名古屋甲状腺診療所

名古屋甲状腺診療所

椿秀三千院長

頼れるドクター

初期症状だけでは判断しづらい
甲状腺疾患の特徴と検査について

名古屋甲状腺診療所

保険診療

有名人が罹患を公表するなど、近年メディアに取り上げられる機会も増えてきた甲状腺疾患。しかし実際は幅広く認知されているわけではなく、多くの人にとってまだまだなじみの少ない疾患だ。また特徴的な症状があまりないため、心臓病や糖尿病、更年期障害など他の疾患と間違われやすく、症状が出ていたとしても「検査をするまでもないのでは?」と思われがちだ。しかし甲状腺疾患は自然に治るものではなく、適切な治療を行わなければ徐々に症状が重くなることも。長年、甲状腺疾患の治療に携わってきた「大須診療所」の椿秀三千院長は、「適切な治療へつなげるためにも、まずは検査を」と語る。今回は椿院長に甲状腺疾患の特徴と、検査の流れ、検査を受ける重要性について詳しく話を聞いた。(取材日2016年10月12日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

甲状腺疾患とはどのような疾患なのでしょうか?

甲状腺は体の代謝を正常に保ち“甲状腺ホルモン”を合成し血液に分泌する臓器。甲状腺疾患とは、その機能に異常が出ると甲状腺ホルモンの分泌にも異常が出てしまう事や、甲状腺全体が腫れたり、一部にしこりが出来る事もあります。甲状腺ホルモンの分泌量は多くても少なくても、代謝に影響を及ぼし体に症状が現れるようになります。しかし症状の一つひとつには大きな特徴がなく、他の疾患と間違われやすいため患者さん自身で病気と気づくのは容易なことではありません。また一言に甲状腺疾患と言っても、その分類はさまざま。適切な治療を行うためには、検査を通して症状や甲状腺の状態を一つひとつ確認し、特定しなければいけないのです。

どのような症状がみられるのでしょうか?

甲状腺機能が亢進し甲状腺ホルモンが過剰な状態になると、代謝が活発となり動悸や頻脈、息切れや微熱といった症状が現れます。反対に甲状腺機能が低下し、甲状腺ホルモンが不足してしまうと代謝も低下し、寒気や疲労感、もの忘れや便秘といった症状が現れます。言葉だけ見ると、これが病気? と思われるかもしれません。しかし実際に症状として現れると、想像よりももっとつらいものですし、そのつらさを共有できないことに悩む方もいらっしゃいます。大切なのは、一人で抱え込まず第三者に診てもらうことです。医師の目から見ると、病気が原因で挙げたような症状に悩まれている方は、一人で抱え込まずに、まずは病院で検査を受けてみて下さい。

具体的にどのような治療を行うのでしょうか?

例えばバセドウ病は基本的には投薬による治療です。しかし投薬だけではコントロールが上手くいかない場合は患者さんと相談の上、外科的処置やアイソトープ治療を検討します。甲状腺疾患は長きにわたり付き合わなければいけない病気。ですが、治療してホルモンがコントロールできれば、健康な方と変わらない生活ができます。患者さん自身が病気とうまく付き合っていくか考えたり、治療の必要性を理解することが治療において最も大切なのです。

検診・治療START!ステップで紹介します

問診票に記入した内容をもとに詳しくヒアリング

受付を済ませたら待ち時間を利用して問診票に必要事項を記入。問診では、問診票に記入された内容をもとに、どのような症状をいつ頃から感じているか、何をきっかけに検査を受けることになったかを確認する。またこの時、喉の触診を行い甲状腺の腫れ具合やしこりがないかをチェック。

採血をし、血液・甲状腺ホルモンの検査を受ける

問診を終えたら採血室へ移動する。採取した血液からは一般的な検査はもちろん、甲状腺ホルモンや自己抗体の検査を受けることができるのだそう。甲状腺疾患は甲状腺機能の異常により甲状腺ホルモンの数値が正常でないために、体にさまざまな症状が現れる疾患。そのため、血液検査で甲状腺ホルモンを調べるのは、甲状腺疾患において不可欠とのこと。

エコーで甲状腺の状態を確認、心電図検査を行うことも

甲状腺の位置するのど周辺をエコーで確認する。一言に“しこり”と言っても、病気によって特徴がまったく異なる。エコー検査ではしこりの有無や大きさはもちろん、位置や形状、個数、しこりの内部の状態についてくまなくチェックし、病気の診断に役立てる。また問診時、動悸や不整脈を訴えた患者には、症状によっては心電図検査を行い心拍数や不整脈の有無を確認。

必要に応じてCT検査やアイソトープ検査を実施

しこりの状態によっては、合わせてCT検査も受ける。しこりが大きいと気管を圧迫してしまうこともあるため、CT検査によりエコー検査では拾いきれない他の臓器への影響についても確認。また患者の病気を正確に鑑別するため、アイソトープ検査を実施される場合もある。特に、何らかの原因により一時的に血液中の甲状腺ホルモンが増加し、バセドウ病に似た症状が現れる「無痛性甲状腺炎」という疾患の鑑別に有効とのこと。

検査結果を報告し、今後の治療について説明を受ける

検査結果を踏まえ、甲状腺疾患が認められた場合は、改めて甲状腺疾患の基礎的な情報を中心に、病状の説明を受ける。甲状腺がどこにあるのかを知らない患者も少なくないため、模型を用いて、鏡を見ながらの説明も可能とのこと。また詳細な疾患の概要と治療法は持ち帰り可能なリーフレットを使って解説してくれる。バセドウ病の治療において、薬の副作用が懸念されるものについてもしっかり伝えてもらえる。

ドクターからのメッセージ

椿 秀三千院長

甲状腺疾患は初期段階は特に発熱や疼痛などの恐れはなく、周りからすれば「病気なの?」と思われてしまいがちです。しかし治療を行わなければ症状による苦しみはずっと続いてしまい、時には命そのものにも関わってきます。そうなってしまう前に、検査を受けて、病気の有無を調べてみて下さい。甲状腺疾患の可能性もありますので、ご自身の体のことを知るためにも、ぜひ一度検査に足を運んでいただきたいですね。

読者レポーターのメッセージ

山下文香さん

甲状腺疾患は女性がかかりやすい、動悸や息切れ、目が飛び出るなどの症状があるといった程度のことしか知りませんでした。これまで身近に感じることはありませんでしたが、誰でもかかる可能性があると考えると、決して他人事ではないですよね。それに、「安心するためにも検査の受診を」という考えも大切だなと思いました。検査と聞くと専門的なところでないと無理なのかと思っていましたが、もっと気軽に受診できるということを知ることができて良かったです。働いていると何日も通院に時間を割くことが難しいので、1日で検査結果がわかるのもありがたいですね。自分だけでなく周りにも検査を受けてみようよ、と声をかけたいと思います。

Access
Access
Access
Access
Access
Access
Access
Access
Access
Access
Access
ドクターズ・ファイルをご活用いただく皆様へ
使い分けよう!「総合病院」と「クリニック」
Promotion landing
外出先でもドクターズ・ファイル
Qr doctor

ドクターズ・ファイルの情報をスマートフォン・携帯からチェック!スマートフォン版では、GPS位置情報を利用した最寄りの病院探しができます。

書籍「頼れるドクター」のご案内

ドクターズ・ファイル特別編集ムック「頼れるドクター」を一覧で紹介します。 →全ラインアップを見る

Shinnaka after
Yokohama after
Shonan after
関連コンテンツ
採用情報『ドクターズ・ファイル』では編集部スタッフを募集しております。 詳細