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岸 陽一郎 院長の独自取材記事

岸歯科医院

(目黒区/祐天寺駅)

最終更新日:2023/10/16

岸陽一郎院長 岸歯科医院 main

こんがりと日に焼けた肌が印象的な岸陽一郎院長は、なんとサーフィン歴45年のベテランサーファー。今でも週に一度は波乗りに行きプライベートを満喫する一方で、「天職だ」と自ら語る歯科医師としての仕事にサーフィン以上の情熱を注いでいた。今回はそんな岸院長のプライベートに関する話から、開業から36年間、地域住民に愛され続ける「かかりつけ医」としての役割に関する話までを、じっくりと聞いてきた。

(取材日2009年12月10日/修正日2023年8月1日)

サーフィンに夢中になりつつも勉強と両立した学生時代

院内にたくさんの海に関わるインテリアや絵が飾られていますね。

岸陽一郎院長 岸歯科医院1

父が皮膚科の開業医で母も手伝っていて忙しかったこともあり、子どもの頃は夏休みになると横須賀のおじいちゃんの家に姉弟預けられていて毎日のように海で遊んでいました。その影響もあり、私は20歳の頃からサーフィンを始め、今でも休診日には波乗りに行くのですが、普段も好きなものに囲まれていたいという想いから院内にも海に関するものを置いています。私がサーフィンを始めた1970年代の半ば頃は、映画やファッションなどは特にアメリカンカルチャーが流行していた時代で、私も夢中になって練習していましたね。

大学をご卒業された後の経歴を教えてください。

厚木にある歯科医院に2年間、平塚に2年間ほど勤務していました。実は、学生時代に学んだことって実践ではない分、私自身、すごく抽象的なことに感じていました。しかし、実際に手先を使って働き始めた途端に、「あ、あの時習ったことは、こういうことだったんだ!」と理論と現実が合致していく……。まるでパズルにピースがはまっていくような面白さを感じました。ちなみに当時は平塚の海沿いに住んでいて、波がある日は毎朝、サーフィンをしてから職場まで通っていました。歯科医師の仕事って精神面は疲れるのですが、肉体的にはそんなに疲れない分、どこかで体を動かしておかないと頭がさえてしまって夜眠れないこともあります。なので、そういったバランスをとるという面でも、新人歯科医師にとっては良い職場だったのだなと思います。

ご自身が歯科医師に向いているなと思ったきっかけは?

岸陽一郎院長 岸歯科医院2

私は小さい頃から図画工作・プラモデル作りが好きで、サーフボードの修理もショップに任せずに自分でやってしまうくらい細かい作業が得意な方でした。学生時代、歯科技工の授業などの面白さに気づいてからは、本格的に歯科医師としての道を歩み始め、あっという間に36年という時が経過していまいした。ちなみに65歳過ぎた今でも、サーフィンはずっと続けており、当時はただ趣味だったのが、現在はリフレッシュとエネルギー源になっています。歯科医師としての自分とオンオフの切り替えができるようになったことで、メリハリがつき、いいリズムで診療ができているように感じます。最近、時間があるときは、泊まりで愛犬と一緒に千葉の館山まで波乗りにいくようになりました。そこでできたサーフィン仲間も当院に足を運んでくれるようになり、ご縁だなと思いつつありがたい限りです。


医学・歯学は「自然科学」

先生の診療方針を教えてください。

岸陽一郎院長 岸歯科医院3

すべての治療において「患者さんに喜んでいただくために」という気持ちで取り組んでいます。初診時には患者さんの主訴と要望をよくお聞きして治療計画を立て、わかりやすく模型やレントゲン写真、歯科用CTなどを使い、説明します。そして必要以上に歯を削ったりすぐに神経を取ったりしないよう心がけています。こういった治療に対する想いは、サーフィンを通して感じている「自然との共存」という考えが影響しているかもしれません。人間の体も自然と同じ。本来あるべき姿を壊さずに患者さんの歯も治してあげられたらなと思います。それと、もう1つ大切にしているのは「一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療」ですね。

「オーダーメイド治療」ですか?

