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小島 朗 院長の独自取材記事

小島整形外科

(大阪市城東区/鴫野駅)

最終更新日:2019/08/28

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地下鉄今里筋線・鴫野駅2番出入口直上にある「小島整形外科」。JR鴫野駅からもすぐの場所であり、アクセスの良い立地である。「2階にあるせいか、開院当初は患者さんが1日に1人だけなんてこともあってね。その患者さんの顔……今でも覚えていますね」と、気さくで優しい口調が印象的な小島朗院長は笑う。日々の診療では、患者とのコミュニケーションを大切にし、患者の立場になって考えることを基本に、丁寧な診療をすることに心を砕いている。多くの病院でたくさんの経験を積み、その全てを誠実に提供しようと努めている小島院長。地域での信頼も厚い院長の、診療や患者への思いを聞いた。
(取材日2017年5月22日)

最初から最後まで、責任を持った診療をしたい

開業して、勤務医時代と大きく違うと思うところはどんなところですか?

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大学を卒業してから、縁があって本当に多くの病院で診療をさせていただきました。開業するまでは、ベッドがあって、設備があって、手術もして、医師もたくさんいるのが当たり前のところで働いていました。その頃との大きな違いというと、医師が僕しかいないということです。大学病院では医師それぞれが専門職というか、特定分野について掘り下げていく感じになるんですけれど、ここでそれはできません。僕は地域のかかりつけ医としてやっていますから、僕が最初から最後まで責任を持って、一人でさまざまな症状に対処しなくちゃいけない。そこが大きな違いですね。これまでに、それぞれ特色のある病院で、いろいろな患者さんを見てきたんですが、その経験は今すごく役に立ってます。

このエリアを選んだ理由や、来院する患者層について教えてください。

このエリアに開業したのは偶然なんですよ。大きな病院に長年勤務してきて、開業を考えていた時に、友人からこのビルができるよと紹介され、ではここにしようかという感じでした。駅から近いし便利だなと。患者さんはというと、午前は、このあたりにお住まいのご高齢の方が多いです。午後は若い方も多いですね。症状はというと、肩、腰、首、膝の痛みがほとんどです。年齢的な問題であったり、事故であったり、それから痛風ですとかいろいろいらっしゃいます。学生さんやお子さんだと、スポーツ障害やけがも多いですね。小さなお子さんの場合は、成長痛で来院する子もいますね。

先生が医師を志したのはなぜですか?

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高校2年の時に進路について考えたんです。何が好きかなと考えたら、人の相手が好きだなと。僕は自分を理系の人間だと思ってるんで、じゃあ、人の相手をする理系の仕事は?と考えたら医者しか思いつかなかったんです。その頃は成績もそんなに良くなかったので、夢みたいな感じだったんですが、その後、成績も伸びて無事に医者になれましたよ。整形を選んだのは、テニスをやっていたので、スポーツから離れたくなかったというのが一つ。もう一つは壊れたものを治すのが好きだったからです。外れそうなネジがあれば閉めたりとか、病院のオペ室の機械も僕が直したりしてたんです。今、考えてみると、人間の壊れた所も治せたらいいなという想いがあったなと思います。

何が一番困っているのか聞ける、気さくな医師でいたい

治療の際に心がけていることはありますか?

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「何が1番困ってるの?」とまず聞くこと。その上で、困っていることに対して答えを見つけていくことを心がけています。同じ病気でも、人それぞれかなり違いますからね。症状も、どうしたいかも全然違う。そこをちゃんと聞き出せないと、その人が欲しがっている答えが出せません。だから、患者さんに遠慮させない雰囲気を持てるように、なるべく気さくでいたいですね。ご高齢の方でね、「もういいから、あっちに行くのを手伝ってくれ」なんていう方もいらっしゃるんです。ですから「向こうに行くのは手伝えないけど、三途の川を渡れるようには手伝えるよ。ちゃんと歩けるようにしとこうな」なんて冗談で話したりもしますよ(笑)。

印象に残っている患者さんとのエピソードはありますか?

