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小島 正義 院長の独自取材記事

レディースクリニックアンジュ

(日進市/星ヶ丘駅)

最終更新日:2019/08/28

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県道名古屋長久手線星ヶ丘から南に向かう名東本通をまっすぐ行った香久山北交差点を北へ入ってすぐの「レディースクリニックアンジュ」はハード面ソフト面ともに患者の立場に立った姿勢が感じられるクリニックだ。雨に濡れないように乗降車できる入り口からはじまり、半円形の新生児室や家族が立ち会うことができるLDR(陣痛・分娩・回復室が一つになった個別型分娩室)など、特徴的な設備が多い同院。院長の小島正義先生は数多くの新生児を取り上げ、そのたびに母親の幸せそうな顔と新生児の姿に幸福感を感じ、それまでの疲れが一気に吹き飛ぶのだという。休みなく働くような毎日だが、大好きな仕事なのでストレスはまったく感じないという小島先生に、同院の「患者に寄り添う出産」について聞いた。
(取材日2017年6月19日)

患者本位の寄り添う出産を提供するために

開業されたきっかけについてお聞かせください。

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自分がやりたいお産がしたかったからです。大分大学(旧・国立大分医科大学)を卒業後、名城病院、名古屋大学医学部附属病院などで勤務医をしてきましたが、多くのお産を担当する中で、多くの要望やお話を聞いてきました。アロマセラピーを導入したいとか、食事をこうしたいなどのイメージがどんどん湧いてきていたんです。そんな中で自分が思い描くようになったお産のスタイルを確立していくためには、自分で開業するしかないと思うようになりました。ただ、僕は医師家系ではなく基盤がありませんでしたし、資金もありません。企画書を持って銀行を回って、やっと開業にこぎつけたんです。

先生がイメージしていたお産とはどのようなものですか?

一言で言えば、患者さん本位の寄り添う出産です。病院が提供できるものはこれです、と決めずに、患者さんが希望するお産ができる環境を整えてあげたいのです。例えば多くの病院では、出産の立ち合いや設備、食事などできるものとできないものがはっきり分かれています。それは病院主体なものであって、患者さんに寄り添っていないと感じていました。そのためにはまずハードが大事。リラックスできる環境でないといけません。そして、ソフト面を支える人材がいないといけません。当院は一般的な病院の倍以上、助産師を配置するようにしています。人がいなければ寄り添う出産ができませんからね。サービスを与える看護師や助産師その他のスタッフ全員が幸せでない限り、提供者である妊婦さんに幸福感は与えられないということです。

スタッフさんが幸福であるための環境について教えてください。

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まずは満足のいく給与ですね。その上スタッフは全員有給休暇をほぼ100%消化します。長期休暇も可能ですから、皆さん海外旅行なども頻繁に行っているようです。スタッフ同士も仲が良く、ほとんど辞める人がいません。余裕のある勤務だからというのもあると思いますが、基本的に笑顔で優しいスタッフが集まってくれました。看護師や助産師だけでなく、薬剤師1名、受付事務6名、アロマセラピストと保育士も4名、シェフが2名に配膳のパートさんが6名、看護助手が6名、医師も女性の産婦人科医師数名と、非常勤ではありますが小児科の医師でNICUの経験がある先生が6名の総勢40~50名のスタッフがいます。大勢のスタッフがいることでスタッフの負担が分散され、常に患者さんに対して思いやりを持って寄り添うことができると思うんですよ。

アンジュならではの出産と入院生活

妊婦さんは出産までLDRでどのように過ごすことになるのでしょう?

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陣痛が始まったらLDRに入っていただきます。LDRでは患者さんを独りぼっちにせず、助産師がずっと付き添うのが当院の方針です。ご主人やお子さん、ご両親やご姉妹も患者さんが入室を希望される方には入っていただくことができます。陣痛を和らげるために光を調節したり映像や音響の力を借り、アロママッサージやアロマを利用した半身浴などでリラックスすることにより、子宮口もリラックスして開き、和痛分娩へと導きます。出産後は患者さんご自身のケアを受けながら、赤ちゃんがケアを受ける様子をリアルタイムで映像を通して見ることもできますよ。そうそう、出産時によく泣かれるのはお父さんなんです。それまで頑張ってきたお母さんや生まれた赤ちゃんを思うと自然と泣けてくるんでしょうね。そういう感動的なお産に立ち会いたいんです。

