医療法人医伸会 かねこ内科リウマチ科クリニック

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金子元英院長

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自分が寝たきりになってしまう姿を想像できるだろうか。「歩けなくなるのは加齢や病気のせいだから仕方ない」と思いがちだが、実は「歩く気力がない。歩こうとしないこと」が寝たきりの原因となることが少なくないそうだ。そう教えてくれたのは「かねこ内科リウマチ科クリニック」の金子元英院長。気力がなくなってしまった人は、健康診断などを受けに病院へ行くことも拒むため、十分な医療を受けることができなくなりがち。そして、ますます閉じこもる傾向になる、という悪循環が生まれるという。では、寝たきりにならないためには、どんな生活を送ればいいのだろうか。「キーワードは、コミュニケーションと健康診断」と話す金子院長に話を聞いてきた。(取材日2016年6月14日)

起き上がろう、動こうという気持ちを持ち続けるために、コミュニケーションと健康診断を心がける

「寝たきり」になってしまう原因を教えてください。

1 ▲金子元英院長。「寝たきりにならないため」の指導に力を入れる 歩けなくなったり、あるいは歩くことや歩く練習をすることを放棄したりした結果、「寝たきり」の状態になります。きっかけとなるのはフレイル、認知症を患うことです。フレイルというのは「揺れる」という意味で、筋力や精神面での意識の低下により、足腰が固定されなくなり、歩くとふらついたり転んだりする症状を指します。また筋力および骨力の低下により日常生活の動作機能が下がるロコモティブシンドロームや高血圧や糖尿病などの生活習慣病につながるメタボリックシンドロームも原因になります。そもそもロコモティブシンドロームやメタボリックシンドロームになる人は、動かないことや動かない気質を持っていることが多いと思われます。

いつごろから寝たきりにならないために気を付けるべきですか?

2 ▲動脈硬化に関するデータ。生活習慣の改善が健康につながる ロコモティブシンドロームもメタボリックシンドロームも、若いからと油断できません。30代から意識しても良いと思います。メタボリックシンドロームを私は「目に見えない悪魔」と呼んでいます。人間は、痛みがあれば、それを回避しようと行動を起こすでしょう。つまり、痛みは人間の行動のきっかけにもなりうるのです。ところが太っても痛みを伴うことが少ないため、結果的に何もアクションを起こさない。その結果自覚のないまま生活習慣病を患うことに。そして動くことが億劫になり、筋力が下がる。そしてロコモティブシンドロームにつながり、最後には「寝たきり」に。そういった負の連鎖による、怖い結果を生み出すものだと考えています。

「寝たきり」を回避するため普段から何に気を付けるべきですか?

3 ▲心地よい雰囲気の院内。来院しやすさを意識した設計だ まずは人と直接コミュニケーションを取る生活を心がけましょう。SNSなどインターネットを通しての会話でなく対面が大切です。人と実際に会えば、何かしら相手が指摘してくれるでしょう。「最近、顔色悪い?」などもその一つ。人は自分の鏡なんです。その機会を作ることが動く機会の創出につながります。プールやジムに通って元気で頑張っている人に話しかけられたら、前向きな気持ちになっていくのもその例です。さらに自分の健康状態を知ることも寝たきりを回避するためには非常に重要です。コミュニケーションを重視してくれるかかりつけ医を持ち、そこに年に一回でもいいので健康診断に足を運ぶだけでも健康管理の精度が上がると思います。

こちらでは、どのような予防策を行っていますか?

4 ▲簡単にできるストレッチ法。体作りから健康を意識することが大事 血管年齢や動脈硬化の程度を調べ、同年代の数値と比べることも指標となるでしょう。また骨密度を測って骨粗しょう症のリスクを調べたり、静脈を浮かび上がらせる器機で血管の詰まりがないかを診たりと、いくつかの検査が可能です。さらに簡単にできるストレッチ法をアドバイスすることもあります。家で実践してもらうだけで、腰が伸び、歩く力の回復につながるもの。日常の中で少しずつ行うことが大事なのです。「アンチエイジング」ではなく「ウィズ(with)エイジング」。つまり必要以上に年を取らないようにすればいいのです。80歳ならば80歳なりの筋力や骨力をめざし、歩いたり人と会話したりできる毎日を過ごすことが大切です。

寝たきりの状態になっても、再び活動できるようになりますか?

5 ▲クリニックに通うことが一番の健康への近道 実際にそういう患者さんを診てきました。そのためには、治療では、患者さんだけでなく家族ともコミュニケーションを取るように努めています。「寝たきり」の状態になっている患者さんのモチベーションを上げるには、家族のやる気がポイントだからです。患者さんと家族がコミュニケーションを取れているかもしっかり観察します。治療に対する不満をおっしゃる方を見ていると、家族と患者さんの関係がうまくいっていないことが多い。そんな時は関係が良くなるようにフォローします。必要であれば、精神科を紹介したり、認知症を疑って検査をしたりすることもあります。結果、家族の肩の荷が降りて関係がうまくいくこともありますね。

ドクターからのメッセージ

金子元英院長

自分のおむつを他人に替えてもらうことに対してどう思いますか? 「動けなくなったなら、人に頼むしかない」と諦めている人は、寝たきりへの第一歩を踏み出しているかもしれません。少しでも「嫌だな」と思うのであれば、その気持ちを維持できるような日々を送る努力をしていきましょう。その努力が、人とコミュニケーションを取ることや健康状態を知ること。ロコモティブシンドロームなどは20代でもリスクがあるのですが、あらゆる20代の人に年1回の健康診断を義務付けるのは難しいので、せめて35歳くらいになったら意識してほしいですね。また、対面コミュニケーションの環境作りは、子どものうちから家庭で意識してみてください。

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