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金子 元英 院長の独自取材記事

かねこ内科リウマチ科クリニック

(川口市/新井宿駅)

最終更新日:2021/02/17

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新井宿から徒歩5分の場所にある「かねこ内科リウマチ科クリニック」。心の通う温かな診療がモットーのクリニックだ。院長の金子元英先生は、大学病院を経て日本リウマチ学会認定リウマチ専門医として経験を積んできた。先端の治療法と、多くの臨床で集められた情報・分析に基づき、専門的な治療を提供している。金子先生の座右の銘は「心こそ大切なれ」。その精神を全スタッフが持ち、スムーズな診療に努めている。医療で大切なエフィカシー(効果)・セーフティー(安全情報)・アウトカム(結果)のさらに上の目的「エフェクティブネス(有効性)」を意識し、症状の緩和以外の部分にも目を向ける。「患者さんの笑顔、病気に負けない生活。それが大切」と話す金子先生に、治療やチーム連携などについて話を聞いた。
(取材日2020年9月12日)

多くの患者に対応できるよう、診療開始は早朝から

先生はなぜ医師をめざしたのですか?

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虚弱で本が好きだった少年時代の経験が、大きく影響しています。幼少時の私は体が弱く、幼稚園も半分以上行けないほどだったんです。病院に何度もかかりながら、「病気を治すお医者さんってすごいな」と子ども心に思いました。この時の想いが、後に医師という職業を選ぶきっかけになっています。本を通じて、人体の不思議さや奥深さにふれたことも大きいですね。今でも忘れられないのが「人間の体の中には釘6本分の鉄分がある」ということ。釘6本分の鉄が体にあるなんて子どもには想像つかないわけです。これを学んだら面白いだろうなあと思うようになったのが、医師の道への第一歩でした。

これまでのご経歴を教えてください。

川崎医科大学を卒業後は、日本大学医学部附属板橋病院の内科に入局しました。主な診療内容は、リウマチ・膠原病・血液・呼吸器の疾患です。進路の選択基準は「全身性疾患を診られる科であること」でした。全身をトータルで診ながら、継続的に患者さんの健康管理をしていきたいと思ったんです。大学病院の内科で勤務する傍ら、川口市立医療センターでは呼吸器科の医師として勤務しました。膠原病・血液・呼吸器の症状はリンクしている部分もありますから、内科と呼吸器科、どちらの側面から見ても有意義な経験でしたね。その後は医師としての視野を広げるべく、さいたま市の三愛病院に勤務。大学病院とは違った視点から診療をし、救命救急の現場にも携わり、とても勉強になりました。開業したのは2004年のことです。川口市は私の地元でもあるんですよ。

どのような方が通われているのでしょうか?

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リウマチの患者さんが多く、およそ3人に1人の割合を占めています。男女比は3対7で、女性の患者さんがとても多いですね。次いで内科的疾患、喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)と続き、糖尿病・高脂血症・高血圧など複数の症状を抱えた生活習慣病の方もいらっしゃいます。診療は朝の早い時間から対応しています。開業当初は9時開院でしたが、患者さんが増えるにつれカバーし切れなくなったんです。「患者さんにしっかり対応すること」と「私自身の勉強や研究」の両立を考え、午前の診療を前倒ししました。特にご高齢の患者さんだと、早朝の時間帯を選ばれる方も多いんですよ。早起きして、治療で体を整えて、良い一日を迎えるために朝早くから来院されています。

「心こそ大切なれ」の精神で、スムーズな診療を実現

関節リウマチとはどのような病気なのでしょうか?