インフォームドコンセントに注力する歯科医師は以前に比べて増えましたが、私は言葉での説明に加えて、金額も明示したカタログのような資料を作り、患者さんが家に帰ってからじっくりと選べるようにしています。歯科医師としての意見を押しつけるのではなく1つの症例に対してさまざまな方法をご提案し、その中からご自身に合ったものを選んでいただくことで、結果的に患者さんが「やってよかった」と思える治療ができるのではないでしょうか。わからないところが出てきてしまった患者さんには、お渡しした資料をもとにお電話でご説明させていただくこともあります。設備と技術は、アップデートしていますので、今の時代に沿った治療が行うことができる。患者さんが求めているものに対して「できない」と言いたくないので、自分も日々アップデートしています。

診療中に大切にされていることは何でしょうか。

岸陽一郎院長 岸歯科医院4

まずは患者さんの要望を全部聞くようにすることですね。それから、返答をするようにしています。患者さんの要望を応えるには、応えられるだけの「引き出しの量」が歯科医師には必要だと考えています。
そのため、日々勉強会に参加したり、情報をアップデートしています。歯科の治療法や技術を含めた医療というものは常に動いていて、どんどん新しい情報が入ってくる“止まらない”もの。「昔は正解でも、今は不正解なこともある」と考えていますので、常にアンテナを張っていないといけないですし、決して自分の経験におごってはいけないと思っています。今になり振り返ってみると、開業当初はなかなかできていなかったなと思います。36年間の診療経験を経て、時代に合った新しいことを自分で理解し、患者さんへ還元できるよう日々心がけています。

“大切さランキング”上位に歯が入る日をめざして

開業されて36年経ちますが、やりがいや気づきはありますか。

岸陽一郎院長 岸歯科医院5

そうですね。例えば、今まで詰め物がすぐ取れてしまっていたのが、先生のところに来て取れなくなった、と患者さんが長期的に見て褒めていただけたりすればうれしいですよね。数ある歯科医院から、自分のところに通ってくれるだけでありがたいですし、こっちも一生懸命診て良かったと思います。常に責任を持ちながら診療していますので、自費診療は、保証書も出しています。保険診療と自費診療は、それぞれメリットデメリットがあります。保険診療でも、歯を削りすぎてしまったりとあまりお勧めしたくない場合は、患者さんに素直に話しています。最近はインプラント治療を行うことが多く、当院では2000年から本格的に始めました。さまざまな症例をもとにメリットからリスクまで説明してから、歯科用CTで3Dサイズ・欠損部位、顎の骨の厚みなど、一通り情報収集してから、患者さんに丁寧に説明します。

先生と二人三脚で歩んできたスタッフさんについて、お聞きしてもよろしいでしょうか。

岸陽一郎院長 岸歯科医院6

現在、常勤のスタッフさん1人と他スタッフ3人、計4人います。その中でも、1人の衛生士さんは、開業当初から一緒に働いてくれています。クリニックの方針から一緒に相談し合い、たくさん支えられてここまで来れました。クリニックにいつ来ても”おなじみの顔”として、アットホームな雰囲気をつくってくれるスタッフにはいつも本当に感謝しています。
また、スタッフやスタッフの子ども、ママ友なども紹介していただくことも多々あります。信頼関係があるからこそ、治療を任せてくれていると思うと、やはり嬉しいですね。

地元の「かかりつけ医」として工夫されている点はありますか?

現在は、当院に来ていただいた患者さんそれぞれに合った治療行い、それからは、治療後の状態を維持してもらうための検診やメンテナンスに通っていただいています。歯が抜けた欠損部に部分義歯を入れるのを嫌がる方のための「インプラント治療」、高齢の方や有病者の患者さんの治療で使用する脈拍・心電図・血圧などをモニタリングする「生体情報モニター」など、医療機器は新しい物をそろえるようにして診療をおこなっています。それと、同窓会や歯科医師会が主催する学術講演会などには、必ず足を運んで新しい知識や治療法を身につけていくようにもしていますね。私は、「この仕事が好き」という情熱と、患者さんの「ありがとう」という言葉を原動力に努力しています。それらを通して、当院のファンになってくれる患者さんが増えてくださったら本当にうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/16万5000円~

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