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潮見 満雄 院長の独自取材記事

潮見クリニック

(大阪市阿倍野区/昭和町駅)

最終更新日:2019/12/02

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大阪メトロ御堂筋線の昭和町駅から徒歩10分、閑静な住宅街の一角に「潮見クリニック」はある。院長である潮見満雄先生の父が開業し、地域のかかりつけ医として近隣住民の健康をサポートしてきた歴史あるクリニックだ。潮見院長の専門である消化器疾患を中心に内科全般の診療を行い、在宅医療や小児科診療にも積極的だ。また、忙しい診療の合間には、学校医や阿倍野区医師会の副会長などの職務もこなすという。精力的に活動する理由は、クリニックだけでなく医療全体の向上に重きを置いているからだと言葉の端々に感じる、そんなインタビューになった。
(取材日2019年8月22日)

自分が育った地域で「かかりつけ医」に

医師になろうと思ったきっかけを教えてください。

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やはりここで長年開業医をしていた父の影響でしょうか。私が幼い頃は、今ほど医療機関に関する情報が広がっていませんでしたので、何かあった時の駆け込み寺は救急病院ではなく、身近な町のクリニックでした。そのため、町の医師はクリニックが自宅でもあり、昼夜問わず対応するのが一般的だったのです。私の父も急な患者さんにも嫌な顔一つすることなく、いつも親身になって対応していました。そんな姿を見ていましたから、「人の役に立つ」医師という仕事に自然と惹かれていったのだと思います。そんな父の影響もあり、地域の健康を支えていけるような医師になることは、今でも私の目標になっています。

どのような患者さんが多く通われていますか?

ご高齢の方が大半ですね。定年を迎えた方や、自営業の方が多く、ビジネスパーソンは少ないですね。当院は小児科の診療も行っていますから、親子でお越しの方もいらっしゃいます。周辺は商業ビルや高層マンションが建ち、開業した当初とは町並みは変わりましたが、昔ながらの下町の雰囲気は今も残っています。当クリニックが住宅街の中にあることもありますが、いつも待合室はアットホームな雰囲気なんですよ。小さい頃に小児科で通っていた子がすっかり大人になって、いまだに通ってくれていたり。そういった地域の人がいることで、これからも元気で続けていこうと思いますね。

患者さんからの主訴はどういったものですか?

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風邪などの急性疾患はもちろん、糖尿病といった生活習慣病で通院されている方が多いですね。また、長年消化器内科を専門としてきた経験を生かし、肝臓や膵臓など専門性の高い慢性疾患治療のほか、腹部超音波検査や、胃内視鏡検査、大腸内視鏡検査、日帰り大腸ポリープ切除なども行っております。数十年前と比べ、胃がんや大腸がんが早期に発見しやすくなったのは、内視鏡検査が身近なものになったことが大きな要因ではないでしょうか。当院でも私が継承した当初から、早期発見・早期治療に取り組むべく、患者さんの負担を減らせるような敷居の高くない医療をめざしてきました。継承してから数年後、近隣に小児科が少ないと医師会から報告を受け、小児科を標榜することにしたのも、その一環です。予防接種や風邪などの場合は、近くのクリニックで親子一緒に診てもらえると、お母さん方には喜んでいただいていると思います。

患者が自分の病気をしっかりと理解できる診療をめざす

診察の際に、どのようなことを大切にされていますか?

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「しっかりとわかってもらえているか」どうかを見極めながら、お話しするようにしています。ご本人の病状をきちんと理解して、病気に向き合ってほしいからです。例えば、当院でお薬をお出しする時に、ほかのクリニックでもらったお薬をお聞きしますが、何の薬を飲んでいるのかわかっていない人って、たくさんいらっしゃるんですよ。また、年齢とともにお薬の数が増えてきて、あまり飲みたくないというお悩みも多いのですが、どういった理由で増えたのか覚えていない人も非常に多いんです。少なくとも、当クリニックではそのような患者さんがいなくなるよう、一つ一つのお薬について丁寧にお話しするように心がけています。

こちらのクリニックは院内処方にされているそうですね?

