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深見 和之 院長、深見 栄 副院長の独自取材記事

ふかみレディースクリニック

(川西市/川西能勢口駅)

最終更新日:2020/04/01

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阪急宝塚本線の川西能勢口駅から徒歩約5分の「ふかみレディースクリニック」。婦人科・産科を専門とする深見和之院長と、麻酔科を専門とする深見栄副院長が2002年に開業した。深見院長は14年にわたり大阪大学医学部附属病院などで産婦人科領域の診療、研究に従事。妊婦健診、不妊症、月経困難症、更年期障害などの診療を行う。「女性のクオリティーオブライフの向上」を掲げ、幅広い年代の女性と信頼関係を築いてきた。一方栄副院長は、大阪大学医学部附属病院などの麻酔科での経験と知識を生かし、痛みの診療を行うペインクリニックを担当。男女問わず腰痛、椎間板ヘルニアによる痛み、関節痛、帯状疱疹後神経痛、頭痛などさまざまな痛みの診療を行う。2人に開業の経緯や専門の診療について話を聞いた。
(取材日2019年11月14日)

産婦人科と痛みの診療を専門とするクリニック

こちらで開業された経緯を教えてください。

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【和之院長】僕は開業前、大阪大学医学部附属病院とその関連病院の産婦人科で、勤務医として働いていました。ずっと勤務医としてやっていくつもりでしたが、病院の方針転換などいろいろな要因がありまして……。産婦人科の勤務医の仕事は、難しいお産や婦人科系疾患の手術が多いのですが、外来で患者さまと向き合うほうが自分に向いているのではないかと、開業を決意しました。今では自分の器に合った天職を得たと満足しています。地域医療に貢献したいとの思いで、自宅に近いこの場所で開業しました。
【栄副院長】私も勤務医として仕事を続けてきました。開業にあたって、産婦人科の手術では麻酔が必要ですが、勤務医を続けていたら手伝えないですし、ゆくゆくは私もペインクリニックをとも考えていました。当時、子どもがまだ小さく当直があると、夜家にいられないといった家族のこともあり、一緒にやっていくことに決めました。

開業して17年がたちますが、どのような診療が多いですか?

【和之院長】産婦人科では、妊婦健診だけでなく0歳から100歳まで、女性のプライベートパーツに関することならなんでも診ています。主な内容は不妊症、更年期障害、性感染症、月経困難症、流産の手術、子宮がんなどの検診ですね。2002年11月の開業から、これまで来院いただいた女性は、2万5000人以上になります。一番多い年代は20代から50代ですね。
【栄副院長】ペインクリニックは10代から90代と幅広い年齢の方が受診されます。全身どこの痛みでも診療する科です。椎間板ヘルニアや骨の変形による首や腕の痛み、坐骨神経痛のような足の痛み、ぎっくり腰、寝違えによる首の痛み、関節痛、帯状疱疹による激痛、三叉神経痛、片頭痛などさまざまな痛みを抱えた方が受診されます。痛み以外に、眼瞼けいれん、重度の腋下多汗症の患者さまもいます。

クリニックのコンセプトは何ですか?

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【和之院長】来院される方一人ひとりに対し誠実な対応をし、女性のクオリティーオブライフを高めたい、というのが当院の基本理念です。生活の質を高めるというのは、精神的な豊かさや満足度も含めたより良い生き方や健康の向上を追求するという意味です。ペインクリニックでの痛みの診療や健康相談とも連携して、女性特有の悩みや健康管理に関して、どのようなご相談にも応えていきたい、という思いで診療を続けています。

なんでも相談できる医師でありたい

どのようなきっかけで医師をめざしたのですか?