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関節リウマチはリウマチの疾患の一つです。免疫異常によりサイトカインというタンパク質の影響を受け、関節が不可逆的に壊れていく状態を指します。30代以降の女性に多く、妊娠・出産・ストレスによる影響、また素因として家族歴もありますね。また、喫煙も関節リウマチの危険因子であることが最近の研究からもわかってきています。関節リウマチの主な発生場所は手指や細かい関節ですが、関節がある場所ならば足でも腰でも、全身のあらゆる箇所に痛みが出てきます。関節のみならず、内臓も侵される可能性もあるんですよ。特に、肺・腎臓・胃・心臓・脳に影響を及ぼします。治療は、運動のアドバイスと投薬治療を中心に行います。投薬とひとくちに言っても生物学的製剤の治療を中心にさまざまな方法がありますので、日本リウマチ学会認定リウマチ専門医の立場からメリット・デメリットをご説明します。

治療に際し、注意すべきことを教えてください。

継続的に、しっかりコントロールしていくことがとても大切です。例えば今回の新型コロナウイルスでは、ウイルスによるリウマチ治療への悪影響は見られませんでした。一方、治療中断などによる症状悪化は症例研究会でも報告されています。薬が切れているのに外出を恐れて通院しない、適度な運動もやめてしまうといったケースです。適切な治療を継続しないと、症状が悪化して体は衰弱してしまいます。当院では患者さんが感染を恐れずに納得して通院できるよう、患者さんとはいつでも連絡の取れる状態にし、建物を分けて発熱の症状のある患者さんの診療にも対応しています。

チーム連携にも力を入れていると伺いました。

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私のモットーでもある「心こそ大切なれ」の精神を全スタッフが持ち、スムーズな診療に努めています。そこで活躍するのが、メディカルナビゲーターという、医師・看護師・事務スタッフの間を取り持つポジションのスタッフです。メディカルナビゲーターはモニターと呼び出しベルを活用しながら院内の患者さんの様子、動きに目を配り、医師・看護師・事務スタッフとインカムで連絡を取り合って院内の状況を共有します。私個人で院内の状況を把握するのは不可能ですから、とても助かっています。また、当院には長く勤めているスタッフが多く、患者さんも信頼してなんでも話してくれるんですよ。

「元気・勇気・やる気」を持ち帰ってほしい

診療の際に心がけていることはありますか?

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患者さんとのコミュニケーションを大切にし、信頼してもらえるよう心がけています。関節リウマチにストレスは禁物ですが、世間ではステイホーム期間にストレスを感じた方も多いと聞きます。暗いニュースばかりで、コミュニケーションがないからです。やはり直接会っての会話が大切だと、多くの方が感じたのではないでしょうか。私は「心こそ大切なれ」という気持ちを忘れず、病気より人を診ようと努めています。診断も検査結果により医師が行うだけではなく、患者さんがどう感じているかを必ず聞いています。これは患者報告アウトカム(PRO:Patient Reported Outcome)と呼ばれるものですが、私はその先の「エフェクティブネス」を意識しています。

「エフェクティブネス」とはどのようなことを指すのでしょうか?

医療で大切なエフィカシー・セーフティー・アウトカムの先にある、さらに上の目的です。エフィカシーとは効果・効能のこと。治験などで良い結果が得られた時に使います。セーフティーは安全情報のこと。有害事象を知ることも大切ですね。アウトカムは患者さんの所感や意見です。その先にあるのが「エフェクティブネス」、現実的なトータルでの効果です。患者さんは笑顔を取り戻せているか、支障のない生活を送れているか。さらに言えば、それを患者さんが喜びと感じているか。それを知る指標の一つは「紹介」だと思っています。心身ともに満足を感じなければ、家族や知人に当院を紹介しませんよね。そして紹介した知人が同じように満足してくれれば、紹介した患者さんもうれしく感じるでしょう。ここでもコミュニケーションが生き、アウトカムと信頼が生まれます。

最後に読者へメッセージをお願いします。

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笑顔は食欲増進にもつながる「元気の源」です。笑顔を周りと共有しましょう。嫌味のあるマウンティングの笑顔はいけませんよ(笑)。ショッピングが楽しくて友達との食事がおいしければ、楽しい毎日が送れます。そんな日々の中で関節の痛みやこわばりを感じたら、検査にいらしてください。コミュニケーションを大切にした専門的な診療を提供します。耳の遠い高齢患者さんとの会話に骨伝導補聴器を使ったり、院内混雑の緩和のために新しい工夫を編み出したりしています。せっかく来院されたのなら、薬だけではなく「元気・勇気・やる気」を持ち帰ってほしいですね。

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