三上 真一 院長の独自取材記事
自由が丘南口デンタルクリニック
(目黒区/自由が丘駅)
最終更新日:2026/06/08
東急東横線自由が丘駅南口の改札を出てすぐのビルに「自由が丘南口デンタルクリニック」はある。院長の三上真一先生は神奈川歯科大学を卒業後、同大学の付属病院や都内の歯科医院で10年ほど研鑽を積んだ後、2000年に同院を開業。以来、25年にわたり自由が丘のかかりつけ歯科医院として診療を続けてきた。現在も三上先生が一人で診療を担い、来院患者の約8割が紹介だという。そんな地域や患者から信頼されている三上先生が診療で大切にしているのが、歯の痛みを取り、きちんと噛めるようにすること。インプラント治療も、その考えを重視して提供している。長年通う患者も多いという同院の診療ポリシーについて、三上院長にじっくりと話を聞いた。
(取材日2026年4月6日)
治療期間は短く、1回の診療時間は長く
開業から25年がたちますが、この間に変化したことはありますか?

利便性を考え、院内をリニューアルしました。入り口や受付の場所を変え、私やスタッフが動きやすい動線にしました。ユニットが3つある点は変わりませんが、そのうちの2つは並べて配置し、残りの1つは診察室の端に設置して、手術や時間のかかる治療の患者さんのために使っています。患者さんが2人いる場合、並んだユニットと離れたユニットにそれぞれ座ってもらい、プライバシーを確保しています。あと、患者さんの年齢層も25年の間に変化し、以前は20代から40代の患者さんが中心でしたが、ありがたいことに長く通ってくださる患者さんが多いので、今は30代から60代の方が多いです。実は、現在在籍しているスタッフのほかに、当院でこれまで一緒に働いていたスタッフもご自身の診療で通ってくださっているんですよ。これからも、頼ってもらえるかかりつけの歯科医院であり続けたいと考えています。
診療方針についてお聞かせください。
患者さんの目線に立って考え、保険診療を中心に通院期間は短く、1回の診療時間は長く、という診療方針に変化はありません。診療時間は短くても30分、平均1時間取っています。噛み合わせも重視し、咀嚼運動は首の位置や姿勢とも深く関係しているという考えに基づいてかぶせ物や詰め物を作製します。噛み合わせの重要性は私にとって大切なテーマなので、勉強も30年ほど続けて治療に反映させています。また、診療は専門に特化した狭い視点で行うのではなく、常に総合的な視点で行います。特に噛み合わせが悪いと体の不調につながる恐れがあり、体全体のバランスを注視していますね。矯正が必要な際には、以前当院で矯正を担当していた歯科医師が独立したため、そちらをご紹介しています。
治療の取り組み方を教えてください。

患者さんが共通して求めているのは「痛みを取り去り、噛めるようになりたい」ということです。困り事の原因は、虫歯や噛み合わせ、歯の欠損などさまざまですが、患者さんごとに異なる訴えを明確に捉え、適切な治療を行うことで問題解決に努めています。患者さんの中にはスピードを求める方もいらっしゃいます。そのような方の場合は特にお困りの歯だけを治療し、ほかに多少気になる歯があっても、患者さんが治療を求めていない場合は無理強いしません。口腔内の管理には、治療・予防・希望という3つの段階が重要です。患者さんごとにこの段階を設定し、5年先まで健康な口腔内を保てるように診療しています。そのためには歯科医師だけの力ではなく、ご自身のセルフケアも大切です。また、患者さんによって期間は異なりますが、平均して4ヵ月から半年に1度の定期検診をお勧めしています。
患者の立場に立ち、自分が受けたい治療を提供する
患者さんと接する時に心がけていることは何ですか?

