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副田 敦裕 院長の独自取材記事

世田谷子どもクリニック

(世田谷区/上町駅)

最終更新日:2019/08/28

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東急世田谷線上町駅より歩いて1分のところに「世田谷子どもクリニック」はある。同院は、一般診療やアレルギー治療に加えて、夜尿症やけいれんといった専門的な治療も相談できる小児科だ。院長の副田敦裕(そえだあつひろ)先生は、いくつかの総合病院にて小児科医療の現場に携わってきた経験と実績を生かし、地域に根差した「かかりつけ医」になりたいと、2014年7月に同クリニックを継承し開業した。「安心してできる育児のサポート」をテーマにしているという同院。子どもだけでなく、その家族や周囲の人たちにまで温かい眼差しを向ける副田先生に、診療の際に心がけていることや、専門の夜尿症やアレルギーのこと、今後の展望など聞いてみた。
(取材日2017年2月20日)

一般外来に加え、特徴的な4つの専門外来

ベビーカーのままで入れて、ゆとりと温かみのある待合室ですね。

ありがとうございます。待合室だけでなく診察室にもベビーカーのまま入っていただけます。キッズスペースがある待合室と、靴を脱いでゆったりできる待合室を隣接して設けました。小さいお子さんから大きいお子さんまでが快適に過ごせるように、おもちゃや絵本、折り紙などを置いています。ゆったりと過ごしていただき、会話の時間が持てるような待合室になったらいいなと思っています。待合室では楽しく遊んでいても、診察室に入るのを嫌がるお子さんもいらっしゃいます。そんな時も、焦らず準備ができるように待つ、仲良く遊ぶことの延長線で治療する、みたいなイメージですね。スタッフも急がせることなく目線を合わせて、優しく声がけをしてもらっています。ぬいぐるみと一緒に手をつないで行進しながら診察室に向かう姿が見られたりしていますよ。

来院するのは地域のお子さんが多いのでしょうか。

そうですね。多くは地域の方に来院いただいています。当院では、一般診療、アレルギー診療に加え、夜尿症やけいれんなどの専門外来も行っています。そのため小学校に上がってもおねしょのあるお子さんや、てんかん発作などのけいれんの症状が出る方は遠方からも来院いただいています。当院には4つの大きな特徴があります。1つ目は夜尿症の診療を行っていること。2つ目はアレルギーの外来にてアレルギーの検査や、アレルギー性鼻炎に対して根本からの改善をめざす舌下免疫療法が行えること。3つ目は脳波検査によるけいれん性疾患の診断と治療が行えること。4つ目は言語聴覚士による療育指導を行っていることです。

夜尿症に悩むお子さんは多いのでしょうか。

多いと思います。一般的に2歳頃まではおねしょがありますが、少しずつ減り4歳頃には7~8割の子どもがおねしょをしなくなります。しかし小学校に入っても、約1割の子どもはおねしょで悩んでいるのです。小学生になってもおねしょがある場合は、夜尿症として積極的な治療を始めたほうがいいでしょう。夜尿症のタイプ分類などを行いながら治療をしていくようになります。そのうち治るだろうと思いながらなかなか相談できずにいることが多く、宿泊行事が近づいて悩んでいる場合も多いようです。また、本人も気にしていない素振りをしながらも、友達には知られないようにと悩み、どうにもできずにいることもあるようです。まず相談していただきたいですね。

アレルギーのお子さんは多いのでしょうか。

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増えていると思いますね。喘息は治療法が変わり、入院する重症患者さんは減りましたが、患者さんの数は多くなっていますね。食物アレルギーやアレルギー性鼻炎のお子さんも増えています。アレルギーマーチといって、乳幼児期はアトピー性皮膚炎で、その後気管支喘息、アレルギー性鼻炎と年齢とともにアレルギー症状が変わりながら発展していくことがあるので、幼少期からの予防も大切です。また、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎の原因となるアレルゲンは、炎症を起こして赤くなっている皮膚から侵入していくといわれていますので、皮膚のケアも大切とされています。赤くなった皮膚は早めに治療して、保湿剤などで正常な皮膚の状態を保ってあげることが大切なのです。状態のよい皮膚をキープすることがアレルギー予防の一つのポイントです。