出産後の入院生活はどういったものなんでしょうか。

赤ちゃんは入院中いつでも新生児室でお預かりしますので、出産後はゆっくり休むことができます。お母さんは疲れていますからね。もちろんいつでもお部屋に連れていくこともできますし、ずっと一緒に同室で過ごしていただいても構いません。お母さんは赤ちゃんを産んだら終わりでもないし、おっぱいもすぐには出ません。当院では産まれた後もスタッフがしっかりお母さんに寄り添っていきますので安心してください。お部屋はすべて2ベッドになっていて、ご家族が泊まることを前提に作ってありますので、経産婦さんは上のお子さんを泊まらせて一緒に過ごすことができますよ。新生児室の隣には授乳室がありますので、そちらで授乳時の様子を常に助産師が見させてもらっています。食事はレストランで他の患者さんと一緒にいただきます。食事も授乳も同じ境遇の人たちと一緒に過ごすことで自然に楽しくコミュニケーションが取れるんですよ。

そうやって患者さん同士が仲良くなっていくんですね。

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そうです。退院してご自宅に帰ったら、孤独に感じてしまうお母さんが多いですからね。当院で入院中に同じ境遇の人たちとたくさん情報交換や悩みを打ち明けあったりして、退院後にも自然にまた集まろうという話になって誕生日会をやったりしているようですよ。待合室にはその時の写真や色紙がたくさんあるでしょう。決して当院が主導して誕生日会をやってるわけではないんです。場所は提供していますが、皆さん自主的に集まるようになっていくんです。大切なのは、独りぼっちだと感じないということです。

「ホスピタリティ」とは相手に対する主体的な思いやり

産婦人科の中でも産科を中心としたのはなぜですか?

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もともと僕自身、気管支系が弱く、よく気管支炎になって病院にかかっていました。そのため、医師を身近な存在に感じていたということもあるかもしれません。また、小さい頃から生き物や生命などについて、とても興味があったんです。それで自然と医師をめざすようになりました。勉強をしていく中で、ホルモンが人の情緒に影響を与えるというのが面白いと思い、研究をしていたんです。ところが研修で産婦人科の教室へ行ったときにお産を見て、お母さんが赤ちゃんを産んだ時の喜ぶ顔を見たら、こんなに幸せそうな顔はないな、と思ったんです。その瞬間にこの道を選びました。今も出産に立ち会うと、生まれた瞬間母子ともに元気であれば、それまでの疲れは徹夜していても忘れられるんですよ。お産が大好きなんです。人が幸せになる仕事だから、だと思います。

お忙しい中、先生ご自身の時間はあるのですか。

確かに家族で旅行と言っても泊まりではなかなか行けませんし、海外旅行へは開業以来1回も行ったことがありません。映画館へも2、3回しか行ったことがありませんね。いつお産があるかわかりませんから、必ず連絡がついてすぐ帰宅できる所に居ることになります。それでも体を動かすことが好きなので、空いた時間にスポーツジムで筋トレしたり、泳いだり、最近は東山動植物園にある全長6.5キロの東山一万歩コースを走ったりしていますよ。木漏れ日のさす山中を、鳥のさえずりや動物園の動物の遠吠えを聞きながら走ったり歩いたりするのは気分転換にもなり、とても気持ちがいいです。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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今後も「患者さん本位の寄り添う出産」をずっと続けていきたいと思っています。患者さんにもこのまま続けていってほしいと言われていますしね。そして、開業当初からの人と人との触れ合いがある出産をやりたいという思いを守り続けたいと思っています。病院選びは難しいと思うのですが、一言で言えば、先生や看護師は温かくあなたを受け入れてくれるか、ということだと思うんですね。病院が何を理念としてやっているかが大切だと思うんですよ。当院の理念は「『ホスピタリティ』とは相手に対する主体的な思いやりである」です。アンジュはこれからも全力で患者さんのニーズを先読みして、笑顔でお応えしていきます。スタッフ一同、常にその思いで患者さんをお迎えしています。

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