全国のドクター9,285人の想いを取材
クリニック・病院 161,120件の情報を掲載(2020年10月21日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 世田谷区
  4. 下高井戸駅
  5. 吉川内科医院
  6. 吉川 昌男 院長、吉川 尚男 副院長

吉川 昌男 院長、吉川 尚男 副院長の独自取材記事

吉川内科医院

(世田谷区/下高井戸駅)

最終更新日:2020/04/01

12794

地域医療に貢献したいと専門的な外来を充実させ在宅医療にも対応している「吉川内科医院」。透析医療にも注力し、52床すべてに先進の機器を導入して、乗合や、もしくは寝たきりに近い人のための「ベッド・トゥ・ベッド」で通える送迎サービスを実施している。今後の少子高齢化を見据え、さまざまな形で患者とその家族が安心して過ごせる医療を提供する体制を構築。常勤の医師4名と、大学病院の教授クラスの医師たちが非常勤医師として診療にあたっている。吉川昌男院長がめざすのは「地域医療のあるべき姿を追求する」こと。吉川尚男副院長とともに、スタッフ一丸となって取り組む姿勢が地域住民の信頼につながっているのだろう。クリニックの理念や特長、地域医療への思いなど、2人に話を聞いた。
(取材日2017年8月4日)

充実の設備で各種検査に対応

クリニックのコンセプトを教えてください。

1

【昌男院長】当院がめざしているのは、地域医療としてのあるべき姿を追求していくことです。現在は外来と在宅医療、透析医療の3本柱で地域医療の完結をめざしています。完結といっても、すべての病気を当院で診られるわけではありません。大学病院などと密な連携を取りながら、来院されたすべての患者さんの病気に対応していくことが大切だと思っています。お子さんからご両親、おじいちゃん、おばあちゃん、そしてお子さんが成長し、またそのお子さんまで、世代を超えて診ていくことが地域医療だと考えています。当院も父が開業し、兄、私と引き継ぎ、現在は私の息子も副院長として勤務しています。そうして世代を超えて地域医療に携わってきました。地域の中には、ご飯屋さんがあって、お花屋さんがあって、それぞれが役割を果たしていますよね。当院も地域のコミュニティーの一員として、医療という役割を果たしていきたいと思っています。

開業から半世紀以上、長い歴史がありますね。

【昌男院長】父が診ていた患者さんを私が診て、今は息子である副院長が診るというように、世代を超えて地域医療に貢献したいという思いで診療にあたっています。患者さんも年を重ねて息子さんやお嫁さん、お孫さんが来院するようになってきました。家族そろって親子3世代が当院を信頼し、通院してくれていますから、それに応えられる体制を常に整えていなくてはならないと思っています。近年、さまざまな情報が手に入りやすい環境になりましたから、よく勉強されている患者さんが多くなったと感じています。情報があふれている時代だからこそ、私たちがきちんと的確な情報を提供して、患者さんを導いていくことが大切だと思っています。

こちらでは、どのような検査が受けられますか?

%ef%bc%92

【尚男副院長】胃カメラや大腸カメラなどの内視鏡検査や超音波診断装置によるエコー検査、またCT検査は予約なしでいつでも受けることができます。各種検査はそれぞれ専門の医師によって行っています。手術や入院以外のすべての段階を当院で完結することで、検査だけのために大規模病院を受診するといった患者さんの負担も軽減できます。診断によっては、その後の治療も変わってきます。例えば腹痛でも、内科的な治療をして、実は婦人科疾患だったとしたら当初の治療が意味のないものになってしまいます。当院ではCT検査を実施してきちんと診断した上で治療方針を導くことができます。

医師とスタッフ、専門家が生み出すチーム医療

さまざまな専門の外来を設けていますね。

3

【昌男院長】地域医療を担うものとして、そしてホームドクターとして、外来は大きな役割のひとつです。そこにさらに専門性を追求したいと考え、呼吸器内科、循環器内科、胃腸内科、肝臓内科、腎臓内科、糖尿病内科、神経内科の専門外来を設けています。これによって、患者さんにより確かな医療を提供していきたいのです。また外来には、正確で高度な情報提供を行うという大切な役目もあります。「この病気はあの病院で精度の高い治療が受けられますよ」といった情報は、分野ごとの専門家でなくては得られないものもありますから、そうした情報を的確に伝えることで、地域の皆さんから信頼してもらえるホームドクターになれると考えています。