自分だったらどんな治療を受けたいか、どんな治療は受けたくないかを常に念頭に置いて診療にあたっています。そして、困っている患者さんに対し「何とかするから大丈夫」と言ってあげることが大切だと思っています。そのため、インプラント治療など手術を行った後には、患者さんに電話をかけて術後の様子を伺っています。患者さんが遠方に転居された場合でも、その患者さんが現在かかっている歯科医師に連絡を取り、状況を伺うようにしています。「何とかするから」と言ったからには、最後まで診るのが歯科医師としての責任だと考えています。
開業以来変わらないポリシーをお持ちだとか。
私は、医療とはサービスではなく、医療者がモラルを持って臨むものだと考えています。さらに、一つ一つの治療に対して、責任を持って向き合う「職人」としての姿勢を大切にしています。そのため当院では、インプラント治療も見た目だけでなく、噛み合わせなどの機能性も重視し、きちんと噛めるお口づくりを追求しています。インプラント治療や自由診療での詰め物・かぶせ物には5年保証をつけ、長い付き合いの歯科技工所に依頼して質の高い修復物を作ってもらうのも、こうした職人としてのこだわりと歯科医師としてのモラルゆえです。また、患者さんの歯を抜くタイミングについても、目先の判断ではなく、口腔内全体の状態を丁寧に見極め、安全に治療が行える最適な時期を見計らってご提案しています。数字や効率ではなく、最善の結果を追求する姿勢を何より大切にしています。
歯科医師を志してから今日までの歩みを教えてください。

父は内科医師ですが、その後を継ぐことは考えていませんでした。高校時代にスペインの建築家のドキュメンタリー映画を見て触発され、建築方面に進もうと考えていたのですが、通っていた歯科医院の先生から歯科の話を聞くうち、この道に興味を持つようになりました。ある日、その先生に「歯科治療だって口の中の建築だ」と言われたことが強く印象に残っています。歯科治療は口腔内の土台をきちんと据え、歯をバランスの取れた良い状態に整えます。そして人に喜ばれる仕事です。その先生の言葉がきっかけで歯科医師を志し、神奈川歯科大学に進学。卒業後は同大学附属病院、池袋のクリニック、祐天寺のクリニックと10年ほど勤務医の経験を積み、自宅に近いこの自由が丘に当院を開業しました。
体全体のバランスに着目し、機能的な噛み合わせを追求
休日の過ごし方やご趣味を教えてください。

長く続けている趣味が多く、大学時代に結成したバンドを中心に、現在4~5つのバンドにドラマーとして参加しています。バンドメンバーは歯科医師仲間が多いですね。バイクも長く続いている趣味ですが、ツーリング仲間の中にはバンド仲間もいます。以前は1日に800kmほど走っていましたが、現在は450kmくらいですね。バンドもバイクも30年以上続いています。また、10年前からサーフィンも始めました。商店街の先輩である洋服屋さんが私のサーフィンの師匠です。その洋服店はこの土地で40年も続いていて、当院が開業25年と言うと、「まだまだだな」と言われます(笑)。家族についてですが、長女が歯科衛生士になり、長男が私と同じ歯科大学の5年生になりました。実は妻も歯科医師だったので、子どもたちは私たち両親の影響を受けたのかもしれません。
今後の展望をお聞かせください。
マウスピース型装置を用いた矯正が、以前では難しかった症例にも適用できるまで進化しました。当院は見た目だけでなく噛み合わせも重視した診療を行っているので、マウスピース型装置を用いた矯正でそれが可能なら、積極的に取り入れていきたいと考えています。また、マウスピース型装置を用いた矯正は子どもの正しい口腔内の成長発達にも応用できそうなので期待しています。あと、先ほどお話しした噛み合わせ治療については、今後も勉強と研究を続けることが、私の歯科医師としての命題だと思っています。これからも体全体のバランスを見ながら、患者さんがものをしっかり噛めるお口づくりを追求していきます。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

繰り返しになりますが、体の健康にとって噛み合わせはとても重要です。噛み合わせが悪いと頸椎の圧迫が増えるだけでなく、姿勢の悪さや老けた印象になるなど、見た目にも影響を及ぼします。噛み合わせを診る際、当院では口腔内全体をチェックしますが、中でも重視しているのが、下顎と咽頭部の間にある舌骨(ぜっこつ)です。舌骨は、噛む、話す、嚥下という働きに影響する重要な働きを担っており、この舌骨が正しく機能せず下がった状態になると、頭部の位置や姿勢にも影響します。小さいお子さんの姿勢や噛み合わせが気になっている親御さん、ご自身の歯や噛み合わせの不調や体調などに不安を感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/22万円~、ホワイトニング/オフィスホワイトニング:1本4000円~、ホームホワイトニング:片顎1万2000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