はい。クリニックとしては労力や手間のかかることなのですが、私自身が薬そのものをよく知っていることが必要ですから、院内処方にしています。例えば、患者さんに「どのお薬を飲んでいるの」と聞いても、名前を覚えている患者さんはほとんどいません。たいていは色で答えるのです。しかし、赤い薬といわれても、包装紙が赤いこともあれば、錠剤のそのものが赤い時もある。そういった時にも、日頃から私が薬に接していれば、たいていは理解できます。また、院内に実物があるわけですから、場合によっては実際に見せながら説明することもできます。周辺は私にとっては地元。父の代から通われている人も来られます。この年になっても「先生」ではなく、「ちゃんづけ」で呼ばれることもあるほど(笑)。お世話になってきた地域の方たちへ、恩返しのつもりで寄り添った診療をしていきたいと思っているんです。

なるほど。そういった思いがあったのですね。漢方薬についても積極的に取り入れているとお聞きしました。

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基本的に西洋薬ですが、原因がはっきりしない病気などの場合は、患者さんとご相談した上で漢方薬をお出しすることもあります。また、長年の経験から、こむら返りやおなかの張りといった消化管の運動機能障害などに対しては、漢方のほうが役立つと感じています。副作用が少ない、緩やかに作用する、といったイメージがあるかと思いますが、その人の体質や体調に働きかけるものなので、患者さんによっては漢方のほうがより適しているという方もいらっしゃいます。また薬剤師をしている妻が、漢方を専門的に学んでおり、うまく生活の中に取り入れるアドバイスなども行っています。「漢方イコール薬」としてとらえるだけでなく、もっと手軽に服用する方法や、飲み合わせなどのご相談も受けつけているんですよ。

身近な医療を確立するために、地域医療に尽力

阿倍野区の医師会をはじめ、外部での活動にも注力されているそうですね。

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阿倍野区医師会の副会長をはじめ、学校医、警察医など、クリニック外での医療活動も数多く行っています。父から引き継いだ役割も多く、昔から地域貢献は当然のことだと思って取り組んできました。阿倍野区、大阪市、大阪府、またそれ以外でも、さまざまな地域や組織が連携してこそ揺るぎない医療体制が確立できるのだと考えています。正直に言うと、ゆっくりしたいなと思うこともあるんですよ(笑)。しかし、誰かがしなくてはいけない重要な仕事ですから、できる限りは頑張っていこうと思っています。ただし良いこともあり、近隣の病院やクリニックに対して顔が広くなりましたので、患者さんに何かあった時などはスムーズにお任せすることができて安心なんですよ。

ところで、ご趣味はありますか?

歩くことやクロスバイクが趣味です。患者さんには「歩きなさい」と指導することもあるので、まずは自分が健康に気を配らなくてはと、できるだけ歩いたり、自転車に乗ったりして運動するようにしています。ちょっと時間がある時は、一人で生駒山など遠くまで出かけてきます。良い景色なんかを眺めると、日頃の疲れがリフレッシュされますね。また、旅行も好きなんですよ。遠くに行く時は妻と一緒に行きますね。カメラも好きなので、思い出を写真に収め、良く撮れたものは待合室に飾っているんですよ。そうすると、同じくカメラが趣味の患者さんとも交流ができます。患者さんが撮った名作も一緒に待合室に飾らせてもらっているんですよ。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

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「わかりやすい医療」「ご本人が納得できる医療」を提供することが私のモットーです。お悩みがあれば、どのようなことでも気軽に相談してほしいですね。また、医師として皆さんには早期発見・早期治療を心がけ、健康で豊かな人生を送ってほしいという思いがあります。例えば、がんを見つけるための検査はハードルが高いと思われがちです。しかし実際は、胃の内視鏡検査ならば、たいていは措置から当日に分かる範囲内での検査結果説明を含め30分程度で終了しますし、大腸がんの検査もまずは便の潜血反応の検査から始めてみればいいのです。実際に胃の内視鏡検査を受けてみて「思っていたほどつらいものではなかった」と話す患者さんは多いはずです。まずは、気がねなくご相談にいらしてください。

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