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岩崎 明彦 院長の独自取材記事

名駅 東聖クリニック

(名古屋市中村区/名古屋駅)

最終更新日:2021/10/12

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名古屋駅と伏見駅の間にあり、それぞれの駅から歩いて10分ほど。オフィス街にある「名駅東聖クリニック」は、泌尿器科という専門領域での確実な診療を提供しながらも、皮膚科、内科などでも多くの種類の診療を相談できる個人医院である。岩崎明彦院長のもとに持ち込まれるのは、20~50代の男性会社員による「排尿痛、頻尿、残尿感がある」といった訴えが多いという。院長以外のスタッフはすべて女性ではあるが、基本的には40代以上だ。20代などのあまりにも若い女性はいないため、落ち着いて、また、あまり恥ずかしい思いをせずに男性ならではの泌尿器関係の体の異変について相談できる環境がある。冷静な岩崎院長に、診療に対しての姿勢を聞かせてもらった。

(取材日2016年7月14日)

会社の帰りに受診できる、窓口としてのクリニック

医師を志し、医療を始めた頃のお話をお聞かせください。

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もともと、DNAについてなど生命科学系の勉強が好きだったので、そちらの方面に進もうと思っていました。大学に関しては当初は農学部に進学して3年間ほどは通ったものの、やはり人体を学んでみようと考え直し、再受験をして香川医科大学に進学したんです。大学を卒業してからは、ずっと、もともとの地元である愛知県で働いてきました。新人医師は誰でもそうかもしれませんが、最初は映画などフィクションの中での格好良い医師像とは異なる現実に、対応するだけで精一杯でしたけどね。体は疲れるし、休む暇がないという、医師なら誰でも通る大変さに直面しながら、名古屋掖済会病院、名古屋大学附属病院、岡崎市民病院と勤務してきました。その後に当院を開院しています。

当院では、主にどのような診療を行っているのですか?

当院が位置するのは名古屋駅に隣接するビジネス街です。多く来院されるのは20代から50代までの男性の患者さんですね。サラリーマンの皆さんが会社の帰りに来院できるように、夜8時まで診療を受けられます。例えば総合病院などの泌尿器科では特殊で痛みを伴う検査もあるものですが、当院ではそうした痛い検査は行わず、導入部分にあたる最初の診断をつけることを目的にしています。必要があるとわかれば、大きな病院も紹介するという、医療の最初の相談窓口としての、すぐに立ち寄れるクリニックをめざしているわけです。泌尿器科だけでなく、内科、皮膚科に関しても同じ方針で、まずは初期の診断をつける場として機能しようと心がけています。

会社の帰りに体の状態をチェックできるクリニックは、ありがたいですね。

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重篤な状態であると発見できれば、大きな病院に通って改善を図れますし、当院で対応できる範囲の病状であるなら、実は「ついでに」と他の分野の診療も受けられる場でもあるのです。泌尿器科で感染症の治療に通われている傍らで、高血圧や糖尿病など、他にも抱えている軽度な、しかしケアをしていくべき疾患についても治療していけたら、忙しい患者さんにとってはいくつもの病院に出かけなければならないということがなくなり、便利なわけです。そのような意味で、一般内科をはじめ、禁煙治療など、別の泌尿器系の病気で来院されたかもしれない方にとっても、「もしも一つの場所でいろいろ診療できるのならば、ぜひ」と思える治療も、幅広く行うことが、ビジネス街における個人医院だからこそできる「融通の利いた診療」と捉えています。

小規模なクリニックだからこそ、患者への説明は丁寧に

当院ではこんな診療もやっているという例は、他にはありますか?

