経鼻内視鏡を使った苦痛の少ない
胃カメラ検査
田村クリニック
(世田谷区/千歳烏山駅)
最終更新日:2021/10/12


- 保険診療
最近、胃の調子が悪いが過去に受けたつらい「胃カメラ」検査を思い出すと、検査に二の足を踏んでしまう…。そんな人に適しているとされるのが、鼻からの胃内視鏡検査。5.9mmの細くてしなやかなスコープを鼻から挿入し、上部消化管の隅々を短時間で観察するこの検査は、従来の検査に比べ苦痛が少ないと今、注目を浴びているという。日本消化器内視鏡学会の消化器内視鏡専門医である田村清明先生が院長を務める「田村クリニック」の胃カメラ検査を紹介してもらった。
(取材日2010年8月19日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q従来の口から入れる胃カメラに比べて、経鼻内視鏡のメリットは?
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A
内視鏡が舌の付け根部分に触れないので、「オエッ」というあの嫌な嘔吐感がほとんどありません。また、検査中も会話ができるので、モニターを見ながら医師とリアルタイムで意思の疎通が図れるのも特長です。
- Q検査できる部位、またどんな病気が発見できるのですか?
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A
主に食道、胃、十二指腸を観察します。発見できる病気はがん・ポリープ・炎症・腫瘍などがあります。特に胃がんに関しては早期に発見・治療をすれば完治の見込みが高くなりますので定期的な健診をお勧めします。
- Q検査後、どのくらいの時間で仕事に戻れますか?
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A
眠くなる麻酔は使いませんので、検査後気分が悪くなければ短時間で日常生活に戻ることが可能です。リカバリールームを用意しておりますので、検査後はそちらで少し休んでいただくようにしています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1まずは問診。アレルギーの有無などを詳しくチェック
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「薬のアレルギーはありませんか?」、「耳鼻科の先生から、鼻が悪いと言われたことはありませんか?」など検査をスムーズに行うための詳しい問診を行う。
- 2丁寧な前処置で徹底した検査態勢を整える
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胃の壁を洗浄する消泡剤を飲んだり、鼻腔に局所血管収縮剤をスプレーして鼻出血を予防するなど、丁寧な前処置で検査前に体の状態を整える。
- 3鼻腔に眠くならない麻酔薬を注入
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鼻腔にゼリー状の麻酔薬を注入。「局所麻酔なので眠くなることはありませんよ」と田村先生。その後、鼻腔に麻酔薬を塗ったやわらかいチューブを挿入し、鼻腔の局所麻酔を行う。「この処置により鼻の痛みを抑え、内視鏡を通りやすくします」。
- 4いざ、内視鏡検査へ
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先端部の直径が5.9mmという極細のチューブ(スコープ)を鼻から挿入。スコープを上下左右四方向に動かし、食道、胃、十二指腸をくまなく観察していく。検査中でも医師と会話ができるので、モニターに映し出される鮮明な画像を見ながら質問をすることも可能だ。
- 5プリントアウトした画像を見ながらの結果報告
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プリントアウトされた食道、胃、十二指腸の画像写真を見ながら検査結果を聞く。「胃が少し荒れていますが、腫瘍やがんの兆候は見られませんね」といったように先生から説明がある。生活習慣のアドバイスなども受け、来院から約1時間で一連の検査がすべて終了。