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神谷 裕文 院長の独自取材記事

すくすくこどもクリニック

(豊田市/豊田市駅)

最終更新日:2019/08/28

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名鉄三河線・豊田市駅から車で7分、豊田市中心部の東側に「すくすくこどもクリニック」はある。神谷裕文院長は、大学病院と地域の基幹病院で研鑽を積んだ後、2000年に開業した。同院の開業前、周辺地域には小児を専門とするクリニックが少なく、日曜診療や、平日は夜19時までと遅くまで診療を受けつけている同院は、開業当初から小さな子どもを持つ家庭の強い味方となっている。待合室の角には、クッション張りのキッズスペースに並んだ絵本や子どもが扱いやすいおもちゃを用意するなど、神谷院長の思いがあふれている。優しく静かに語りかけるその口調から、丁寧な説明を心がけていることが伝わる、そんな神谷院長に、診療方針や乳児健診、併設されている病児保育室について話を聞いた。
(取材日2018年9月13日)

子どもや保護者が安心できるクリニックでありたい

開業する際、どんなクリニックにしたいと思われましたか?

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待合室の環境は考えましたね。ソファーは背もたれがないもので、移動させることでいろいろな組み合わせができるようにし、たくさんの方に座ってもらえるようにしました。また、今の子どもたちは、テレビやスマートフォンなどのメディアに囲まれた中で生活することが多いので、当院の待合室にはテレビは設置せず、絵本や手を使って遊ぶおもちゃを用意してあります。キッズスペースの一面を造りつけの大きな本棚にして、子どもたちがたくさんの本に触れ合えるようにしました。おもちゃは、北欧の木のおもちゃをはじめ、子どもたちに触れて遊んでもらいたいものを中心において、保護者の方とお子さんが診察待ちの時間を落ち着いてゆっくり過ごしてもらえればと思っています。

日曜も診療し、平日も割と遅くまで診てもらえるんですね。

午前中は毎日9時~12時まで、午後は木・日曜以外は診療しています。特に、月・火・金曜は19時まで診療を受けつけ、保護者の方のお仕事の後にも来院できるようにしています。それ以外に予防接種や乳児健診の診療枠も設けています。日曜診療は、急に状態が変わった患者さんへの対応のためでもありますが、気づいたら薬がなくなってしまった場合も、毎日クリニックがやっていることで、「いつでもあいているから慌てなくても良い」という安心感を感じてもらえればと思ったのです。毎日診察があれば、そういう患者さんの不安もなくなりますし、私も安心です。時々「先生のお休みがなくて大変では?」と心配していただくのですが、勤務医時代は救急当番をよくやっていたので、開業して特に生活が変わったわけではないのです。もちろん、スタッフや家族に助けられているところが大きいので、感謝しています。

小児科を専門にしようと思われたのはなぜでしょうか?

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医師になるなら1つの分野だけではなくいろいろ診ることができる医師になりたいと思っていました。内科の医師というのは、消化器とか循環器とか細分化されているんですね。私は全身を診ることができる医師になりたくて、小児科ならそれが実現できるかなと思い、この道に進みました。小児科の医師になって良かったなと思うことは、大人の病気はどちらかというと、これ以上悪くならないように治療していくことが多いのに対し、子どもの病気というのは良くなるものが多く、成長発達も加わり、子どもたちの新たな姿が見られることです。お父さんお母さんになって子どもを連れてきてくれると、感慨深いものがあります。

子どもにとって負担が少ない医療を心がける

診療の際、心がけていらっしゃることは?

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そんなに特別なことはないのですが、症状や具合が悪くなった時の様子、受診のタイミングなどから現在のお子さんの様子を推測するために、いろいろとお話を伺うようにしています。こちらから細かく質問することで、自分では伝えられない子どもの気持ちや、保護者の方が何を心配しているのかをくみ取るようにしています。それと、子どもに負担がかからず、保護者の方が少しでも安心できるような医療を心がけることも大切です。細かいことですが、口をみられるときに金属棒よりもアイスを食べる際の木製の棒のほうが多くの子がいやがりませんし、採血や点滴で負担のかかるものの際には、ちょっとしたご褒美や次への動機づけにつながるような言葉がけを欠かさないようにスタッフにもお願いしていますね。その言葉がけによって、子どもが「病気を治そう」という気持ちを持てるようにしたいと思っています。

注射の打ち方にも、心配りされているとか?

