手術という選択肢も考えられます。

Q女性に多いという膀胱炎についても教えてください。
A
さぎやま泌尿器クリニック 患者のライフスタイルに合わせて治療を提案してくれる

▲患者のライフスタイルに合わせて治療を提案してくれる

膀胱炎は膀胱に雑菌が入って炎症を起こすもので、圧倒的に女性が多い病気です。男性は尿道が15〜20センチあり、尿道括約筋や前立腺と尿道が狭くなっている部分が2ヵ所あるため、外から雑菌が入ってきても罹患しにくいのです。一方、女性は尿道が男性の3分の1から4分の1程度しかなく、尿道の狭い部分も1ヵ所しかないので罹患しやすくても仕方ありません。原因の多くを占める大腸菌は短時間で増殖するため、忙しくてトイレになかなか行けなかっただけで罹患してしまうこともあります。排尿時の痛みや頻尿が主な症状で、抗生物質による薬物療法を行いますが、水分を多めに摂る、たくさん排尿することも症状緩和につながります。

ドクターからのメッセージ

富田 能弘副院長

昔は泌尿器科と聞くと気恥ずかしさもあり、受診のハードルが高い診療科と言われていましたが、最近はだんだん身近な診療科になってきました。またインターネットの普及で自分はこの病気だと見立てる方も増えています。ですが泌尿器科疾患には前立腺がんのように命に関わる病気もありますし、性感染症についても受診が遅れれば治療に時間がかかるケースもあります。いずれの病気も初期の段階で見つけることができれば、治りやすく治療期間も短くなることが望めます。診療においては病気のこと、治療のことをわかりやすく説明することを心がけていますので、自己判断せずに尿の異常や性器の異常、痛みなどを感じたら、まずは気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

(1)HIV即日検査 6000円 (2)梅毒即日検査 5000円 (3)HIV・梅毒即日検査 8000円

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