高尾 宗禎 院長、高尾 金峰 先生の独自取材記事
高尾歯科医院
(世田谷区/千歳烏山駅)
最終更新日:2022/10/03

1984年の開院から37年にわたり、地域の人々に愛されてきた「高尾歯科医院」。千歳烏山駅から徒歩7分、閑静な住宅街に建つれんが調のビル1階にあり、白を基調とした院内はアットホームな雰囲気だ。現在は高尾宗禎(そうてい)院長と、宗禎院長の父である高尾金峰先生のほか、宗禎院長の義姉も非常勤で勤務。虫歯や歯周病の治療・予防から、入れ歯・ブリッジ・インプラント治療などの補綴治療、審美面に配慮した治療、小児歯科、睡眠時無呼吸症候群や訪問歯科診療まで、歯科全般に幅広く対応している。「あらゆる口腔内の悩みに対応できるよう、オールラウンドに診療しています」と話す宗禎院長と、「患者さんが笑顔で満足してくれることが一番うれしいですね」と笑顔を見せる金峰先生に話を聞いた。
(取材日2021年9月10日)
歯科のオールラウンダーとして地域医療に貢献を
長年、世田谷区烏山エリアで診療されているそうですね。

【金峰先生】2021年で37年になります。千歳烏山は温かい人が多く、とても暮らしやすいですね。そんな地域の方々に喜んでもらいたいという思いで歯科診療に取り組んできました。私は台湾出身で、来日して日本の歯科医師資格を取得し、東京医科歯科大学医学部附属病院や茨城県メディカルセンターなどで診療しました。1984年に開院し、2012年からは息子である宗禎が診療に加わり、2017年に院長を引き継ぎました。
【宗禎院長】私は米国の大学を卒業し、外資系企業に勤めていたのですが、父が患者さんに信頼される姿を見て「父のようになりたい」と思い、歯科医師になりました。鶴見大学歯学部卒業後は、同大学附属病院や東京都内の歯科医院で研鑽を積みました。父が一からつくり、育ててきた「高尾歯科医院」を守り、地域の「頼れる歯科医院」であり続けたいと思っています。
どのような患者さんが多いのでしょうか?
【宗禎院長】0歳から90代まで、幅広い世代の方が来院されています。開院時から通院されている方が多いのでご高齢の患者さんが中心ですが、最近はビジネスパーソンなど若い方も増えています。新型コロナウイルス感染症の流行で在宅勤務が推奨されるようになり、受診しやすくなったのかもしれませんね。また、親子で通院される方も多いです。その一方で、コロナ禍で受診を控える方もおられます。以前は3ヵ月ごとに定期検診に来ていた方が、歯の痛みを訴えて1年ぶりに受診されたら虫歯が進行していたということもありました。歯科医療の現場ではもともと感染症対策を日常的に行っており、当院でも流行以前からしっかり対策を講じています。安心してご来院いただけると思います。
感染症対策についてお聞かせください。

【宗禎院長】医療器具の洗浄・滅菌には高圧蒸気滅菌器のほか、ハンドピース専用の滅菌器や超音波洗浄器を使用しています。また、歯を削る際に飛び散る細かな水や粉じんなどは口腔外バキュームで吸引し、診療室内をクリーンに保っています。さらに最近では、受付に飛沫防止シートを設置しました。除菌機能つきのエアコンの導入・稼働、手指の消毒や検温、消毒薬による院内の清拭なども行っています。治療技術だけでなく衛生面でも高い水準をめざしています。
小児歯科、訪問歯科診療にも注力
診療の特徴をお聞かせください。