透析医療について教えてください。

【昌男院長】透析は血液を扱う治療ですから、精度の高いコンピュータ管理でより高い安全性も保てるように努めています。治療効率がよく、合併症の起こりにくい先進の透析機器を設置し、医師だけでなく、各専門家がチェックしながらオーダーメイドの治療を提供しています。日常生活の全般的な支援と合併症の対策が伴う治療ですから、チーム医療が必要不可欠です。私たちも学会等に積極的に参加し、よりレベルの高い治療を行っているという意識を持ち、日々の治療に取り組んでいます。
【尚男副院長】当院では寝たきりに近い方のために「ベッド・トゥ・ベッド」で通える送迎サービスも実施しています。何名かの患者さんと乗合してもらう送迎もあります。ずっと続けていく治療だからこそ、安心して通い続けていただける環境づくりに努めています。

「チーム医療」とは具体的にどのようなことですか?

4

【昌男院長】医師だけでなく、看護師、臨床工学技士、メディカルソーシャルワーカーなど、多くの専門家たちがチームを組み、それぞれの専門性をとことん追求し、互いに尊重し合い、一つの医療を生み出すことです。それを患者さんに還元することが当院の特長であり、強みでもあります。チームがあって初めて1人の患者さんにきちんとした医療を提供できるんです。そのために専門知識が必要ですし、チーム医療は欠かせないものです。
【尚男副院長】チームの一員として一人ひとりが常にベストを尽くすことが、よりよい医療につながると思っています。患者さんにとって何が一番いいのかを考えることがチームとして共有されているので、自然と全員が専門性を生かして患者さんのためになることを必死で考えているんです。今よりもさらに、より最善の医療を提供するために互いに高め合う存在ですね。

”病気を診る前に人をみること”が使命

在宅医療について、お聞かせください。

5

【昌男院長】在宅医療を利用するのは、何らかの理由で病院に通うことが困難になった方たちです。当院は数年前まで看護レベルの高い病床を20年以上維持していましたが、2014年に厚生労働省が地域包括ケアシステムを導入したことで、病床を廃止する決断をしなければならなくなりました。そこで在宅医療の充実を図ることに切り替えたんです。これまで培ってきた医療連携を駆使して24時間365日対応の質の高い在宅医療の提供をめざしています。患者さんとそのご家族、それぞれの考え方や環境が違いますからよく話し合うことも大切です。ご家族との関わり方も含めて、患者さんの今までの人生をみていくのが在宅医療です。これも地域の中で医療という役割を果たすことにつながると考えています。

ご家族とも深い関わりを持っているんですね。

【尚男副院長】生活をともにしている家族だからこそ、在宅医療は苦労を感じることも多いと思うんです。患者さんとご家族にとって何が一番良いのかを考え、どのようにサポートしていけるのかを常に考えています。ご家族の心のケアも私たちにできることの一つですから、いろいろな話をするようにしています。
【昌男院長】人生の最期を自宅で過ごしたいと在宅医療を受けている患者さんご本人やご家族の意向をすべて網羅できるように、お手伝いをしたいと思っています。当院の理念は「人をみること」です。病気を診る前に人を見ることこそ、ホームドクターの使命だと考えています。

最後に、今後の展望をお願いします。

%ef%bc%96

【尚男副院長】少子高齢化が進む中で、今後在宅医療のニーズはさらに高まってくると思います。自宅にいながら病院と同様の医療が受けられる環境を整えることで入院の必要もなくなります。患者さんの生活に寄り添った医療を提供できるように努めていきたいと考えています。また医療機器の充実を図り、スタッフも若い力も取り入れながら、よりよい形にしていきたいですね。
【昌男院長】地域医療に貢献するためには、優秀な医師がいてこそ、患者さんから信頼を得られるのだと思います。当院の医師やスタッフは患者さんとそのご家族のことを考え、必死になれる情熱と知識を兼ね備えていると自負しています。ホームドクターとして患者さんのすべての悩みに応えられる医療をめざします。

Access