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小児科のかかり方や他の診療科目との違い
受診するメリットとは

えびな小児科クリニック

(寝屋川市/寝屋川公園駅)

最終更新日:2023/05/02

えびな小児科クリニック 小児科のかかり方や他の診療科目との違い 受診するメリットとは えびな小児科クリニック 小児科のかかり方や他の診療科目との違い 受診するメリットとは
  • 保険診療

子どもが病気になった時、その症状や都合に合わせて受診するクリニックを変えてきた結果、「かかりつけ医」を持たない子どもたちは意外と多い。近年は新型コロナウイルス流行や「共働きが当たり前」といった風潮もあり、結果的にドクターショッピングをする状況になってしまった人が増えているようだ。寝屋川市にある「えびな小児科クリニック」の海老名俊亮院長は、そんな現状を目の当たりにして危機感を覚えていると話す。中でも言葉がうまく話せない幼い子どもたちが悪化した状態で駆け込んでくるため、それまでの経過がわからず、診断・治療の難しさを実感することが多いそうだ。そこで今回は、あらためてどんな時に小児科を受診するべきなのか、小児科に受診するメリットとは何かを、詳しく教えてもらった。

(取材日2023年4月6日)

小児科は子どもの病気対応の窓口であり、子どもの病気の専門家。うまく活用を

Qこちらで対応できるお子さんの症状について教えてください。
A
えびな小児科クリニック 明るい色合いの待合室

▲明るい色合いの待合室

当院では新生児から中学生まで、お子さんのさまざまな症状に対応しています。インフルエンザや風邪、頭やおなかが痛い、発熱といった症状はもちろん、鼻水や耳の違和感、花粉症、目の充血やかゆみなど、「耳鼻咽喉科や眼科かな?」と思うような症状にも対応しています。ちょっとした発疹や皮膚のかゆみ、アトピー性皮膚炎、夜尿症や夜驚症、思春期の心や体の変化に関するご相談にも乗ることができます。ただ、骨折、大きな切り傷など外科的な処置が必要だと明らかにわかる場合には、すぐに外科を受診されたほうがいいですし、虫歯の場合は歯医者さんが良いかと思います。また持病による特定の症状に関しては、専門の医療機関がいいでしょう。

Q子どもに関することはすべて小児科で良いのですか?
A
えびな小児科クリニック 不明点は丁寧に説明してくれる

▲不明点は丁寧に説明してくれる

基本的には小児科で大丈夫です。子どもは大人と違って自分の症状を詳しく説明することができませんから、小児科ではどんな症状であっても、常に総合的に診察し、診断します。鼻水だから耳鼻咽喉科、発疹は皮膚科、ものもらいができたら眼科と使い分ける人は多いのですが、些細な症状も実は別の重大な病気に起因しているかもしれません。子どもの病気は急に悪化することもあるため、小さな見逃しが命取りになることもあります。子どもならではの病気や症状もありますし、薬の処方も大人より繊細な調整が必要です。小児科は子どもが病気になったときの窓口であり、子どもの病気の専門家。どうぞ安心して受診してください。

Q小児科のかかりつけ医を持つメリットについて教えてください。
A
えびな小児科クリニック さまざまな症状に対応している

▲さまざまな症状に対応している

先ほどもお話ししましたが、子どもは自分の症状を上手に説明することができない場合がほとんどです。そんな中で病気を特定していくためには、ご両親をはじめとする「大人の目」が必要になります。いつからどんな様子だったか、症状が始まったきっかけは何かなど、少しでも情報がほしい。しかし、忙しい現代では朝から晩まで子どもと一緒にいることは難しく、症状が出る直前・直後の様子を親が把握しきれないことも多くなりました。もし、いつも同じクリニックを受診していれば、その子の様子や病気の傾向、体質などのデータが蓄積されていきますから、いざという時に診断の役に立ちます。かかりつけ医はわが子の健康のデータベースになるんです。

Qこちらでは各種予防接種や健康診断も受けられるのですね。
A
えびな小児科クリニック 情報の整理も大事だという

▲情報の整理も大事だという

今は予防接種の種類も多く、親御さんはスケジュールを立てるだけでも大変なのではないでしょうか? 特に第一子だとわからないことが多く、困っているお母さん方をよくお見かけします。そこで当院では、ワクチン接種のスケジューリングから丁寧に寄り添い、ワクチンに関する疑問にも丁寧にお答えしています。また、乳幼児健診をはじめとするお子さんの健康診断やアレルギー検査も可能です。ワクチンの接種状況や健康診断で得た情報も、病気の診断や治療計画の立案に大きく役立ちます。忙しい毎日、「その時予約をとれるところ」でとあちこちで受ける方もいらっしゃいますが、できれば同じ場所を受診し、情報を整理しておくことをお勧めします。

Q保護者の方へのメッセージをお願いいたします。
A
えびな小児科クリニック わかりやすく説明してくれた院長

▲わかりやすく説明してくれた院長

医療レベルが上がった現代では、クリニックを使い分けることは当たり前なのかもしれません。しかし、子どもにとってクリニックを使い分けるメリットはそれほど多くないように感じます。私は小児科を専門とする医師の一人として、成長過程の子どもたちを診る小児科は、特有の専門性が必要になる診療科だと思っているからです。小児科を受診する時は、仕事前後の忙しい時間が多いでしょうし、時には早退して受診することもあるかもしれません。できれば近い所を受診したいのも当然です。しかし、それでもできれば「子どもの専門家」に診せていただきたいと切に願います。小児科は子どもの健やかな成長のパートナー。ぜひ上手に活用してください。

ドクターからのメッセージ

海老名 俊亮院長

私自身も子を持つ一人の父親として、子育ての喜びも大変さも味わっている最中です。仕事をし、家事をし、子どもの命を預かるということは並大抵のことではないと実感しています。だからこそ、わが子のために、かかりつけ医を持ってほしい。特に小学校の低学年頃までは、具合が悪い時に自分の状態を上手に説明することは難しいです。わが子のつらそうな様子を見るのは、親にとってもつらいこと。わが子の元気な日々を増やすためにもわが子の情報を一箇所に集めれば、診察やワクチン接種の可否を決める際や薬の処方にも役立ちます。今、かかりつけの小児科がない場合にはぜひ一度近隣の小児科を確認し、かかりつけ医にしてもらえたらうれしいです。

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