亀井 勝行 理事長の独自取材記事
ノーブルデンタルオフィス
(世田谷区/上北沢駅)
最終更新日:2025/03/14

上北沢駅から徒歩約3分、上北沢区民センターの向かいにある「ノーブルデンタルオフィス」。「ノーブル」という名前が示すとおり、2008年の開業以来、「質の高い」歯科診療をめざしてきた同院は、2024年4月から自由診療専門の歯科医院へ移行し、新たなスタートを切った。衛生面にこだわった手術室やマイクロスコープ、歯科用CT、CAD/CAMシステムなど先進の医療機器を備え、一般歯科・矯正歯科・小児歯科・口腔外科のほか、審美歯科、予防歯科と幅広く診療。患者の悩みにしっかり耳を傾けて、治療について丁寧に説明する「対話型の診療スタイル」を実践している。「歯科医師として悔いが残る治療はしたくない、より良い治療を提供したいと思っています」と語る亀井勝行理事長に、自由診療専門に移行した理由や診療の特徴などを聞いた。
(取材日2024年8月5日)
自由診療専門の歯科医院として品質を追求
自由診療専門の歯科医院へ移行されたそうですね。

はい。2008年の開業以来、保険診療・自由診療問わずさまざまな治療を提供する中で、歯を長持ちさせるためには保険診療では限界があると思うようになったのです。保険診療で認められているのは、日常生活を送る上で支障がない「必要最低限の治療」のため、使用できる材質や薬剤・治療方法には大きな制限があります。また、保険診療では短時間に多くの患者さんを診察する必要があり、患者さんのお話をじっくりお聞きした上で、丁寧に説明する時間を確保することは難しいのが実情です。私も年齢を重ね、歯科医師として働ける時間も限られていくにつれ、「残りの歯科医師人生、悔いの残る治療はしたくない」「保険診療の枠に縛られず、患者さんにより良い治療を提案したい」と強く思うようになり、自由診療専門の歯科医院への移行を決意しました。
自由診療専門になったことでの変化を教えてください。
最も大きな変化は、「時間」です。完全予約制とすることで一人ひとりの患者さんにかける時間を十分確保し、患者さんのお悩みや治療に対する希望をしっかり伺い、治療について丁寧に説明することができるようになりました。さらに、1回の治療時間を長く取ることでトータルの治療期間を短くする「短期集中治療」も可能となり、頻回な通院が難しい患者さんの利便性につながっています。また、治療前には全身の状態を視野に入れながら口腔内を総合的にチェックする精密検査を実施し、現在の状態や将来起こり得るさまざまなリスクを把握した上で治療計画を立てています。エックス線や歯科用CT、口腔内写真など画像検査の他、歯周病の検査、唾液検査、咬合検査など検査項目が多く時間もかかるかもしれませんが、一度治療した歯の再治療を避けるには、詳細な検査を行って適切に診断することが大切だと考えています。
どのような患者さんが多いのでしょうか。

この地域は比較的、歯科医療に対する意識が高い方が多いようで、開業当初から少し費用がかかってもできるだけ良い治療を受けたい、どうせ治療するなら徹底的に治療したいと考える患者さんを中心に診療させていただいてきました。自由診療専門に移行した今も、インプラント治療をしたいので話を聞きたい、他院で抜歯と言われたが抜かなくてもいい方法はないかなど、ご相談の内容はさまざまです。患者さんの多様なニーズに対応できるよう、個室の診察室、歯科用3DCT、歯科用マイクロスコープ、血圧や心拍数など全身状態を管理する生体モニターなどをそろえ、大学病院レベルの治療環境をめざしています。また、当院の他に千葉や埼玉など関東圏に7つの分院を展開し、連携し合いながらより多くの患者さんの歯の健康に貢献したいと思っています。
術後の腫れや痛みが少ないインプラント治療をめざす
理事長の得意な診療分野を教えてください。