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例えば、皮膚科では通常はアトピーや水虫など湿疹の相談が多いのですが、巻き爪の矯正治療も行っています。特殊なワイヤーを用いて爪を引き上げ、広げていくという処置で、痛みは強くありません。総合病院などと異なり、医師はある程度何でも診なければならないのが個人医院のあり方ですが、そのようにいろんな患者さんに対応させてもらえることは経験になるので、医師にとってはメリットも多いですね。どのような診療をしていくのかについても、総合病院などと異なりかなり自由が利きます。そのあたりが、個人の開業医としてのやりがいでもあり、勉強をし続けなければならないなと思うところでもあります。

患者に接する際、何に心がけていらっしゃいますか?

幅広く基礎的なチェックを行う医療を提供しているからには、当院で治療できるか、よそを紹介する必要があるかの見極めはきちんとせねばなりません。当院で治療し始めても経過が良くなければすぐ別の病院を紹介するようにしています。また、説明のやり方や口調は、できる限り丁寧に詳しくしていますね。これも、医療組織を訪れるというよりは医師に会いに来る側面の強い個人医院では気を遣わねばならないところでしょう。病気の説明では、模型や図などビジュアル的な要素を用いて「前立腺は膀胱の下に位置していますよね。肥大すれば膀胱を押し上げるから、頻尿になりやすいんです」というようにわかりやすく伝えています。「他院で膀胱炎と診断されたものの、どんな菌に感染したのかを教えてもらっていない」なんてケースもあるので「大腸菌です」などと菌の種類まで含めて詳しく説明しているつもりです。

コミュニケーションを重視されているのですね。

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はい。当院のスタッフである看護師も受付も皆、患者さんにとても丁寧に対応してくれているので助かっています。泌尿器科では、相談内容によってはちょっとした言葉の選び方で患者さんとのトラブルも生みかねない繊細な状況も出てきます。しかし、クレームをいただくことはほとんどありませんね。スタッフたちとは空き時間にもリラックスした状態であれこれ話し、意志疎通を取るようにしています。私以外は女性ですが、皆40代以上。20代などの若すぎる女性がいないという面も良いと思っています。経験を重ねたスタッフには安心感があるし、男性が例えば感染症の受診に来られる時にも、必要なく恥ずかしがらずにすみますからね。診療科目がよくわからない方もいらっしゃると思いますが、受付でアンケートに記入していただければ、こちらで判断させていただきます。

泌尿器科は、内科的でも外科的でもあるから興味深い

泌尿器科や皮膚科という診療科目の奥の深さや魅力を教えていただけますか?

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私が泌尿器科を選んだ理由は、内科的な面と外科的な面を併せ持つからです。内科の多くの科は、手術が必要な場合には、外科に紹介することになります。妥当なプロセスではありますが、最後まで一人の医師が担当し続けることはできません。しかし、泌尿器科ならば外科的な内容も含めて泌尿器科の医師が治療しますから、最後まで診られることが多いという醍醐味があるのです。皮膚科は、治療の結果が目で見てはっきりわかるところに魅力があると感じてきました。

お忙しいと思いますが、息抜きにされていることは何でしょうか?

日頃は夜遅くまで診療していますから、休日は「録画しておいたテレビ番組を観る」というように、まず「ゆっくりすること」が多いですね(笑)。かつてはよく温泉旅行などに出かけてはいましたけれど。運動は、中学、高校の時代には体操部に所属し、床運動を得意としていましたけれども、近年はストレッチぐらいで、なかなかできていませんね(笑)。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

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具体的なことを言うなら、会社員の皆さんからの「最近、疲れているから点滴を打ってほしい」というような要望にも対応できるような場になれば、と思っています。今後は、保険診療で行う範囲の腋の多汗症についても始めていきたいですね。悩まれている会社員の患者さんが多いようなので。今は歩いて来られているご高齢の患者さんたちも、もしかしたら在宅診療を多く望む時期が来る可能性があります。今の時点でも、往診をしていますが、もっと本格的に対応していく必要もあるかもしれませんね。そのように、現在の延長線上で、気軽に来やすくいろんなことができるクリニックをめざしていきたいと考えています。

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