いったい人間の痛みはなぜ起こるのか、どこから来ているのかということを、非常に考えさせられたことが何度かあります。教科書や学問的にはどこも悪くない。でも痛い!なんとか治してくれ!って来てくれたんですけど、いくら検査をしても原因が見つからない。医学上、全く説明できないんです。だって、データでは全く悪いところがないんですから。それでも、患者さん本人は痛かったり、動かせなかったりするわけです。その時はどんなに医学を勉強しても無駄なんじゃないかと思ったりもしました。そんな風に生き物の怖さというか、人間の複雑さを思い知らされた患者さんが何人かいらっしゃいます。今でも痛みについては考えますね。多分答えは出ないんですけど。

では、逆に先生がやりがいを感じる時はどんな時ですか?

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先ほどとは真逆のエピソードなんですが、寝たきりだったのに、動けるようになってくれて、動きすぎて骨折しまくって、また治療してリハビリして、最終的にはやっぱり元気になってくれたなんて患者さんがいらっしゃいましたよ(笑)。リハビリの成功には、ご本人のやる気が半分くらいの要素を占めます。僕は長いことリハビリ科にいたんですけど、手術が半分、本人のやる気が半分と実感しますね。ですから、声かけだったり、やる気が出ない原因は何かということに注視して対処していくんです。だからやる気を出してくれて、リハビリで回復していく様子を見ていると、ちゃんと気持ちに応えられたんだな、やっていてよかったなと思いますね。

真面目に誠実に、一人でも多くの人に動ける喜びを

体に痛みがある場合、治していく過程で大切なことはなんでしょうか?

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老齢性の場合は、完璧に治すのは難しいんですよね。やはり年齢的なものが大きいので。ですから、これ以上壊れないように、できるだけ日常生活で不自由がないように止めていくということが大切になるでしょうね。僕はいつも「一生懸命動かんとあかんで! 動けなくなったら困るのは僕じゃなくて、あんたやで!」って言うんですけど、そのために説明をして、動機付けをすることが僕にできることだと考えています。また、若い方の場合は治るのも早いけど、壊すのも早いんです。特にスポーツをしていると、せっかく治っても、再開するとやりすぎてまた壊してしまう。ですから、その辺をうまくコントロールすることが大切になりますね。

年を重ねても、元気で活動的でいるためにはどうしたら良いでしょうか?

体力増進は大切になるので、適切な量の運動をすることは、身体にとっていいことだと思います。ただ、適量は個人で違いますし、レントゲンなんかの検査をしてもわかりません。適量に関しては、やはり自分の身体と相談することですよね。僕はいつも言ってますけど「1番の相談相手は自分だよ」と。どんな生活をしているか、どのくらい体を使っているか、まず自分に聞いてみて、そこから少し増やしてみる。それで大丈夫だったら、またちょっと増やすというのが基本になります。だから、誰かに委ねるのではなく、まずは自分を主治医にして相談する。僕たちのような医師は、そこにアドバイスをしたり、体が壊れそうになったり、壊れた時に、手助けするヘルパーとして活用してもらえたらいいと思いますね。

先生の今後の目標をお聞かせください。

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一生懸命話を聞いて、一生懸命話をして、とにかく手を抜かないでいたいと思いますね。病院の規模をどんどん大きくしたいとかは考えてないですし、真面目にやっていくのが僕のスタイルだと思いますので、それを守りたいです。僕が一人で診ている病院なので、急に骨折の患者さんが来たりすると、その他の方の診療が止まってしまうこともあります。患者さんをお待たせしてしまったり、全てが理想通りというわけではないのですが、それでもできる限り努力はしていきたいと思います。大きな病院とは違う、街のかかりつけ医として、患者さんの心や要望に沿った診療をしていきたいですね。そして、一人でも多くの方に元気になって、動ける喜びを味わってほしいです。

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