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時任 敏基 院長の独自取材記事

ときとうクリニック

(さいたま市緑区/浦和美園駅)

最終更新日:2021/11/15

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浦和美園駅西口から徒歩15分、新見沼大橋道路沿いにある「医療法人時任会 ときとうクリニック」。大腸肛門疾患を専門に診る千葉県の東葛辻仲病院で副院長を務めた経歴を持ち、日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医の資格を有する時任敏基院長が1999年に開業したクリニックだ。「大腸疾患、肛門疾患に関しては、開腹手術以外は対応できるよう体制を整えた」と院長が語るとおり、こだわりの院内設備で多岐にわたる大腸肛門疾患の治療と検査に対応している。痔の治療方法も切除術のほか、痔核を切除しないPPH法や注射など幅広く取り入れ、患者に寄り添った治療内容を提案。専門の医師として得た豊富な知見を、明るく親しみやすい人柄でもってわかりやすく語ってくれる院長に、今回は同院の特徴から医師を志したきっかけまで、幅広く話を聞いた。

(取材日2021年10月27日)

大腸肛門疾患専門のクリニックとして行う治療と検査

まずはじめにクリニックで行っている検査、治療について教えてください。

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近年、大腸がんが増えていることは知られていますが、大腸がんだけではなく下部消化管疾患は増加しています。それらを早期発見するための内視鏡検査と、大腸ポリープ、早期がんに対する内視鏡的治療を当院では行っています。また、イボ痔、切れ痔、痔ろうなどの肛門疾患も、専門に診るクリニックです。日帰り手術のほか、当院の2階に入院施設を設けていますので、さまざまな痔の手術に対応できます。イボ痔に関しては従来の結紮切除法に加えて、注射で固める痔核硬化療法や痔核を切除せずに治療するPPH法など、入院期間が短くて済む方法もあり、患者さん一人ひとりに合わせた治療を提案できる点も当院の特徴です。痔ろう手術では術後の筋肉の損傷による後遺症を防ぐため括約筋温存手術を標準とし、複雑な痔ろうに対するシートン法による手術なども得意としています。難病とされるクローン病や潰瘍性大腸炎も肛門科の治療と切り離すことはできない疾患です。

内視鏡検査に訪れる方も多いとお聞きしました。

開業時に想像していたよりもたくさんの方に来ていただき、現在、内視鏡検査室を増設して3室設けています。鎮痛剤を用いて検査を行いますから、検査後の回復を待つリカバリールームには9名の患者さんが休めるようにスペースを確保しました。痛い、怖いというイメージを持たれる方もいると思いますが、当院では苦痛の軽減をめざして二酸化炭素を使用した大腸内視鏡検査を導入しています。通常の検査は腸管内に空気を入れるため、腸の中がパンパンになり、苦しいと感じる方もいたと思います。二酸化炭素は体内に吸収されやすく、通常の空気に比べて腹部膨満感が少なくなります。併せて豊富な経験に裏打ちされた熟練の技術がありますので、安心して検査を受けていただきたいです。

先生は診療の際、どんなことを大切にしていますか?

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患者さんに正確な事実を伝えることをまず大切にしています。例えば内視鏡検査で早期がんが見つかった場合、検体の病理検査の結果も含めて患者さんには真実をしっかりと説明するよう心がけています。また、医学的な知見に則った正しい治療のためには検査を行うことが重要です。診断を出さずに治療はできません。その考えから、当院にはきちんと診断するための設備を整えています。電子カルテ、ハイビジョン電子内視鏡と画像ファイリングシステム、カラードプラー超音波診断装置、CTなど先進の医療機器を導入し、的確な診断、そして治療が行えるように努めています。大腸疾患、肛門疾患に関して、開腹手術以外は何でも対応できるクリニックになっているのではないでしょうか。

さまざまな肛門の疾患に対応するための入院施設

入院施設も充実していますね。

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お尻の手術はすべてが日帰りで行えるわけではありません。軽度の痔ろうなら日帰りでできる時代になってきていますが、複雑な痔ろうを治療するとなると傷も大きくなるので、痛み止めを使って安静にする時間が必要です。さまざまな肛門の疾患にきちんと対応するためには入院施設がなくてはならず、入院設備のあるクリニックとして開業しないと、理想とする治療はできないという考えがありました。

