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渡邊 邦彦 院長の独自取材記事

セントラル眼科今川内

(浦安市/新浦安駅)

最終更新日:2020/04/01

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JR京葉線新浦安駅から若潮通りを舞浜方面へ向かい、今川橋を渡り左に曲がった先に見えてくるのが「医療法人健医会 セントラル眼科今川内」だ。同所は、渡邊邦彦院長が当初、行徳で開業している本院の手術施設として構想したのだが、地域住民からの「手術室をつくるならば診療もぜひ」という要望から眼科クリニックとして開業したという経緯を持つ。眼科の手術室は厳密な滅菌環境を整備することが重要で、手術室内の空気圧調節を徹底するなど衛生管理に力を入れている。地域の中で高度医療を提供したいとの思いから、慶應義塾大学附属病院眼科と密接な連携体制を敷き、信頼する眼科医師を招いて診療にあたっている。そんなクリニックの特徴や目の病気の予防のポイントなどについて渡邊院長に聞いた。
(取材日2016年3月15日)

手術室をつくるなら診療室も。地域の熱望に応えて開院

クリニックの開業の経緯を教えてください。

行徳駅前に「セントラル眼科クリニック」を40年以上前から開業しているのですが、そこは3代にわたって来られる患者さんがとても多くなってきました。お母さんがおばあちゃんになり、白内障を患う方も増えてきたのですね。そのため、以前は大学病院を紹介していたのですが、「大学病院ではなく、先生のところで手術を受けたい」という声がとても多く聞かれました。そんなうれしいお声を頂けるのであればと、手術室をつくろうと思ったのですが、眼科の手術室は厳重な滅菌環境でなくてはなりません。行徳のクリニックではその空間的余裕がなかったため、もともと家族の住居であった新浦安の地を活用しようと考えました。そんな手術室の建設計画を知った近隣の住民の方から「手術をするなら診療もぜひここでしてほしい」という声をたくさん頂いたため、一般診療もする眼科クリニックとして開業することになったのです。

その滅菌環境というのはどうして大切なのですか。

眼科の疾患は手術によって本来の疾患が治ったとしても、手術中に細菌に感染するとその後重症化するケースがとても多いのです。ですので、ここの手術室は空気圧の調節をしっかり管理して滅菌環境を保っています。また、クリニック内もウイルスや細菌による院内感染を防ぐよう徹底しています。目の感染症は、ウイルスが付着したものを触りその手で目をこすることでうつる接触感染がほとんどですので、当院では筆記用具を共通で使う問診票の記入は行っていません。感染症の患者さん専用の待合室や診療室も用意しています。

こちらではどんな手術を受けられるのでしょうか。

多いのが白内障の日帰り手術です。当クリニックでは、短時間で終えることのできる小切開術をしており、切開の幅も2.5mm程度と小さく、時間も10分程度で済みます。短時間で終わりますので、患者さんへの負担も少ないのが特徴です。また、日帰り手術の場合は、手術後に患者さんをご自宅までお送りしています。やはり手術後は歩いて帰るのに不安を感じる方もおられますので、安心安全を考慮してお送りしています。ほかに急性緑内障発作予防のためのバイパス手術や糖尿病網膜症のレーザー治療などを行っています。こちらで手術できない重篤な場合は、慶應義塾大学病院、順天堂医院、角膜センターのある東京歯科大学市川総合病院を紹介して、そちらで治療手術を受けていただいています。

慶應義塾大学病院と連携し高度な眼科医療提供をめざす

こちらの診療方針について教えてください。

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地域密着のクリニックでありながら、大学病院と同等くらいの高度な眼科医療を提供したいと考え、慶應義塾大学病院眼科の先生方をお招きして連携診療を行っています。慶應義塾大学の眼科は長い歴史と実績を持ってしますし、優秀な先生方がたくさんおられます。例えばハーバード大学に留学なさっていた網膜のエキスパートである栗原俊英先生など、行徳のクリニックとも合わせて曜日を決めて来ていただいています。私の息子も慶應義塾大学病院の眼科医師を務めていることもあり、連携体制を強化しています。また、糖尿病や高血圧などの生活習慣病と眼科疾患とは関連が深く、精密な検査が必要なことがありますので、近隣の内科クリニックとも連携をとっています。

