治療精度の向上のための
マイクロスコープ治療
ホワイトプラザ歯科
(世田谷区/千歳船橋駅)
最終更新日:2021/10/12
- 保険診療
歯科治療したところが度々痛み出す、という経験をした方も多いことだろう。そんな不快感や負の連鎖を断ち切ることができる可能性の高い治療法が、このマイクロスコープを使った治療法だ。「ホワイトプラザ歯科」の関山尚克院長はこの治療法を「歯科治療の新たな時代の到来」と評する。マイクロスコープの適用範囲は活用すればするほど広がり、今では日々の治療に無くてはならない存在であるという。関山院長に詳しい話を聞いた。
(取材日2015年11月18日)
目次
より正確に、より美しく、より長持ちさせることをめざす
- Qマイクロスコープはどういったものでしょうか?
-
A
当院で使用しているドイツ製のものは、最高で20倍の倍率になります。より精度の高い治療をめざして1990年代頃より主に根管治療(歯の根っこ部分の治療)で使われるようになりました。根管治療においては「根っこの部分の汚れをいかにきれいにするか」というのが重要ですが、その構造はきわめて複雑で、指の指紋のように個人差が大きいです。マイクロスコープでより細かいところまで直接見て治療ができますので、治療をしていますので、治療の正確性の向上につながっていると思います。
- Qどのような場合に使うのでしょうか?
-
A
まずは根管治療。歯の根っこというのは、先端部分が網目状になっていたりくぼみがあったりします。従来の肉眼による治療では細部まで見えないために、汚れを取り残すケースがあり、「治療をしたはずなのに痛い」という不快感の原因となっていることもありました。マイクロスコープを使うことで、きちんと目で見て確認して治療ができます。また神経を抜かなくて済むよう根っこの一番奥の部分をあえて残す、という手法も取られています。利点のある治療法ですが、反面そのさらに奥にどの程度の患部があるのか把握しきれない欠点があります。そんなときもマイクロスコープを使ってぎりぎりのところまで取りきることができます。
- Q歯科衛生士がマイクロスコープを使用することはありますか?
-
A
実は歯の表面もかなりでこぼこしています。近年予防歯科の考えが浸透してきたことにより「磨きすぎ」が問題化しつつあります。あまりに頻繁に歯石をとるなどのメンテナンスを行うことで、歯の表面の必要な部分まで傷つけてしまうことがあるのです。マイクロスコープを使えば、歯の表面も詳細に見ることができます。当院でも今後、マイクロスコープを扱える歯科衛生士の人員配置し、患者さんにも順次、精度の高いメンテナンスをお届けできるよう準備していきます。
- Qなぜマイクロスコープを導入しようと思われたのでしょうか。
-
A
大学での研修医時代に初めてマイクロスコープを触らせていただいたのが出会いでした。当時は「すごいものがあるなぁ」と感心するばかりでしたが、マイクロスコープを使った治療で先進的なアメリカのペンシルバニア大学で学んだ先生方の講演会などに出席する機会があり、そこでその必要性を実感したのが導入の直接的なきっかけになりました。 実際導入してみて自分の中ではもう治療に欠かせないものとなっています。活用すればするほど適用できる治療も増えていき、今ではマイクロスコープなしには成り立たない治療もあります。今後は活用される先生方も増えてくるのではないでしょうか。より的確な医療のために欠かせないものだと思っています。
- Q患者にとってのメリットを教えてください。
-
A
例えば虫歯の治療の後に詰め物をしますね。従来の方法ですとどうしても歯と詰め物の境目が変色するなどの経年劣化がおこります。それは仕上げの時点でどうしても境目がデコボコしたりしてしまうことからきています。そんな仕上げの時などにマイクロスコープを活用すると、表面がとてもなめらかなので経年劣化を遅らせることにつながります。このように、あらゆる場面でマイクロスコープは活用できます。治療の精度を上げることはもちろんですが、長い目で見てもマイクロスコープを使用して処置をした方が、患者さんにとってもメリットは大きいと思います。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。