開業前からのお考えだったのですね。

そうですね。僕の師匠である千葉県我孫子市の東葛辻仲病院の先生も、肛門の治療を行うためには入院設備が必要という考えを持っている方です。実際入院施設を作るにあたり、患者さんがストレスなく過ごせる空間をめざしました。まずは6人部屋を作らないこと。6人部屋だと両隣がベッドになってしまう方がいて、落ち着かずストレスもたまると思いますので、最大4人の部屋にしました。食事を広い空間で取っていただけるようにラウンジも設けています。当院は管理栄養士が3名おり、調理師も2名体制を取っていますが、とても腕が良く食事はおいしいと思いますよ。入院中の楽しみは食事くらいだと思いますので、利益は考えずに患者さんに喜んでもらえるようなものを提供しています。

開業までのご経験、開業を決めた理由を教えてください。

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横浜市立大学医学部を卒業後、消化器一般外科の診療や、大腸がんをはじめとしたがんの研究に従事しました。1994年からは、先ほど師匠となる先生がいると言った千葉県の東葛辻仲病院に勤務しました。ここは大腸肛門疾患を専門に診る病院で、専門的な経験を幅広く積ませてもらいました。そして、当院を開業したのが1999年。大きな病院は、それぞれの先生がそれぞれの思いや経験、考え方の中で治療を行うため一人の患者さんを一人の医師が一貫して診ることが困難です。自分が診断をして手術をして、術後治るまで自分で責任を持って診ていきたいという思いが、開業を決めた一番の理由です。

肛門やおなかに不安があるときは専門の医師に相談を

もともと先生が医師を志したのは、どんなきっかけだったのでしょうか?

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理系っ子だったので、子どもの頃はエンジニアなどをめざしていました。小学校6年の頃、担任の先生に将来の夢を聞かれた時も工学部に進んで機械を作りたいと答えたのですが、「それもいいけど、人を相手にする仕事も興味深いよ。お医者さんとかもいいんじゃない」と言われたのです。それが医師という職業を意識したきっかけでした。実はこれはあまり人には言っておらず、高校の頃などは医者が主役のドラマが人気だったこともあって、それが格好いいからというのを理由にしていましたね。

開業から22年たちますが、振り返ってみていかがでしょう。

もともとは診断から術後まで自分一人で診るつもりでしたが、予想以上にたくさんの患者さんに恵まれました。しかし、手術件数、検査件数が増えると待ち時間も増えてしまう。待ち時間を減らすために拡張して、スタッフを増やして、現在のような形になりました。当初自分が考えていたよりも規模がだいぶ大きくなってしまいましたが、非常勤で来ていただいている先生方など皆さんに支えられています。当院の非常勤医師は大学病院消化管外科の教授、消化器内科の教授、総合病院の院長などエキスパートばかりです。難しい疾患などは相談しながら進めることもあり、とても助けられています。また医師以外のスタッフにも支えられています。特に妻は開業に合わせて調理師免許を取得して、開業当初は栄養課で食事を作ってくれていました。現在も一緒に働いていますが、とても感謝しています。

最後に、読者へのメッセージをお聞かせください。

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今、大腸がんは増えていますが、炎症性の腸の病気である潰瘍性大腸炎やクローン病も増えています。大腸の病気の疑いがある時は、きちんと検査・診断をして治療する必要がありますので、怖い、恥ずかしいと思わずに受診してほしいです。また自分は痔だからと検査を受けない方もいますが、お尻の症状に大腸の病気が隠れていることもあります。もしお尻から出血があった場合、専門の医師ならば1度診察すると、それが腸からの出血なのかお尻からの出血なのか判断することができますので、まずは受診していただきたいです。当院には女性医師も非常勤でいますので、女性の方で男性医師はどうしても避けてほしいという場合も対応できます。お尻や大腸、おなかのことで何か不安があればお気軽にご相談ください。

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