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食事・運動指導と内服の継続で
症状の改善をめざす糖尿病治療

松前内科医院

(一宮市/名鉄一宮駅)

最終更新日:2024/01/25

松前内科医院 食事・運動指導と内服の継続で 症状の改善をめざす糖尿病治療 松前内科医院 食事・運動指導と内服の継続で 症状の改善をめざす糖尿病治療
  • 保険診療

一度発症すると根治が難しいといわれている糖尿病。何らかの理由によってインスリンの分泌量が減ったり、働きが弱まったりした状態が続き、血糖値が高くなることが特徴だ。進行すると、失明や腎臓病、心筋梗塞、脳梗塞といった重篤な合併症を引き起こす可能性があり、早い段階で治療を始めることが大切だという。また、長い付き合いが必要な病気であることから、患者が主体的に内服・生活の見直し・運動の習慣化などを継続することが欠かせない。「松前内科医院」では、医師と看護師、管理栄養士が一体となって、患者が無理なく治療を続けられるようサポート。今回は松前裕己院長に、糖尿病の原因や治療法、同院での治療の流れについて、詳しい話を聞いた。

(取材日2021年2月3日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q糖尿病の種類や原因について教えてください。
A

糖尿病と一口に言っても、子どもや青年に多く見られ、インスリン治療が必要な1型糖尿病、中高年が多く発症し、内服や食事・運動指導から治療を行う2型糖尿病、妊娠糖尿病など、さまざまな種類があります。中でも、日本の糖尿病患者さんの大多数を占めるのが、2型糖尿病です。これは遺伝的な要素に加えて、過食や偏食、運動不足、肥満などが原因となって発症します。糖尿病を発症すると、インスリンが十分に働かない状態が続いて、血糖値が下がりにくくなってしまいます。初期の段階では目立った症状がないため、早期の発見が難しいとされていますが、最近は健診をきっかけに病気の兆候に気づく人が増えているようです。

Q糖尿病と診断されたら、どのように治療するのでしょうか?
A

残念ながら、現段階では糖尿病を根治できる治療法は存在しません。しかし、糖尿病と診断された時点ですぐに治療をスタートし、血糖値を適正な状態に維持していければ、失明や腎臓病、心筋梗塞、脳梗塞といった重篤な合併症を予防することにつながるとされています。つまり、糖尿病の治療において大切なのは、いかに合併症が発症しにくい状態を保ち、健康的な生活を守っていくかということなのです。治療では、薬による血糖値のコントロールに加えて、管理栄養士による食事指導や運動指導も同時に行います。

Q内服に加えて、食事・運動指導を行うのはなぜですか?
A

食生活の見直しや、運動の習慣化を実践することで、血糖値の改善に大きな役割を果たすからです。食事指導や運動指導と聞くと、「生活が厳しく制限されるのでは……?」と想像される方がいらっしゃるかもしれませんが、工夫すればおいしい食事を味わうことも、楽しみながら運動に取り組むこともできるんですよ。食生活の見直しや運動の習慣化は、健康的な生活の基礎となるもの。ですから、糖尿病を発症しているかどうかにかかわらず、すべての方に意識していただきたいとも思っています。また、一度糖尿病を発症すると、継続した治療が必要になることから、当院では患者さんが無理なく続けられる治療内容を提案しています。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診票の記入・医師による診察
松前内科医院 問診票の記入・医師による診察

受付で問診票をもらったら、受診のきっかけや既往歴、家族歴、生活習慣といった基本的な情報を詳しく記入。その後、問診票の内容をもとに、医師による診察を受ける。身体所見を確認された後は、尿検査と血糖・HbA1c検査に移る。

2糖尿病の診断
松前内科医院 糖尿病の診断

問診と検査の結果から、糖尿病かどうかが判断される。糖尿病と診断されたら、病気の概要や治療に関する説明も受けよう。場合によっては、病態を把握するために検査結果をさらに詳しく解析することもあるそうだ。その際は、後日改めて解析結果が伝えられる。

3管理栄養士による食事指導
松前内科医院 管理栄養士による食事指導

診断後は、管理栄養士から普段の食生活についてヒアリングを受ける。ライフスタイルを考慮しながら、献立の考え方や食事の取り方、外食時のメニューの選び方などについてアドバイスをしてくれるそうだ。自分以外の家族が毎日の食事を作っている場合は、同席することも可能。

4インスリン注射・追加検査
松前内科医院 インスリン注射・追加検査

インスリン注射が必要な場合は、看護師による注射のデモンストレーションを実施してもらえるので、注射を打つ際の注意点もしっかり確認しよう。また、糖尿病が進行すると血管のしなやかさが失われるため、同院ではごく初期の動脈の異変を発見できる検査機器を導入。病態に応じて追加検査を受けることもあるという。

5適切な食事と運動習慣、内服を継続
松前内科医院 適切な食事と運動習慣、内服を継続

治療状況をチェックするため、定期的にクリニックを受診。治療を快適に続けられるように、医師や管理栄養士が内容を細かく調整してくれる。一緒に暮らしている家族がいる際は、治療への理解が不可欠となるため、同院では家族向けの糖尿病教室も実施しているという。

ドクターからのメッセージ

松前 裕己院長

糖尿病の治療で最も大切なのは、患者さんが自ら意欲的に治療に取り組み、継続していくことです。発症後は長い付き合いになる病気ですから、患者さんが無理なく治療を続けられるよう、私たち医師や看護師、管理栄養士は後押ししたり、励ましたりする役割を担います。同院の糖尿病治療では、患者さんを取り巻くライフスタイルや環境などを考慮しながら、一人ひとりに合った「糖尿病との付き合い方」を組み立てていきます。病気だとわかると、どうしても不安な気持ちになってしまうと思いますので、治療への疑問や気になることがあれば、何でも気軽に相談していただければと思います。

松前 裕己院長 松前内科医院
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