自分で言うのも何ですが、当院の処置は金メダル級にうまいと思います(笑)。というのも、私自身も研修医時代から点滴などの処置は自信があります。予防接種や点滴をする時は、注射液の温度や使う針、薬を注入するスピード、接種する部位に細心の注意を払います。ただ注射を打つだけなら難しいことではないのですが、いろいろ心配りをすることで、子どもたちが感じる痛みを最小限にすることはできると思います。ですから、当院で注射を打ったお子さんで、泣かないで済む子も結構いらっしゃいます。

健診や予防接種相談にも注力されているそうですね。

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予防接種の順番の計画を立てたり、接種したほうが良いか迷っている保護者の方の相談に乗ったり、予防接種のメリットやデメリットについて説明を行ったりします。乳児健診は、健診専用の部屋で1時間くらい時間をかけて行いますね。診察室でお話を伺うだけではわからないこと、例えば、人は年齢が上がるにつれて人や社会の中で生きていくようになるわけですが、そういう時の対応力や適応力などは、診察室でお母さんからのお話だけではわからないことが多いんです。ですから、院内で遊んでいる時や、私がお母さんと話している時のお子さんの様子を診せてもらう中で判断するようにしています。

診察でわからないことは納得できるまで聞いてほしい

隣には病児保育室が併設されているとか。

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2004年に開設した病児保育室「すくすくの森」、その頃はまだ病児保育が一般の人にはあまり知られていませんでした。しかし、勤務医時代から、熱が下がると病気が治ったと思って、保育所などに子供を預け、また熱が出るという状態を繰り返し、ひどい時は入院になってしまう子どもたちを多く見てきました。まだ体調が回復せず休んだほうがよい子どもたち、病気の子どもが心配だけど仕事を休めず困っているお母さん、そういう状況の時に安心して預けることができます。知り合いや子育てから遠ざかった祖父母に預けるより、必要なときに点滴、吸入などのケアもお願いできるので安心して預けられます、というご意見もいただきますよ。

開業されて20年近くたちますが、患者さんや保護者に変化を感じられますか?

医療機関の探し方が大きく変化したと感じますね。開業当初は、日曜に子どもが熱を出したら救急病院へ行くという方が多かったです。現在は、圧倒的にスマートフォンで日曜に診察をしている病院を探す保護者の方が多いですね。便利になったなあと思いますが、やはり検索エンジンで調べられることには限界があります。実際、小児科を専門にしているクリニックであれば、診察内容にはあまり差がないと思うんです。差が出るのは細かいところで、検査をするタイミングや説明に納得できるか、休診日や時間外の対応はどうなっているのか、院内の感染防御態勢はできているか。そういうことは医療機関の方針や医師のセンスに関わることもあるので、インターネットの情報だけに頼るのではなく、受診されたお子さんの反応や保護者の方が実際に何度か受診して納得ができるクリニックを探してもらうのが良いと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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心配なことがあればいつでも受診してほしい、わからないことがあったら、わかるまで質問してほしい、ということですね。納得できない治療を続けるのは患者さんにとって良くないですよね。例えば、他のクリニックにかかっていて、そこでもらった薬から「アレルギーなんですね?」と聞くと、「えっ?」となる場合があるんです。その方はどんな薬かわからないまま飲んでいるということですよね。最近は院外処方の医療機関が多く、医療機関や薬局でどんな薬が何のために出ているのかを説明があると思います。もし不安なことがあったらどんどん質問してください。病気を治すというのは、ただ医療機関へ行けば良いということではなく、お子さんと保護者の方が同じ方向を向いて自ら治そうと思うことが大切だと思います。小児科はそのお手伝いができるものと信じております。

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