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渡邊 一弘 院長の独自取材記事

セントラル眼科今川内

(浦安市/新浦安駅)

最終更新日:2022/12/16

渡邊一弘院長 セントラル眼科今川内 main

浦安市今川、JR京葉線の新浦安駅から徒歩7分に場所に位置している「セントラル眼科今川内」。当初、行徳で40年以上続く本院の手術施設として構想されたが地域住民から「手術室だけでなく診療室もぜひ」との要望を受け、クリニックとして開業。2020年からは2代目の渡邊一弘先生が院長に就任。地域の中で大学病院と同等の医療を提供するという理念のもと、一般的な眼科疾患から難しい手術まで幅広く診療にあたっている。渡邊院長は、それまで慶應義塾大学病院眼科や総合病院で網膜硝子体疾患の治療、手術や緑内障・白内障の治療、手術など日本全国から紹介される数多くの難症例の手術執刀も含めて豊富な経験を重ねている。そんな渡邊院長に同院の特徴や手術について話を聞いた。

(取材日2020年3月11日/更新日2022年12月1日)

大学病院レベルの高度な眼科医療を地域で提供したい

こちらの開業の経緯について教えてください。

渡邊一弘院長 セントラル眼科今川内1

父が「セントラル眼科クリニック」を行徳駅前に開業してからだんだんと、白内障を患う方が増え、患者さんから大学病院への紹介ではなくて父のところで手術を受けたいという声をたくさん頂いたそうです。それで手術室をつくろうとしたのですが、眼科の手術室は厳重な滅菌環境でならなくてはならず、行徳のクリニックでは空間的余裕がなかったため、もともと家族の住居だった新浦安の地を活用しようとしたところ、手術室の計画を知った近隣の方々から「手術をするなら診療も行ってほしい」という声を多く頂き、一般診療もするクリニックとして開業することになりました。

2020年から新たに院長に就任なさいました。診療内容などに変化はありましたか?

それまでも慶應義塾大学病院に勤めながらここで週に2回程度、診療や手術に携わっていました。眼科では手術を執刀した医師がその後の経過観察をすることが重要ですので、ここで長く診させていただいている患者さんも多いですね。当院は、開設当初より大学病院と同じような専門性の高い眼科医療を提供することをめざしています。今も慶應義塾大学病院眼科と連携しております。私自身は大学病院や総合病院で網膜硝子体疾患の治療、手術や緑内障の診断、治療、手術、難症例白内障手術などを専門的に手がけてきていますので、ここでもそのような専門性のある眼科医療を提供していきたいと考えています。もちろん、地域のクリニックですから結膜炎やものもらいなど一般的な眼科疾患にも丁寧に対応しています。

硝子体の手術というのはどんな手術なのですか?

渡邊一弘院長 セントラル眼科今川内2

硝子体は水晶体の後ろにあって眼球の内側大部分を満たしているゼリー状の透明の組織です。成分は水分やヒアルロン酸で眼球の形を維持するとともに、光を透過し屈折させる働きがあります。それが何らかの原因で網膜を引っ張って網膜剥離を起こしたり、硝子体出血によって濁ったりなど、さまざまな疾患を引き起こします。そのような場合、問題が生じている硝子体を除去し、同時に傷ついた網膜の治療をするために行うのが硝子体手術です。眼科領域の中ではとても高度な手術で、大きな病院で入院手術を行うのが国内では一般的ですが、アメリカでは日帰り手術が主流です。当院ではほとんどの場合、低侵襲の日帰り手術を行っています。

硝子体手術の他に白内障手術や緑内障手術も

硝子体手術以外にどんな手術を受けられるのですか?

渡邊一弘院長 セントラル眼科今川内3

白内障の日帰り手術が多いですね。当院では手術中の眼灌流圧を低く設定しより低侵襲で痛みの少ない小切開術を行っております。手術時間も10分程度で終わり、患者さんへの負担が少ないのが特徴です。また、緑内障手術のほか、難易度が高く対応するクリニックが少ないとされる、裂孔原性網膜剥離・増殖糖尿病網膜症・増殖硝子体網膜症などの網膜硝子体手術にも状況によって日帰りで対応しています。万が一、手術中や術後に合併症が起きた場合でも、当院では硝子体手術の体制も整えておりますので迅速に対応できます。ほかに加齢黄斑変性や黄斑浮腫に対する硝子体注射、緑内障や網膜疾患に対するさまざまなレーザー治療なども行っています。全身疾患をお持ちで全身管理が必要な場合など、ここでは対応が難しい時は順天堂大学医学部附属浦安病院、慶應義塾大学病院、角膜センターのある東京歯科大学市川総合病院などをご紹介させていただいています。

