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赤尾 眞理 院長の独自取材記事

大屋歯科医院

(世田谷区/千歳船橋駅)

最終更新日:2025/06/09

赤尾眞理院長 大屋歯科医院 main

千歳船橋駅から徒歩7分の場所に位置する「大屋歯科医院」。幅広い世代の患者が訪れることから、院内への入り口はバリアフリー設計で、車いすやベビーカーで来院する患者にも配慮がされている。気さくで優しい話し方が印象的な院長の赤尾眞理(あかお・まこと)先生のモットーは、治療の際に十分な説明をすること。苦手意識を持たれがちな歯科医院にも安心して通ってほしいという強い思いがそこにある。また地域に根差す歯科クリニックとして通院が困難な高齢者への訪問診療や、障害のある子どもへの歯科診療も積極的に行っている。通常診療に加え、訪問診療にも取り組む忙しい赤尾院長は、患者はもちろんクリニックで働くスタッフたちの健康・安全にも心を配る。その原動力が何なのか、同院の強みや診療する上で大事にしていることなどを聞いた。

(取材日2025年3月25日)

時間をかけた説明で、不安を取り除く治療をめざす

どういった患者さんが多く訪れますか?

赤尾眞理院長 大屋歯科医院1

1963年に先代院長が開業し、私が院長に就任して20年以上になりますが、地域的な特徴として高齢の方が多いですね。義歯や歯周病といった加齢に伴うご相談が多い印象です。当院では、患者さんの歯を少しでも多く残せるよう「できるだけ削らない、抜かない治療」を心がけています。それ以外ですと、最近はお子さんの来院も増えてきました。私が通常の診療時間以外に幼稚園の園医や学校の校医も務めており、歯科の定期検診に出向いているので、そこで診たお子さんが来ることも多いです。

診療する上で大事にしていることがあれば教えてください。

なるべく診療の際には時間をたっぷり取るようにしています。どうしても歯科医院は怖いというイメージを持たれていることが多いので、恐怖心を取り除くような治療を心がけています。患者さんが不安な気持ちを残したまま帰ることがないよう、特に説明は時間をかけて丁寧に行っていて、初診の方ですと30分ほど説明する時間を設けていますよ。以前は歯科医院といえば、歯が痛くなったら行くところと認識されていました。しかし最近では、定期的な検診やメンテナンスといった予防歯科に取り組まれる方や、口元を美しくしたい、年を重ねても健やかな口元で人生を楽しみたい、という方も増えてきています。当院はそういった要望に応えられるような地域に根差した歯科医院として、口腔内全体の健康づくりのお手伝いをしたいと思っています。

日々多くの患者さんと接する際に、気を配っていることはありますか?

赤尾眞理院長 大屋歯科医院2

その患者さんが何を望んでいるのかをしっかり考えてあげることでしょうか。患者さん本人の立場で考えたときに何が一番良いのか、相手の視点に立って見るようにしています。患者さんごとに、現状でどこまでの治療を望むのかは異なります。経済的なことも含めてそこはしっかり相談に乗るようにしていますよ。あとは痛みが苦手な方もいらっしゃるので、麻酔薬の使用方法を工夫して治療に取り入れるなどできるだけ痛みに配慮し、患者さんの負担が少なくなるような治療を心がけています。

訪問診療を通じて地域の患者を徹底的にサポート

訪問診療にも力を入れていると伺っています。

赤尾眞理院長 大屋歯科医院3

はい。当院に長年来てくださっていた患者さんが年齢とともに歩行が困難になるなど通院するのが難しくなってしまうというケースが増えてきたんです。患者さんからも何かいい方法はないかというご相談も増えてきたのが、訪問診療を始めたきっかけでした。患者さんのご自宅や、特別養護老人ホーム、グループホームへも伺っています。現在は診療時間がお昼休みになる時間も入れると、休診日の木曜を除き、ほぼ毎日訪問診療を行っていますね。月曜は通常診療の時間を1時間短くさせてもらい、訪問診療の時間に充てています。歯科医院で受けるのと変わらない治療ができるよう、訪問の際にはポータブルユニットなどの設備を持ってお伺いしています。また、最近は施設からの依頼もあるため訪問看護との連携を組むケースも増えてきていますね。

忙しく通常診療をこなしながらも、訪問診療を続けられる原動力は何ですか?

