審美面と機能面を無理なく改善へ
マウスピース型装置を用いた矯正
しげずみ歯科医院
(北九州市小倉南区/石田駅)
最終更新日:2025/03/12


- 自由診療
歯並びや噛み合わせを整えるための歯列矯正。透明で目立たず、痛みも少ないことからマウスピース型装置を用いた矯正の需要が伸びている。歯列矯正をしようか迷っていた人も「これならできそう」と踏み切るケースが増えてきたという。「しげずみ歯科医院」ではマウスピース型装置を用いた矯正のみを取り扱っており、重住大乗院長自身も矯正を経験しているのだそう。「日常生活が違和感なく快適に送れることが望めるので、マウスピース型装置を用いた矯正は非常に画期的な方法だと思います」と語る重住先生。とはいえ矯正は時間と費用がかかるため、カウンセリングをしっかり行い、患者が最後まで離脱しないようフォローしながら進めるとのこと。そこで今回は、マウスピース型装置を用いた矯正が向いている人やメリット、注意点について詳しく聞いてみた。
(取材日2024年10月21日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qどんな人がマウスピース型装置を用いた矯正に向いていますか?
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A
抜歯をしなくていい人が向いています。例えば、歯と歯の間を少しだけ削るだけで済む場合などです。とはいえ、マウスピース型装置を用いた矯正もどんどん進化しているため、抜歯が必要な人も対応可能なケースが多くなってきました。反対に向かないのは、顎の骨が大きすぎたり小さすぎたりする人です。その場合は外科手術を伴う矯正になりますので、ワイヤーでの対応になります。ちなみに、もしマウスピース型装置を用いた矯正をする場合、1日最低20時間の装着を守っていただきたいです。歯磨きと食事の時間以外は装着するつもりで、取り組んでいきましょう。虫歯や歯周病がある場合は、治療後に矯正を開始します。
- Qマウスピース型装置を用いた矯正をするメリットをお伺いします。
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A
審美面に関しては、クリアな装置を使うため目立たない点が挙げられます。ワイヤーだとどうしても目立って口元が気になるため、矯正を断念していた人が多かったと思います。マウスピース型装置の登場により、矯正へのハードルが下がったところは非常に良いことです。機能面に関しては、ワイヤーよりも緩やかなスピードで歯を動かすことが望めますね。1週間に1回、マウスピース型装置を交換して0.25ミリずつ歯の移動をめざします。少しずつ歯を動かすことを図ることで、痛みや違和感をほとんど感じることなく日常生活が送れる点は大きなメリットだと思います。また、安定してくると通院頻度も減ってくるため、特にお忙しい方にお勧めです。
- Qマウスピース型装置を用いた矯正の費用や期間を教えてください。
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A
最初に検査の費用をいただきます。そしてマウスピース型装置の製作費用、通院による定期的なメンテナンス費用がかかってきます。もし途中で虫歯や歯周病の治療をすれば、その分の治療費が別途かかりますのでご了承ください。ちなみに治療後にマウスピース型装置が合わなくなった場合、全部を作り替えることになりますが、その際の費用はいただきません。ただし、当院からの指示や毎日の装着時間をしっかり守っていただくことが前提です。その上で最長5年間まで、最初にいただいた費用の中で対応可能です。また矯正の期間は、平均して1年半くらいでしょうか。最短で約1年が目安です。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1カウンセリング
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まずカウンセリングを受けるのは2パターンの患者が存在する。1つ目は歯科医師が診て、不正咬合や口呼吸になっている患者。今後の患者の健康を考えて矯正が勧められる。そして2つ目は患者が歯並びに関する相談をした場合。両者とも簡易検査に進み、ここでは石こうで歯型を採る。それをもとに同院の担当歯科医師と矯正専門の歯科医師がダブルチェックする。矯正は費用と時間がかかるため、途中離脱のないよう熟考することが必要。
- 2診断
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矯正可能だと判断されたら、精密検査に進む。エックス線、セファログラム、CT、パノラマを用いて2次元と3次元の画像を細かく撮影した後、患者への説明が行われる。ここで矯正方針なども決めていく。一度マウスピース型装置の製作が始まると途中でのキャンセル不可のため、本当に矯正をする意思があるかどうかを再度確認される。矯正方針に同意して初めて、マウスピース型装置の製作に入る。
- 3マウスピース型装置の製作
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マウスピース型装置の製作には約2週間かかる。完成後は患者に直接合わせて状態を確認。それと同時にマウスピース型装置がフィットするよう、突起物やゴムを付けるという工程も加わる。正しく装着できているか、浮いてきていないかなどをチェックしながら微調整していく。もし矯正スタート後に決められた時間を装着していない場合、マウスピース型装置がだんだん歯に合わなくなってくるため歯科医師の指示に従うことが重要。
- 4噛み合わせの確認
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噛み合わせは普段の生活はもちろんその後の健康にも大きく関わるため、同院が非常に力を入れている部分だという。患者の定期通院で毎回確認するほか、不具合があれば都度調整していく。患者自身が噛み合わせに違和感がある場合もあれば、歯科医師が診て良くない噛み合わせだと判断する場合も。どの場合においてもしっかり調整して生活に支障のないようにする。矯正を終えてからも、噛み合わせがピッタリ合うように経過観察する。
- 5メンテナンス
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矯正終了後は、患者の口腔内に対する意識が高まっていることが多いとのこと。日々の予防に力を入れたり、ホワイトニングに挑戦したりする患者が増えてくる。そのため同院でも、自宅でできるものやクリニックで行うものなど複数の種類のホワイトニングが準備されている。どれにするか迷う場合、患者に合わせたホワイトニングの提案も可能とのこと。予防に関しては、患者のペースで歯のクリーニングに行くことを推奨している。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/99万円~、ホワイトニング/1万6500円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。