手術室も滅菌環境を整えているそうですね。

眼科の手術は細菌感染予防が非常に重要です。本来の疾患が手術によって治ったとしても、手術中に細菌に感染すると、その後重症化してしまうケースが多く、最悪の場合、失明してしまう恐れもあります。当院の手術室は、先端の空調機器で厳密にクリーン度を保っています。手術室の環境も重要ですが、眼科では検査の質も重要で、正確に検査が行われないとその後の診断、治療にも影響がでてきます。当院にはベテランの視能訓練士が複数在籍し、精密な検査を行っています。検査機器も光干渉断層計はじめ、造影剤を入れなくても眼底の血管の様子を広い範囲で確認できる先進機器も導入し、大学病院と同じ内容の検査を行っています。

診療の際、どんなことを心がけていますか?

渡邊一弘院長 セントラル眼科今川内4

患者さんはいろいろな不安をお持ちだと思いますので、その不安をできるだけ和らげるよう丁寧にわかりやすく説明しています。目の構造は複雑で、患者さんはよくわからないことも多いでしょう。ですので、目の模型やチャートをお見せしながら、目の仕組みやそれぞれの役目、どんな症状なのか、どのように治療を進めるのかをお話します。スタッフにも患者さんお一人お一人にわかりやすく丁寧に説明するように伝えています。スタッフ間のコミュニケーションはよく取れていて、検査や手術など診療の流れもスムーズに行われていると思います。

眼科疾患も早期発見、早期治療がとても重要

ところで先生はなぜ眼科の医師をめざされたのでしょう。

渡邊一弘院長 セントラル眼科今川内5

私が小さい頃に祖父が失明し、祖父の苦労を感じていました。祖父を介護する家族の苦労や難しさも肌で感じましたので、そのような人を少しでもなくすことができればと思い眼科の道に進みました。慶應義塾大学や総合病院では網膜剥離や糖尿病網膜症などの網膜硝子体や緑内障を専門に研究、臨床に携わってきました。その分野を選んだのも、網膜硝子体や緑内障に関わる疾患は重症化すると失明につながるリスクが高いですが、早期発見早期治療によって失明を防ぐことが期待できる分野であり、早期の適切な治療や手術によって大事に至らないようにしたいと思ったのです。

これまでで何か心に残った出来事を教えてください。

勤務医時代に若い方の重症な網膜剥離を患った患者さんがいらっしゃいました。その方は他院にて数回網膜剥離の手術を行いましたが、治らずにご紹介され「もう目は諦めてます。でも仕事や将来が不安」とかなり表情も暗く落ち込んでおられました。緊急で網膜剥離の手術を行ったところ「もう治らず一生見えないままかと思っていましたが、本当に良かったです」と表情も明るくなられました。何年かして外来に受診され「先生のおかげでこんな僕でも結婚することができました。あの時もし先生に出会えずいたら、仕事も失っていたとしたら絶対に味わえない幸せです」と奥さまとわざわざあいさつに来ていただき、本当にうれしく医師としてのやりがいを改めて感じました。

プライベートはどうお過ごしですか?

渡邊一弘院長 セントラル眼科今川内6

なかなかゆっくり時間がとれませんが、温泉旅行などに出かけています。乗るのも見るのも好きな飛行機に乗ってどこか温泉に行く、それが楽しみですね。小さい頃、パイロットになりたいとも思っていました。あとは健康のためにできるだけ睡眠を取ることや食事は野菜や青汁、納豆など体に良いものを多く取ることを意識しています。

最後に今後の展望と読者へメッセージをお願いします。

これからも目のトラブルで困っている方を数多く診察し、お一人お一人に対して丁寧に治療、手術をしていきたいと思います。患者さんはご自身の症状が軽症なのか重症なのかわからないことも多いでしょう。当院は軽症から重症までさまざまな症状に対応できる体制を整えています。症状が進行しているからといって再度大学病院に行く必要がないよう、できるだけここで治療、手術を行っていければと思います。眼科疾患も早期発見、早期治療が重要です。目は片方が見えにくくなっても、もう片方の目で補填しますので、疾患に気づきにくいことも多いのです。片目ずつ見て、これまでと比べて見えにくくなった、何か違和感があるなどといった場合は早めに受診していただければと思います。

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