渡邊院長が普段、心がけていることはどんなことですか。

患者さんには、優しくお声がけして不安を和らげるようにしています。医者だからと言って上から目線でお話しするのではなく、患者さんと同じ立場で患者さんとの距離がなるべく近くなるように心がけています。目の構造は複雑で、どこがどう悪いのか一般の方ではわからないことも多いんですね。ですので、病状をお話しする際は難しい言葉を使わず、模型やチャートなどを使ってわかりやすく説明しています。そしてクリニックにいらした患者さんの病気は必ず治すぞ、という闘争心のような強い気持ちはいつも持ち続けています。

新浦安ならではの地域性は何か感じられますか。

街自体が若いですから、比較的若い年齢層の方が多いですね。お子さんの患者さんも多く来られます。最近は子どもたちの近視傾向が進んでいて、近視になる年齢も以前と比べるとぐっと低年齢化しています。やはりゲームやスマホなどの影響があるのでしょう。近視を予防するために、ゲームなどは時間を決めてやってほしいですね。1日30分だよ、とお母さんやお子さんにはよく言っています。そして近くのものばかり見続けた後は、遠くを見て目の緊張をほぐすようにしてほしいですね。

緑内障のリスクを高めるとされるカフェインは控えめに

ほかに目の病気予防で大切なことはありますか。

最近は緑内障になる方がとても多くなっています。遺伝的要素もありますが、実はカフェインの影響が強いと考えられています。緑内障を患っている患者さんに「コーヒーを飲みますか」と尋ねると、1日6~7杯飲んでいると答える方がとても多いのです。カフェインを過剰にとると眼圧を上げて緑内障のリスクを高めることがありますので、カフェインを多く含むコーヒーやウーロン茶は控えめにしましょう。紅茶や煎茶はコーヒーに比べればカフェインが少ないので少し多めでもよいかもしれませんね。あとは、何か目に異常を感じたら、早目に眼科医に診てもらうことも大切です。例えば、涙が少ない、目が乾燥するといったドライアイは、目の乾燥だけでなく、頭痛や視力低下などいろいろな疾患を抱え込んでいることも多いので早めに受診したほうがよいでしょう。わずか5分で、涙が正常に分泌されているかどうか調べることができます。

これまでで何か心に残ったエピソードはございますか。

90代の患者さんがいらしたのですが、よくお話を伺うと、福祉施設で毎日出される食事のおかずがよく見えない、と訴えられました。毎日何を食べているかさっぱりわからないと。その後、当院で手術を行ったのですが、それ以降は、おかずがわかるようになってすごくうれしい、と話してくださったんです。そういった声を聞くととてもやりがいを感じます。白内障は徐々に進んでいきますので、ご本人も自分の目の見え方はそんなものかなと思ってしまうことも多いのです。もしもご家族にお年寄りの方がいらしたら、よく見えているかどうか折に触れて尋ねるなど、気を配っていただきたいと思います。

では最後に今後の展望をお願いします。

この新浦安で開業しておかげさまで15年以上たっています。今後もより多くの信頼をいただけるよう、地域の方々に寄り添った眼科医療を提供していきたいと思います。このクリニックには手術施設も整っておりますので、大学病院と同等レベルの高度な医療を提供できるようにさらに努めていきたいと思います。目の健康はふだん意識しないことが多く、眼科クリニックもあまりなじみがないかもしれません。目の病気も早期発見・早期治療が大切ですから、何かいつもと見え方が違ってきたとか、何か気になる症状があればお気軽にご来院いただければと思います。

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