全国のドクター14,269人の想いを取材
クリニック・病院 157,256件の情報を掲載(2026年6月29日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 兵庫県
  3. 姫路市
  4. 手柄駅
  5. えぷろんクリニック
  6. 松尾 晃樹 院長

松尾 晃樹 院長の独自取材記事

えぷろんクリニック

(姫路市/手柄駅)

最終更新日:2026/06/26

松尾晃樹院長 えぷろんクリニック main

山陽電鉄本線手柄駅より南へ徒歩約10分にある「えぷろんクリニック」は、長年地域医療に貢献してきた「田中内科・呼吸器内科クリニック」を継承し、新たなスタートを切ったクリニックだ。循環器内科を専門とする松尾晃樹院長と、呼吸器内科を専門とする田中明副院長がそれぞれの専門性を生かしながら、一般内科から生活習慣病、心臓や呼吸器の疾患まで幅広く対応するほか、病診連携や医療者向けの勉強会にも積極的に取り組み、地域医療の質の向上にも力を注いでいる。「生まれ育った姫路を面白い町にしたい」と、アプリやAIの開発にも意欲を見せる松尾院長に、医師を志したきっかけや診療にかける思い、地域医療の展望について話を聞いた。

(取材日2026年6月18日)

地域全体の医療体制を底上げするべく開業を決意

医師をめざしたきっかけと循環器内科を専門に選んだ理由を教えてください。

松尾晃樹院長 えぷろんクリニック1

高校時代、通学中に倒れている方に遭遇して救急車を呼んだものの、自分には何もできなかったことがきっかけです。その経験が心に残り「誰かを助けられる医師という仕事はかっこいい」と、憧れるようになりました。進学校に通っていたこともあり、周囲も高い目標を持って進路を選んでいたため、私も自分の力で人の役に立てる医学の道を志しました。医師になってからは救急医療に携わりたいという思いが強く、実際に救急の現場で経験を積みました。その時に印象的だったのが、心臓の病気だけは、最初から循環器内科専門の医師が診療にあたるケースが多かったことです。「循環器を専門にすれば、心臓疾患はもちろん、救急の現場でもより幅広く患者さんを支えることができる」と、考えて循環器内科を専門に選びました。

開業までの経緯をお聞かせください。

開業前は、兵庫県立はりま姫路総合医療センターや国立循環器病研究センターで、心不全や心臓移植、人工心臓など高度な循環器診療に携わってきました。その中で、病院内の仕組みづくりや地域連携にも取り組んできたのですが、大きな組織では実現したいことがあっても、一人の力ではなかなか変えられないというもどかしさを感じていました。同時に、姫路を含む兵庫県西部には医療資源が十分とは言えない地域があるため、地域全体の医療体制を底上げしたいという思いが強くなっていったのです。そこで、自分が主体となるクリニックをつくり、そこから新しい取り組みを発信することで地域医療の質を高めていこうと考えました。そんな時、私が生まれ育った姫路でご縁をいただき、クリニックを継承する形で開業することになりました。

開業後も勉強会や連携体制の整備に注力されているそうですね。

松尾晃樹院長 えぷろんクリニック2

「地域医療の質を高めたい」という気持ちが開業の理由の一つですから、病院とクリニックをつなぐ役割を果たしたいと考えています。現在も週に1回、兵庫県立はりま姫路総合医療センターで診療を続けていますので、病院との連携を生かしながら、必要な患者さんを適切な専門医療につなげられるようにしています。また、循環器疾患に関する勉強会の立ち上げにも携わり、地域の先生方と知識や経験を共有する機会を積極的に設けています。さらに、播磨地域の心不全患者さんとそのご家族への医療・療養支援の向上を目的とした勉強会にも参画。姫路赤十字病院やツカザキ病院、兵庫県立はりま姫路総合医療センターなどと協働しながら、地域全体で患者さんを支える仕組みづくりに取り組んでいます。

幅広い視点と専門性を両立するクリニックをめざす

クリニックの特徴は何でしょうか?

