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宮崎 晶夫 院長の独自取材記事

宮崎医院

(大阪市東住吉区/針中野駅)

最終更新日:2019/08/28

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内科・小児科を標榜する「宮崎医院」は、85歳まで現役医師であることを目標とする宮崎晶夫院長が2001年に開業。近鉄南大阪線・針中野駅から徒歩1分というアクセスの良さも魅力で、連日、乳幼児から高齢者まで幅広い患者が訪れている。人生の終着点を意識し、健康寿命延伸を願う宮崎院長は、生活習慣病になる前から取り組む「自己コントロール」の重要性を強調。理想を掲げるのではなくその患者のレベルに合わせ、一歩一歩生活習慣を改善できるよう指導しているという。体と心の両輪をバランス良く回すことが健康につながると話す宮崎院長に、自己コントロール法や診療方針、小児診療への想いなどを聞いた。
(取材日2018年7月23日)

自己コントロールが鍵を握る、生活習慣病の予防・治療

開業のきっかけを教えてください。

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できるだけ長く医師の仕事を続けたいと考え、開業を決意しました。もちろん開業医だからといって無条件で長く続けられるわけではなくて、それは患者さんが決めること。年齢を重ねるにつれ医師として知識と経験が豊富になっていくわけですが、現実には医師が80歳、90歳になっても患者さんがどんどん増えていく、ということは難しいと思います。今は患者さんが納得して来院してくれていますが、もしそれが減り始めたら自分の医療が、医師としての信頼が薄くなったということ。どこまで行けるか、いつまで患者さんが信頼してくれるかどうか、それに対する挑戦でもありますね。

内科で心がけていることを教えてください。

内科では、高血圧、糖尿病、脂質異常などで来院される方が多いですが、単に薬を処方して検査データが正常になればそれで良しとしてしまうだけでなく、患者さん一人ひとりの生活習慣を把握して改善するように努めています。喫煙されているのか、アルコールの量はどれくらいかを知り、毎回体重を測定し、食事との関連を検討し、できれば仕事の内容や通勤手段を知って充分な運動量が確保されているかを確認し、さらに今悩んでおられること、また生きがいを感じておられること、ご家族の問題などについて理解するよう努めながら生活習慣の改善をめざしております。

診療の際に目標としていることは何でしょうか。

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私自身、90代からできれば100歳になっても健康で元気に活動したいと考えておりますが、世の中の多くの人もそう願っていると考えて診療を行っております。ただ、普段の生活に特別問題がない間はあまり健康の重要性は意識しておられないようです。しかし体に何らかの異常が感じられ始めると健康を意識されるようになり、年齢が進むにつれてその割合が大きくなってきます。いずれはほとんど健康のことだけを考えるようになります。多くの人は、現在直面している問題についてはよく考えておられると思いますが、将来の問題については、考えていないわけではなくとも、実際に生活習慣の改善に取り組まれるのは時間がかかります。私はすぐには患者さんの生活習慣を変えられるとは思っていませんが、月に1回でも毎回の診療において少しずつ生活習慣の改善についてお話しすることで、患者さんがご自分で取り組まれるようになっていただけると考えております。

「理想」はNG、一歩踏み出すことが改善への道

目標を持つことは、どんな良い効果をもたらすのですか?

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健康のために禁煙し、アルコールを控え食事に注意して体重をコントロールし、運動するなどの生活習慣の改善は自分で自分の心と体をコントロールすることなのです。ただ、自己コントロールと言っても人間は自分の心と体を完全にコントロールできるものではありません。完全に自己コントロールできなくても、自己コントロールしようと努力する姿勢を身につけていただくことが重要です。自分をコントロールすることに自分の気持ちが集中しているといい意味で周囲に影響されにくくなります。自分をコントロールできているかどうかが、自分にとっての大きな問題になり周囲の人間や状況に一喜一憂しにくくなります。またストレスの影響を受けにくくなります。

いつ頃から自己コントロールを意識すれば良いのでしょうか。

自己コントロールに取り組む姿勢は、できるだけ早いほうが良いのです。少なくとも脳卒中、心疾患、がんなどで体に障害が出る前にこの姿勢を身につけていただくことが望ましいと思います。また介護されるようになる前にも自己コントロールに取り組む姿勢ができていると介護されやすくなるのです。高齢になると、どうせ認知症、寝たきりになるのだからと諦めるべきではありません。

早いうちから自己コントロールを意識するべきなのですね。

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年齢とともに自己コントロールに努め、生活習慣を改善していく姿は日常生活を通じて自然に少しずつ親からお子さんへ、さらにはお孫さんへと伝わり、より若い年齢から取り組むようになっていきます。そして自己コントロールに努めていると言動が穏やかになり、人間関係や家族関係も良くなると考えています。自己コントロールは大変なことではありますが、楽していい結果を得ようと思っていたり何か良からぬことを考えながらでは取り組めないものです。自己コントロールに取り組む人の存在が単にその人の健康のためだけでなく、周囲の人に良い影響を与え、世の中に安定をもたらすと信じて診療にあたっております。

生後すぐから社会に出た後もサポートを

小児患者を診る時に心がけていることはありますか。

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お子さんが当院へ来院されるのは、生後2か月ごろより予防接種で来院されますが、予防接種前後の時間にその年齢に応じた必要な知識をお伝えし、皮膚の湿疹やアレルギー、哺乳、排便の状態などの起こりやすい問題についても説明しております。最近は1歳になる前から、保育園に入園されるお子さんが多くなってきておりますが、風邪を主とした感染症という観点からは1歳前後の年齢ではお子さんに負担がかかることが多く、風邪が治りきらないうちに登園しまた風邪をもらったり、同時に2つの感染症にかかっておられる場合もあります。医学的には問題があるとは思いながら、保育園に子どもを預けて働いておられるお母さま方の努力を尊重し診療を行っております。

親御さんに対するケアも行っているそうですね。

お子さんだけでなくお母さまの体調にも注意を払っています。特に出産後はストレスの多い時期であり、ストレスによる病気の発症や以前の病気の再発にも注意が必要です。お子さんが感染症にかかると同じ病原体が他のご家族にも感染している可能性があり、兄弟姉妹、ご両親、おじいさん、おばあさんの体調も気になります。さらにお母さまが2人目の子を妊娠された場合は上の子の感染症の影響を考慮しなければなりません。そして2人目を出産された場合は上の子の心理状態にも配慮が必要です。

小児の治療で悩まれることはありますか。

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お子さんに限らず、すべての年齢においても言えることですが、この治療で問題ないと思える時はそれで良いのですが、重症の場合や特別な検査が必要な場合は病院を紹介して診ていただくようにしています。しかし重症とは言えず、心配ないとも言い切れない場合があります。このような場合は現在の状態と今後の見通しを、できるだけ詳しく丁寧に説明した上で、患者さん本人やご家族のご希望を尊重しながら方針を決定しております。

子どもの心のケアも大切だそうですね。

年齢が上がるにつれて、感染症は減ってきますがストレスによる心の問題が増えてきます。学年が変わった時や上の学校に進学して数ヵ月した頃に感染症とは考えにくいさまざまな症状が現れることがあります。特に中学に入学してからの部活動は大きなストレスになり得ると考えております。そして最も大きな関門は、就職して社会に出た場合のストレスです。社会に出ると親の目も届きにくく、受診が遅れて重症化したり難病につながる可能性があります。お子さんが社会に出られて数年間は慎重に見守っていただくことが大切です。

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