肌トラブルの原因を正しく知り
適切なケアを受けることが大切
麗皮フ科・形成外科クリニック
(佐倉市/京成臼井駅)
最終更新日:2025/09/09


- 保険診療
- 自由診療
思春期の肌トラブルとして多く見られる「ニキビ」。皮脂の分泌量が原因の一つとなるが、「自己流のスキンケアはお勧めできません」と、「麗皮フ科・形成外科クリニック」の大地麗院長は警鐘を鳴らす。また大人のニキビは肌質だけでなく生活習慣も関係して生じる。放置せずに皮膚科を受診して、自身の肌状態やニキビに悪影響を及ぼす生活習慣について正しく知ることが大切だ。今回は大地院長に、同院ではどのようにして「ニキビ」に対応しているのか詳しく教えてもらった。
(取材日2025年3月3日/更新日2025年8月21日)
目次
肌トラブルは、自己判断せずにまずは受診を。皮膚科だからこそできるさまざまなアプローチ
- Qこちらでは、どのようなご相談が多いのでしょうか。
-
A
▲肌トラブルに対する相談が多いという同院
当院は一般皮膚科だけではなく形成外科と美容皮膚科を標榜しているので、ご相談の内容は本当に幅広いですね。アトピー性皮膚炎やじんましんなどのアレルギー疾患、ニキビや水虫、イボ、多汗症、粉りゅうなど皮膚良性腫、また一般皮膚科の領域だけではなく、傷痕に対する手術、しみ、しわ、たるみ、エイジングケアに関するご相談も多いです。ご家族で来院するケースも多く、年齢層も赤ちゃんから年配の方まで本当に幅広いですよ。最近は若い学生さんや男性が肌トラブルを訴えて受診するケースも増えてきました。
- Qニキビのできる原因について教えてください。
-
A
▲レーザー治療にも対応
思春期は皮脂の分泌が盛んになり、これがニキビのできる原因の一つです。この時期に自分でニキビをつぶしてしまったり、間違ったケアをしたりすると、後々ニキビ痕が残ってしまう可能性も。そうならないためにも、自己判断せずに早めに皮膚科を受診してください。大人になると、肌質のほかにもストレス・食生活・睡眠などの生活習慣が大きく影響します。女性の方ですとホルモンバランスの影響を受けることもありますね。たとえ乾燥肌であっても、これらの要因からニキビが繰り返し発生することも少なくありません。
- Qケミカルピーリングとレーザー治療について教えてください。
-
A
▲2つのレーザーを併用することも
ケミカルピーリングは、古い角質を剥がし再生を促していくためのものです。角質層までの剥離ですので、やけどのようになることはありません。ニキビの角質の中にたまっている膿などを排出しやすくする働きが期待できます。また当院では2種類のレーザー機器を導入しており、1つは炭酸ガスを使って皮膚の深いところに働きかけるケア。もう1つは色素に働きかけるレーザーです。ケミカルピーリングとレーザー治療を組み合わせて行うことも多いんですよ。
- Q肌トラブルのケア方法について教えてください。
-
A
▲自己処理せずに正しいケアをすることが重要
まずはご自身の肌に合うせっけんや化粧水でケアをすることが大切。「ニキビには敏感肌用のものを使えばいい」と誤解される方もいますが、ニキビになる肌=敏感肌ではありません。当院では適切なスキンケアの指導、内服薬・外用薬・漢方薬などを併用し、症状の改善がなければケミカルピーリングを行います。また、産毛やひげそりが刺激となって悪化することがあるため、男性の方には医療脱毛をお勧めしています。ひげそりの回数を減らすことでニキビに手や異物が触れる頻度も減り、外用薬やスキンケアが行き届くような肌への改善が望めます。毛が生えなくなるよう図ることで毛穴が引き締まれば、ニキビなど肌トラブルの改善にもつながりますよ。
- Q多様なアプローチで肌トラブルに対応しているのですね。
-
A
▲肌の状態は人それぞれなため、個々にあったケアを教えてくれる
皮膚科だからこそできる治療もあります。薬も適切なものを選び、適切なスキンケアのアドバイスもできます。小学校高学年から成人するまでが、お悩みが特に多い年代。特に小さいお子さんはコンプレックスになりやすいので、早い段階から治療を始めるのがいいでしょう。大人の方も皮膚科を受診することで、ご自身のニキビや肌状態に悪影響を及ぼす生活習慣について正しい知識を得られます。自己判断せずに医師に相談するのが、治療の近道なんですよ。皮膚科では先々のことも見越して治療や処方を行いますので、たとえ少し良くなったように思えても、医師の診断どおりに薬を使うことが大切です。
自由診療費用の目安
自由診療とはケミカルピーリング/1回7700円、医療脱毛/例:口周り1~5回目/1万1000円