松尾晃樹院長 えぷろんクリニック3

一番の特徴は、幅広い視点で地域の皆さんの健康を支えられる体制にあると思います。私自身は循環器内科を専門としていますし、副院長の田中明先生はこの地で長年診療を続けてきた呼吸器内科医です。それぞれの専門性を生かしながら、幅広い診療に対応しています。前クリニックからのスタッフもそのまま在籍しているため、地域の皆さんにとって顔なじみのスタッフが多く、安心して通っていただける環境だと思います。また、「えぷろんクリニック」という名前は、父が営む駄菓子店から名づけたものです。あえて診療科名を冠さなかったのは、将来的にさまざまな専門分野の医師が集まり、一つのクリニックで幅広い医療を提供したいという思いがあるからです。親しみやすさと間口の広さを感じていただき、気軽に相談できる地域の拠点になっていければと考えています。

どのような患者さんが多いですか?

前クリニックから引き続き、風邪や発熱など一般内科の症状で受診される方はもちろん、健康診断で高血圧や脂質異常症を指摘された方、胸の痛みや動悸、息切れなどをきっかけに相談に来られる方が多くいらっしゃいます。また、私が循環器疾患に関する勉強会を立ち上げていることもあり、総合病院で心不全や心筋梗塞などと診断され、退院後の継続的な治療や経過観察を自宅近くで受けたいという方も近隣の医療機関から多く紹介していただいています。また、訪問診療にも力を入れていますので、地域のケアマネジャーや訪問看護師とも連携しながら、ご自宅での療養生活を専門的にサポートしています。

日々の診療で心がけていることを教えてください。

松尾晃樹院長 えぷろんクリニック4

患者さんに「なぜ治療が必要なのか」をしっかり理解していただくことです。特に、高血圧は症状がないため、薬を飲む必要性を実感しにくい病気です。ですから、「放って置くとどんなリスクがあるのか」「治療を続けることでどんなメリットがあるのか」を、身近な例え話も交えながらわかりやすく説明するよう心がけています。病院では重篤な患者さんも多く担当し、まだまだ若い患者さんの死亡診断書も数えきれないほど書きました。だからこそ感じるのは、自分の健康に関心を持ち、必要なメンテナンスを続けることの大切さです。当院では医療を受け身で終わらせないために、血圧や体重を記録したり、自分の体について知識を深めたりと、患者さん自身にも健康管理に主体的に参加していただいています。

クリニックの枠にとらわれず、挑戦を続けたい

健康を維持するために、自分でできることはありますか?

松尾晃樹院長 えぷろんクリニック5

車は定期的に車検を受けますし、女性なら毎日スキンケアをする方が多いでしょう。それと同じように、自分の体も定期的にメンテナンスするという意識を持っていただきたいんです。考えてみてください。何もないうちから丁寧に手入れをしている人と、症状が出てから慌てて始める人とでは、将来的に大きな差が生まれますよね? それは内臓も同じです。例えば、心臓も年齢とともに変化しますから、10代と90代が同じように元気というわけにはいきません。しかし手入れを続けていれば、90代なりの元気な暮らしをめざすことはできます。まずは健康診断の結果をそのままにせず、異常を指摘された場合は早めに受診することですね。体は一生付き合っていくものですから、日頃から小さな変化にも目を向けていただけたらと思います。

今後の展望をお聞かせください。

一番やりたいことは、「面白い町をつくること」です。医療はもちろん大切ですが、それだけでは人は幸せになれません。安心して暮らせて、人が集まり、新しい挑戦が生まれるような地域づくりに貢献したいと考えています。そのためにも、まずはクリニックで誠実な診療を積み重ね、地域の皆さんから信頼される存在になりたいです。そして、私の思いに賛同してくれる医師を増やし、より多くの病気に対応できる体制を整え、地域に必要な医療を幅広く提供していきたいですね。さらに、診療支援アプリやAIの開発にも取り組み、医療資源が不足している地域でも安心して医療を受けられる仕組みをつくりたいと考えています。クリニックという枠にとらわれず、新しい挑戦を通じて地域に貢献していくことが私の目標です。

最後に、地域の皆さんにメッセージをお願いします。

松尾晃樹院長 えぷろんクリニック6

年齢を重ねると、体のどこかに不調が出ても「年のせいだから仕方ない」と諦めてしまう方が少なくありません。もちろん、加齢に伴う変化は避けられませんが、適切な治療や生活習慣の改善によって良くなることが期待できるものもたくさんあります。「歩くのが遅くなった」「階段を上ると息切れがする」といった変化を感じたら、一度検査を受けてみるという選択肢を持ってほしいと思います。当院には心臓と呼吸器の専門家が在籍しているので、広い視点から不調の原因を探り、一人ひとりに合った治療をご提案できます。重篤な病気にならないための方法を一緒に考えていきますので、ぜひ気軽に受診していただければうれしいです。