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【和之院長】高校生の頃から医師になりたい思いはありましたが、親の勧めもあり東京大学理科I類に進みました。でも、やりたいことが見つからず、やはり医師をめざしたいと大阪大学医学部に入学。産婦人科を選んだのは、小学生の時の原体験にあります。女の人は生理があって月に一度血を流すと聞いて衝撃を受けました。そして赤ちゃんはどこから産まれるのだろうと疑問を持ち、真実を知ったときもまた仰天しました。大人になってもこのショックは心に残り、大変な役割を担う女性に寄り添いたいと思いました。
【栄副院長】私はもともとカナダの大学の理学部で学んでおり、将来は研究者になれたら……と漠然と考えていました。ある日、医学部志望のクラスメイトに「医師の仕事は結果が目に見えやすく、誰にでも喜んでもらえる仕事だ」と言われました。それが将来について考え直すきっかけになり、大阪大学医学部に進みました。院長とはそこで知り合いました。

院長は女性に寄り添いたいとの思いで、産婦人科医師になられたのですね。

【和之院長】私がめざすのは、女性のためのプライマリケアを行える医師になることです。簡単に言うと、ホームドクターとして信頼関係を築き、なんでも相談できる、女性のためのお医者さんになりたいということですね。患者さまの話をよく聞いて何を求めて来ていらっしゃるかを判断して、できる限り応えるよう対処します。かゆいとか痛いとか皮膚科的な症状でも対応します。プライベートパーツの場合は皮膚科には行きにくいですよね。出血で心配になって来院する方も多いですが、その原因を探り、止血を図ります。感染症の場合はパートナーも含めて治療を考えます。不妊症や更年期障害では心の悩みもしっかり聞くようにしています。とにかく、女性が医療を必要とするすべて、不調もおめでたいことも、どんなことでも相談していただきたいですね。

副院長のご専門のペインクリニックについて教えてください。

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【栄副院長】痛みの治療はここ数十年でかなり進歩しました。最近は痛みを治療する薬の種類が増え、治療できる痛みが多くなってきています。現在は複数の痛み止めを組み合わせたり副作用が出れば薬を変更することも可能になりました。治療の選択肢が限られた時代からいろいろな治療を選べる時代へと変わりつつあります。「レディースクリニック」という名称なので女性の方が多いですが、男性の方も診療させていただいておりご夫婦で来院される方もいます。

ペインクリニックは男女問わず痛みの悩みに真剣に対応

診療の際には、どのようなことを心がけていますか?

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【和之院長】開業以来「患者さま一人ひとりに誠実に対応していく」ということをポリシーにやってきました。当初は予約制にしていたのですが、納得するまで時間をかけてしっかり診療したいという僕のスタイルでは予約時間を守れなくて、予約制をやめたんです。日によって長く待っていただくことになって申し訳ないのですが、その分、しっかり診て話もして、安心して帰っていただくようにしています。婦人科はプライベートな内容になりますから、コミュニケーションを大切に、話しやすいように心がけています。
【栄副院長】ペインクリニックも同じくコミュニケーションは大切に、患者さまに誠実に対応しています。痛みの診療について知っていただき、納得して受診していただけるように、丁寧に説明するよう心がけています。

職場でも家庭でも夫婦ご一緒ですが、オンオフの切り替えなどは意識されていますか?

【和之院長】職場でも家でも、仕事の話はよくしますよ。診療方針のことなどいろいろな話をします。今日こんな患者さまがいらしたけど対応はこれでよかったかな、とか。副院長のことは医師として尊敬しているし、度胸がいいところなど自分にないものを持っていて、非常に頼りにしています。
【栄副院長】開業医の先生のほとんどは一人でやっておられますが、診療方針や対応について、話し合える医師がもう一人いるということは心強いです。院長は勉強熱心で、とても真面目な先生ですね。

クリニックの今後の展望を教えてください。

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【和之院長】副院長と2人で長年やってきて、ようやく川西の地域に根づいたかなという感じです。ですから、ここに骨を埋めるつもりで体力の続く限り診療に励みたいと思っています。もう一つめざすことは、先端の医療を提供することです。できる限り勉強会に参加して新しい情報を探り、世界の医師が利用する医学情報リソースなども参照し、この川西で世界標準の医療を行っていきたいですね。今年61歳になりましたが、今やっと医師として円熟してきたと感じられるようになりました。これまで勉強させていただいた成果を、今後ますます患者さまにお返ししたいという心境です。

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