おち夢クリニック名古屋

越知 正憲院長

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久屋大通の街路樹に面したビル8階にある「おち夢クリニック名古屋」。不妊治療専門で体外受精や顕微授精などの高度生殖医療を行う。広々とした待合室にはアロマの香りが漂い、全ての椅子が大きなテレビモニターに向かって配置されている。患者同士が向き合って顔を合わせることなく、ゆったりと診察を待つことができる空間だ。越知(おち)正憲院長は「当院では、卵巣への負担が大きい排卵誘発剤をできるだけ使用しない自然周期体外受精を行います。数が少なくてもいい卵子があれば十分妊娠可能です」と自信を持って話してくれた。語り口はクールだが、それは医師としての冷静な判断力の現れ。診療についてや患者への思いを語る言葉の端々からは、子どもが欲しい人たちの望みを叶えたいという熱い思いがあふれていた。
(取材日2017年6月19日)

体への負担の少ない自然周期採卵にこだわって

―まずは、先生が医師となられたきっかけを教えてください。

私の父が産婦人科の医師で祖父母も小児科の医師でした。子どもの頃を振り返ると、休日に遊びに連れて行ってもらったことなどほとんどないし、近くに住む祖父母も開業医でしたからあまりかまってもらえませんでした。それでも夕飯は家族がそろう団らんのひとときだったことを思い出します。そして、夕飯後には祖父母が往診に出かけていく姿を見て育ちました。祖父母は小さな町医者でしたが、自分のことよりも常に患者さんのことを考える姿勢は、子どもの私にも伝わっていましたね。そんな環境から自分も医師になるというのは自然な気持ちでした。

―お父さまと同じ産婦人科を選び、そして不妊治療を専門に歩むことになったのはどうしてですか?

甲状腺に興味があった私は、甲状腺を外科からも内科からも診る専門医になりたいと考えていました。当時、腎臓移植が始まったばかりということもあって泌尿器科にも惹かれ、あれこれ迷っていたときに、父から「産婦人科は外科でもあるし内分泌もあるから、いろいろ診ることができる。甲状腺を診るのに似たところがあるから、産婦人科にしたらどうか」とアドバイスをもらいました。今、思えば父に乗せられたような形で産婦人科を選びましたが、ちょうど、私が大学を卒業した頃に日本での体外受精が成功したということもきっかけとなり、不妊治療に携わるようになりました。当時の不妊治療は産婦人科の中の隙間産業のようなもので、手を挙げるものは誰もいませんでした。産科の周産期と腫瘍が王道と言われるなか、誰もやらない治療にこそ自分の道があると思い、不妊治療を専門としてやっていくことを決めました。

―体外受精の際、自然周期採卵を行っていると聞きましたが、それはどのような方法ですか?

私が不妊治療を始めてからしばらくは、排卵誘発剤を使った刺激周期の体外受精を行っていました。排卵誘発をして卵巣過剰刺激症候群になった患者さんが腹水や胸水が溜まり、苦しそうにしている様子を見るにつれ、「何かが違う」と感じるようになったんです。母体を危険な状態にさらして新しい命を生み出すことが私のやりたいことではない。そういう思いから勉強を始め、低刺激で排卵誘発をする自然周期採卵を学びました。単純に考えれば、卵子の数が増えれば出産につなげる確率が上がりますが、どれだけ卵子を多く採ったところで、卵子の状態が悪ければ着床率は下がります。逆に、一つの卵子しか採れなくてもそれが状態の良い卵子であれば、着床率は上がります。自然周期採卵は、自然妊娠と同じように一つの卵を大切に扱い、育てる体に負担の少ない治療なのです。



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