やはり訪問をしていると、口腔内のケアや義歯をきちんと入れてあげたいと思う患者さんが多いんです。摂食嚥下障害のリハビリテーションが必要と感じる方も少なくなく、当院では大学病院の摂食嚥下専門の歯科医師と連携して、在宅での検査やリハビリテーションを実施しています。大学病院と協力することで、機材準備や衛生管理が徹底できますし、より高品質な医療提供をめざせます。「困っている方に、できるだけのことをしたい」という思いが原動力であり、可能な限りすぐに駆けつけるのが私の方針です。歯の健康は全身の健康維持にもつながっています。義歯を入れる・歯の疾患の改善が図れると、QOL(生活の質)を向上させ、できることを増やせることにもつながりますので、これからもできる限りの治療はしていきたいと思っています。

これからも訪問診療のニーズは増えていくのでしょうか。

赤尾眞理院長 大屋歯科医院4

そうですね。高齢者に限らず、障害のあるお子さんが青年になり、大きくなってもベッドサイドでないとなかなか治療できないという方もいらっしゃいます。2023年の法改正によって、医療的ケア児を抱えるご家族からの相談も増えてきました。医療的ケア児は1歳半や3歳児健診を受けられないため、保護者にもお子さんの口腔状態を把握できていない状況なのです。依頼内容の多くは、高度な治療などではなく、「口の状態を知りたい」「口腔機能を維持したい」といった基本的なもの。保護者の方は、お口の状態を見てもらえるだけでほっとするようです。治療以上に、心のケアが大切だと感じています。ご自宅への訪問以外に世田谷区口腔衛生センターや都内の専門施設、障害者歯科診療に関わる歯科医院とのつながりを通じて多くの相談を受けている状況です。地元のほか、多少遠い場合でも困っている患者さんのもとへ駆けつけ、サポートを行っています。

怖がらせない治療で幅広い世代の患者を笑顔にしたい

新たに導入した医療機器などはありますか?

赤尾眞理院長 大屋歯科医院5

2025年2月に、電動麻酔や針なし麻酔、歯科用局所麻酔剤用の保温機を導入しました。患者さんの中には、お子さんに限らず痛みに敏感な方や恐怖心を抱えている方が多いため、治療時の不快感を少なくすることが大切だと考えています。特に高齢者の方は、恐怖感や痛みにより血圧が変動しやすく、その影響が治療に及ぶこともありますので、これらの機器を導入することで、患者さんの安全と快適さを守り、よりスムーズで安心できる治療を提供したいと考えたのです。保温機も併せて取り入れることにしたのは、麻酔を行う際に麻酔液と体温や唾液の温度差を感じることがあり、この温度差が不快感や緊張感を引き起こし、治療への恐怖心を増大させることがあるためです。

実際に電動麻酔や針なし麻酔を導入していかがでしたか?

よりストレスの少ない治療が提供できる環境が整ったと感じています。これらの機器は患者さんの不安を軽減することを目的に選定したものばかりですが、こうした取り組みによって、例えば、痛みに敏感でこれまで治療が難しかったお子さんが、歯科治療が受けられるようになれば、それが何よりの喜びです。今後も、患者さん一人ひとりのニーズに応じたより良い治療を提供していきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

赤尾眞理院長 大屋歯科医院6

当院では、患者さんの健康を守るために日々診療を行っていますが、最近は遠方から通院される方が後を絶たず、「院長に診てもらいたい」という理由でわざわざ足を運んでくださる方も増えており、たいへんうれしく感じています。患者さんに信頼される歯科医院であることは、私の誇りです。今後も、できる限りの治療を提供し、患者さんの健康と笑顔を守り続けてまいります。歯科医師として、患者さんから「ありがとうございました」という言葉をいただけることが何よりの喜びです。それが私たちのやりがいであり、今後も全力でサポートしていきたいと考えています。

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マウスピース装置を用いた矯正/35万円〜(症例によるため要相談)、小児矯正/5万5000円~16万5000円、ホームホワイトニング/2万5000円

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