生理不順の放置や生活習慣の乱れに注意
将来の妊娠への影響と対策
ソフィアレディスクリニック
(相模原市中央区/淵野辺駅)
最終更新日:2025/02/06


- 自由診療
20代で「今、健康に問題がない」と思っている人も、5年後、10年後に、妊娠したいと思ってもなかなか授からない、自覚症状が出たら子宮頸がんの末期だったという事態が起こる可能性も。また、月経、妊娠、出産、更年期などをきっかけに女性の体はその都度変化し、負担を強いられて症状が現れることも。そんな将来のリスクを見据えて、今から準備できることの一つが「プレコンセプションケア」だ。妊娠・出産に備えた体づくりを提唱する考え方だが、「ソフィアレディスクリニック」の長谷川朋也院長は妊娠適齢期のみならず、思春期から老年期までの女性にも通院してほしいですと話す。女性が将来に向けて元気ではつらつと過ごせるよう医療面からのサポートに取り組む長谷川先生に、同院ならではのプレコンセプションケアについて聞いた。
(取材日2024年7月11日)
目次
妊娠をめざすだけでなく豊かな将来をサポートする健康ケアとして、検査や栄養に関する相談など多角的に対応
- Q患者さんからは、どのような相談が多いですか?
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A
▲患者それぞれのライフプランを尊重した検査や治療を提供
3割が婦人科の疾患や症状で、7割は不妊症についてです。婦人科では、不正出血、月経痛、月経不順・無月経、陰部のかゆみ、おりものの異常、カンジダ症、淋病など多岐にわたります。性感染症ではクラミジア感染症が目立ち、「パートナーが陽性だったから、私も調べたい」という方もいらっしゃいます。不妊症は35~40歳の方が最も多く、次いで40代です。不妊症の患者さんは、知識不足の方が多く見受けられます。妊娠のメカニズムは複雑ですが「簡単に授かれる」と思われ、悩みを抱えて2~3年たってやっと相談に来られる方も少なくありません。避妊をせずに性生活を続けて半年たっても妊娠しなかったら、ぜひご相談にいらしてください。
- Qそれぞれの悩みの原因は、どこにあるのでしょう。
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A
▲患者の不安を解消するためにスタッフからも丁寧な説明を行う
性感染症でいえば、正しい知識が持てていないことが挙げられます。コンドームを使用すればリスクを下げられますが、正しく装着できていなかったり、「自分に限って、かかるわけがない」と考えたりしているようです。少しでも予防できるように、妊娠や性に対する教育を広める講演やメディアを通じた情報発信をしたいと考えています。そのほかの原因では、睡眠や運動不足、過剰なストレスといった生活習慣の乱れや、栄養の偏った食生活がホルモンバランスを崩して月経トラブルなどにつながることもあります。「いつものことだから」と我慢して放置すると、子宮内膜症や子宮腺筋症といった病気に発展することもあるので、早めのケアが必要です。
- Qそのためには、こちらではどのようなことを行っています?
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A
▲超音波検査や血液検査などの検査が悩みに合わせて受けられる
当院では、自分の体の状態を知るために、いくつかの検査や普段の生活習慣についてヒアリングをしています。患者さんのお悩みによって、検査項目が変わります。月経トラブルのある方には、血液検査でホルモンバランスを確認する、がんの心配がある方には子宮頸がんや乳がんの検診、おりものの異常なら内診や超音波検査などを行っていきます。また、必要があれば、性感染症の検査も行うこともあります。
- Qプレコンセプションケアとは、具体的に何をしますか?
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A
▲検査や治療後、落ち着いた明かりが照らす安静室でも休める
目的は大きく5つあります。生活習慣を整えること、性感染症や母子感染といった感染症を予防すること、子宮頸がんや乳がんなどのがんを予防すること、ホルモンバランスを整えること、不妊症を予防すること。例えば生活習慣に対して当院では、管理栄養士による栄養指導の外来を用意しています。女性の妊娠に重要な鉄分やビタミンDなどの栄養の知識を身につけていただき、その方に合った食事を考えていきます。がんについては、特に子宮頸がんは不正出血などの自覚症状が出た時点で末期というケースもありますので、検診や予防接種など、早めの検討をお勧めします。
- Q自分でできるケアについて教えてください。
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A
▲クリニック一丸となって女性の四季を安全に見守る
生活習慣の見直しが重要です。適度な運動、正しい睡眠、ストレスをためないことなどを意識してください。同時にお酒やタバコは控えましょう。食事管理も大切ですが、毎日忙しくて、コンビニ弁当や外食などで簡単に済ませてしまう方もいるかもしれません。栄養バランスが偏っていると感じたら、マルチビタミンのサプリメントなどを利用することも手です。また、定期的な検診を受けていただきたいです。子宮頸がんや乳がん、あるいは婦人科の検診を習慣づければ、病気や不調の早期発見につながりますし、かかりつけ医を持てるメリットもあります。自分の体に詳しいかかりつけ医がいれば、「いつでも相談できる」という安心感があると思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはプレコンセプションケア/基本プラン:1万2000円 男性プラン:2万円 女性ホルモン採血:8500円〜 子宮がん検査:2000円 精液検査:1万円 フードアレルギー検査 1万円