かかりつけ医として「安心してできる育児」のサポート

診療の際に心がけていることを教えてください。

いろいろなお話をたくさん伺えるように努めています。当院では安心してできる育児をサポートするというテーマを掲げています。病気を治すだけではなく、ご家族の皆さんに育児に対して安心感を持ってもらえるようにしたい。ちょっとした心配事を相談できる場所にしてほしい。ですから、どんな些細なことでも親身になってお話を聞きたいと思っています。例えば赤ちゃんがゲップとともに嘔吐することも、初めての嘔吐だとビックリされるものです。そんな相談を聞いて適切なアドバイスをし、不安を取り除いてあげることが当院の役割だと思っています。

先生は小児科で一貫して診療されてきたのですね。

そうです。もともと子どもが好きだったのですが、学生の頃は小児科か循環器内科で迷っていました。卒業後1年間は故郷の長崎の病院で循環器内科の研修を受けていました。年配の患者さんがほとんどでしたが、そんな中ときどきお子さんの診療をしていると、やっぱり子どもを診るのが楽しいな、と。それからは小児科一筋です。NICU(新生児集中治療管理室)にも10年以上勤めており、1000グラム未満で生まれてきた赤ちゃんの治療に多く関わりました。またNICUを退院した小さく生まれた赤ちゃんたちとの育児グループをつくって、保育士さんと一緒に子どもたちと遊びながら、成長されていく姿を見せてもらいました。それは勉強にもなりましたし、楽しかったですね。

小児科の魅力はどんなところでしょう。

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治療を行っていくなかで、子どもの成長する姿を見られるところですね。私は新生児医療に長く関わる中で、未熟児で生まれたお子さんが元気に育っていく様子を何度も見ることができ、その度に子どもの成長力の偉大さを実感しました。また発達の遅れのみられたお子さんも、少しずつたくましく成長していく力強さを感じましたね。ハイハイするのも精一杯だったのに、1年たてば喋ったり、歩いたり、いたずらしたり。3年、5年と経てば生まれた時にNICUにいたことなんか微塵も感じさせなかったりする。十数年前に担当した子から、大学に入れました、就職できました、なんてお手紙をもらった時には本当にうれしかったですね。

子どもの主体性を大事に、成長を楽しみにしてほしい

医師をめざしたきっかけを教えてください。

父が開業医で、子どもの頃から医療が身近にあったというのが大きいですね。夜中に往診に出かける父の姿を見て、大変な仕事だなと思いつつも、信頼されて、患者さんを安心させることができる医師という職業は、幼心にも魅力的に感じていました。高校時代は経済学などにも興味があったので、文系に進んで就職という道もあったのかもしれませんが、身近に父の姿があったというのが大きな理由でしょうね。

今後の展望を聞かせてください。

育児を安心してできる環境をつくっていくために、健診を気軽に受けられる、気軽に相談できる場所になれるようにしていきたいですね。また、夜尿症やけいれんといった疾患は学校生活に支障が生じることがあったり、引っ込み思案になったりすることもあります。ご家族も相談しにくいかもしれませんが、そんな時にも頼りにしてもらいたいと思っています。また、言語についての専門外来も始めましたので、言葉の遅れや発音などの相談にも対応していきたいです。

最後に読者へのメッセージをお聞かせください。

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育児に正しいとか悪いということはないので、お子さんが安心して楽しく生活できる環境や心地よい居場所をつくってあげてほしいです。まずは、お父さんお母さんがお子さんの成長を感じてあげること。しつけも大切ですが、できていないことを注意するだけでなく、できるようになったことを一緒に喜んであげてください。小さなことでもできたという達成感を味わうことが、次への成長につながります。今はできなくても少し待ってあげて、今できていることを喜び、成長を楽しみにしてあげてほしいと思います。お子さんには、あなたがいてよかったというメッセージを発信し続けてあげてください。育児を楽しいものにするためにも、不安なことがあればいつでも気軽に相談にいらしてください。

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