【宗禎院長】オールラウンドな診療をモットーに、虫歯・歯周病治療や口臭のケア、予防歯科、小児歯科、入れ歯やブリッジ、インプラント、口腔外科、睡眠時無呼吸症候群の治療など、幅広く対応しています。ご高齢の患者さんには心臓病や糖尿病など全身的な疾患のある方も多いので、服用中の薬の確認を怠らない、必要に応じて血圧、脈拍、酸素飽和度をモニタリングするなど、全身管理にも十分配慮して治療しています。また、地域の高齢化が進み、訪問歯科診療へのニーズも高まっています。外来で診ていた患者さんが通院困難になっても、変わらずお口の健康を維持できるようにと、当院では以前から訪問診療に力を入れてきました。個人宅での診療には限界もありますが、ポータブルキットとポータブル式エックス線を導入し、患者さんのQOL(生活の質)の向上をめざして診療しています。
お子さんの診療にも力を入れておられるそうですね。
【宗禎院長】はい。近年は予防への意識が高く、子どもの虫歯が減ってきたと感じます。一方で子どもは大人よりも虫歯になりやすく、特に食べ物をちょこちょこ食べ続けたり、ジュースやスポーツドリンクをお茶代わりに飲んだりする「ダラダラ食べ」は、虫歯のリスクを高めます。食事やおやつは決まった時間に食べ、食後は必ずブラッシングをする習慣を小さい頃から身につけてほしいですね。子どものうちは親が関心を持って関与してあげることが、歯の健康を守る重要なポイントです。当院の歯磨き指導は、基本的に親子一緒に、生活背景や食習慣も踏まえて実施しています。私も2児の父ですので、自分の経験談を盛り込みつつ、お子さんと親御さん双方の気持ちに寄り添ったアドバイスを心がけています。
その他、診療にあたって心がけていることはありますか?

【宗禎院長】インフォームドコンセントを重視しており、事前にきちんと説明して、納得していただいてから治療に入るようにしています。患者さんがご自分のお口の状況を理解し、納得して治療を受けてもらうには、詳細な検査と正確な診断が大切です。虫歯も歯周病も初期段階では自覚症状がないので、治療の必要性をお話ししてもピンとこない方もおられます。そのため、エックス線検査に加えて初期虫歯を発見する虫歯診断器や、光を当てて歯の内部を診査する透照診などの検査を必要に応じて実施しています。虫歯診断器は虫歯の進行状態を数値で表示できるので患者さんにも説明しやすく、納得感を得られやすいですね。また、治療が必要な虫歯なのか、歯は削らず予防処置で対応できるのかを判定することもでき、極力歯を削らない、低侵襲な治療につながると思います。
診療時間を十分確保し、患者と丁寧に向き合う
院内はアットホームな雰囲気で、とても居心地が良いですね。

【宗禎院長】ありがとうございます。2016年にリニューアルした際に、歯科治療は怖いというイメージをお持ちの方も多いため、患者さんが入りやすくリラックスできる環境にしたいと考えました。そこで外観をきれいにして、歯をモチーフにしたキャラクターを看板にしたところ、子どもたちが看板に興味を持つなど目に留まりやすくなりました。設備面では、診療中にリラックスしてもらえるよう、低反発素材を使用した診療台ユニットを設置し、デジタルエックス線や歯科用レーザー、人工知能搭載の超音波スケーラーなどを整えました。今後も可能な限り新しい設備を導入したいと思っています。
印象に残っている患者さんとのエピソードがあれば、お聞かせください。
【宗禎院長】以前勤めていた病院の患者さんで、適合していない総入れ歯だったために噛むことができず、流動食で寝たきりの方がいました。そこで、しっかり噛んで食べられるよう、抜歯や入れ歯の作り直しなど噛み合わせを整えるための治療を行いました。その際に知ったのは、医科の治療と並行しながら歯科治療を進める重要性です。歯科医師も全身に配慮する必要があり、普段の診療でも全身疾患に目を向け、全身管理をしながら治療を行うことを意識するようになりました。今後も、特に訪問診療やご高齢者の治療に際しては医科の先生と連携を取り、歯科医師として、患者さんのQOLを高めるお手伝いをしたいと考えています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

【金峰先生】私が中国語を、宗禎院長は英語と中国語を話せますから、外国の方にも安心してご来院いただけると思います。歯科医師として一番うれしいのは、患者さんが笑顔で満足してくれることです。患者さんに納得してもらった上で治療を進めること、地域のために歯科医療を提供し、信頼されるクリニックであること。今後もこの2つを変えることなく、宗禎院長と協力しながら地域医療に貢献してまいります。
【宗禎院長】父の、すべての患者さんに優しく接する姿勢を尊敬しています。私も父を見習い、忙しくてもおざなりにならないよう、一人ひとりの患者さんにしっかり時間を取り、丁寧な診療を心がけています。今後もオールラウンダーとして日々精進し、患者さんのご相談に全力で対応していきます。お気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/39万6000円~
内訳:オペ代23万1000円~、上部構造3万3000円~、かぶせ物(オールセラミック)13万2000円~