歯科治療において大切なのは「総合力」だと考え、さまざまな科目で専門的な治療を提供できるよう、幅広い知識と技術の習得に努めています。得意としているのは歯を失った場合の治療で、中でもインプラント治療に力を入れています。インプラントは数多くのメリットが期待できる治療法で、当院では衛生面にこだわった専用の手術室で、特別なトレーニングを受けたスタッフとともにチームで治療・手術にあたっています。人工の歯根を骨の中に埋め込んで人工の歯を作るよう導きますので、歯全体がしっかり固定されて噛み合わせの改善が望めたり、噛みやすさが期待できたりすることもメリットの一つです。おいしく食べられることは全身の健康、生活の質の向上にもつながります。
ガイドステントを使ったインプラント治療の特徴は?
通常のインプラント治療では、歯茎を切って骨の状態を確認し、ねじを埋入する位置を決めますが、当院ではCT撮影をし、そこで得たデータをもとにサージカルガイドを作製してインプラントを埋入します。歯茎をほとんど切ることなく、小さな穴を開けてインプラントを埋め入れる治療法で、出血や腫れの軽減も望めます。歯茎を切ったり縫ったりする時間もいらないので、処置時間も大幅に短縮できます。例えば、インプラント1本を入れる時間は10分程度です。サージカルガイドにはインプラントを適切に埋め込むことができる位置や角度などが記録されているため、より精密な手術が期待できます。骨が薄い、骨が足りない場合は、骨造成にも対応しています。
入れ歯を希望する患者さんにはどのように対応しているのですか?

入れ歯治療に関してもさまざまな種類を用意し、患者さんの要望に細かく対応しています。例えば、金属のばね部分がないタイプや、床部分が薄いタイプなど、装着した時の違和感が少なくなるよう工夫しています。当院ではより良い治療、より良い義歯を作るために、開業当初から歯科技工士が常駐しています。歯科技工士に細かい要望を直接伝えることができますし、歯科技工士と患者さんが互いに顔を見ながらコミュニケーションを取れるので、安心して治療を受けていただけると思います。
医科との連携にも取り組み全身の健康にも貢献
診療ではどのようなことを心がけていらっしゃいますか?

患者さんの要望をよく聞くことです。どんなことで悩んでいて、どんなふうになりたいのかをしっかりくみ取った上で、要望に沿った適切な方法を提案したいと思っています。患者さんの中には、私に直接言いにくいと感じる方もいると思いますから、そんな時はスタッフがお話を伺って情報を共有しています。治療面ではより良い治療を追求して、より長持ちする歯に導くことをめざしています。インプラント治療でも入れ歯でも、かぶせ物を作る場合でも、精密な治療を行うように努めています。クリニック名の「ノーブル」には、「質の高い」「高品質な」という意味があります。その名に恥じない治療を提供していきたいと思っています。
治療ではアレルギー反応が出にくい素材を用いることも意識されていると伺いました。
近年ではアレルギー疾患を持つ人が増えているといわれています。口腔内の金属が原因の歯科金属アレルギーは、必ずしも口腔内症状が現れるとは限らず、むしろ手足や全身など、まったく関係のない部分に症状が現れることがほとんどです。そのためアレルギー症状の原因が口腔内の金属であることに気がついていない方もいらっしゃいます。当院では金属アレルギーのある患者さんへは、虫歯や根管治療、入れ歯、インプラント治療、矯正など幅広い診療において、ジルコニアをはじめアレルギー反応が出にくい素材を用いることを意識しています。症状に心あたりのある方はお気軽にご相談ください。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

今後は、口腔内だけでなく患者さんの全身を診ることができる若手歯科医師の育成にも力を注いでいきたいですね。私はもともと口の中から全身の健康を考えた治療を提供したいという思いが強く、現在は神戸大学医学部の教授と共同研究に取り組むなど医科との連携も進めています。失った歯を放置しておくと次の口腔トラブルを引き起こしやすくなるだけでなく、生活の質にも大きく関与していきます。歯をなくしてしまったり、入れ歯で不具合を感じたりしている方は、気軽に相談にいらしてください。現時点で知り得る知識と技術を精いっぱい投入できるのが自由診療のメリットです。これからも、歯の寿命を延ばすためにより良い治療をめざしてまいります。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/33万円~(使用する素材によって異なる、またサージカルガイドを使用した場合は+15万円~)、成人矯正(ワイヤー)/88万円~、マウスピース型装置を使った矯正/44万円~、小児矯正/11万円~、骨造成/3万3000円~、入れ歯治療/33万円~、ジルコニアを用いた治療:ジルコニアインレー/8万8000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。