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吉川 尚男 院長の独自取材記事

吉川内科医院

(世田谷区/下高井戸駅)

最終更新日:2023/08/28

吉川尚男院長 吉川内科医院 main

下高井戸駅から徒歩1分の場所にある「吉川内科医院」は1951年の開業以来、地域のホームドクターとして、大学病院・大規模病院と密な連携を取りながら多様な疾患・症状に対応し続けている。2021年10月には吉川尚男先生が4代目院長に就任。40代前半の医師たちが中心となり、70年間の歴史を大切にしながら、時代のニーズに合わせた医院づくりに取り組む。吉川院長は「モットーは人を診ること。患者さんの幸せをサポートしたいんです」と語り、クリニック一丸となって患者や家族に寄り添う医療を日々提供している。同院の特徴ともいえる豊富な診療内容をはじめ、「ベッド・トゥ・ベッド」で通える送迎サービスや夜間透析など人工透析を安心して続けられる環境づくり、「チーム医療」についてなど、さまざまな話を聞いた。

(取材日2021年9月27日/更新日2022年8月26日)

外来診療・人工透析・在宅医療の3本柱で地域に貢献

2021年10月に院長に就任されたそうですね。

吉川尚男院長 吉川内科医院1

当院は1951年に私の祖父が開業したクリニックです。祖父・伯父・父と引き継ぎ、2021年10月に私が4代目院長として継承しました。私や現スタッフを信頼し、すべてを委ねてくれたことに感謝しつつ、身の引き締まる思いです。新体制になり、当院の医師の平均年齢は40代前半となりました。私の大学の先輩後輩にあたる先生、親子2代で引き継いで当院の診療にあたっている先生など、皆が私と同じ世代で、大学病院で一緒に働いていた先生でもあります。70年の歴史とこれまで先代が培ってきた患者さんとの信頼関係を大切にしながらも、大学や地域のネットワークを生かし、時代のニーズに合わせてさらに進化していきたいと考えています。医療機器や薬の開発も年々進んでいますから、先進の医療技術も取り入れていきたいですね。

こちらではどのような診療が受けられるのでしょうか?

外来診療・人工透析・在宅医療を3本柱に、地域医療に取り組んでいます。外来では、呼吸器内科・循環器内科・胃腸内科・肝臓内科・腎臓内科・糖尿病内科・神経内科・リウマチ科など幅広い診療科を設けています。これらがあるからこそ、先々まで見据えたトータルな診療が可能となるのです。胃や大腸の内視鏡検査、心臓や腹部、頸動脈の超音波検査、またCT検査も行っております。手術・入院以外のすべての段階を当院で完結することで、その後に大規模病院で手術を行う際もスムーズに治療が進みます。

「先々まで見据えたトータルな診療」とは具体的にどのような診療ですか?

吉川尚男院長 吉川内科医院2

例えば腎臓疾患の場合、その多くが糖尿病・高血圧と関係があります。つまり糖尿病内科で早くから適切な処置を行えば、症状の悪化を防げますし、人工透析が必要になったとしても当院で対応可能です。また、生活習慣病は万病のもとですから、体の各部位で不調が生じることもあるでしょう。その場合も複数のクリニックに通院することなく、当院内で専門の検査や診察を受けられます。これは患者さんにとって大きなメリットではないでしょうか。高い専門性と幅広い視野、そして利便性で、地域の皆さんから信頼してもらえるホームドクターをめざしています。

地域におけるこちらの医院の役割について、どのようにお考えですか?

手術や入院設備の整った大学病院は、重篤な患者さんの治療や重要な研究を行うための場所。対してクリニックは、在宅医療など個々に応じたこまやかなケアを提供しています。どちらか片方だけでは地域医療は成り立ちません。クリニックならではの患者さんに寄り添った診療を行い、大学病院・大規模病院と密な連携を取りながら、あらゆる症状に対応できるよう努めています。

「安心して通い続けられる人工透析」が強み

注力されている人工透析について教えてください。

吉川尚男院長 吉川内科医院3

寝たきりに近い方のために「ベッド・トゥ・ベッド」、つまりご自宅のベッドから当院の透析用ベッドへの送迎サービスを実施しています。そのため、生活動作が大幅に落ちてしまった重症の患者さんでも外来治療が可能です。また、日中はお仕事で忙しい方のために夜間透析も行っています。長く続ける治療だからこそ、安心して通い続けていただける環境づくりに尽力しているのです。そして、オンライン透析装置を完備し、より高い安全性を保てるように努めています。日常生活の全般的な支援と合併症の対策が伴う治療ですから、チームでの対応も必要不可欠です。勉強会などに積極的に参加して新しい知識の習得に励みながら、スタッフ全員がよりレベルの高い治療を行っているという意識を持って診療にあたっています。

在宅医療についてもお聞かせいただけますか?

以前は看護レベルの高い病床を20年以上維持していましたが、厚生労働省が導入した地域包括ケアシステムに伴い、2014年に病床を廃止する決断をしなければならなくなりました。そこで在宅医療の充実を図ることに切り替えたんです。これまで培ってきた医療連携を駆使して24時間365日対応の質の高い在宅医療の提供をめざしています。患者さんとそのご家族、それぞれの考え方や環境が違いますからよく話し合うことが大切ですし、ご家族との関わり方も含めて、患者さんの人生をみていくのが在宅医療と考えています。

家族の心のケアにも力を入れているのですね。

吉川尚男院長 吉川内科医院4

患者さんとご家族にとって何が一番良いのかを考え、どのようにサポートしていけるのかを常に考えています。ご家族の心のケアも重視し、ご家族とはいろいろな話をするようにしています。少子高齢化が進む中で、今後在宅医療のニーズはさらに高まってくるでしょう。自宅にいながら病院と同様の医療が受けられ、患者さんもご家族も快適な生活が送れるよう、設備・サポートの両面に力を入れています。

「人を診る」医療で、患者の幸せを追求する

診療における先生のモットーは何でしょうか?

吉川尚男院長 吉川内科医院5

「人を診る」ことです。患者さんの命を救うことが使命の大学病院から、人とのふれあいがある地域医療に診療の場が変わり、医師としてさまざまな患者さんと接するにつれ、「患者さんの幸せとは何なのだろうか」と考えるようになりました。入院や手術で快適な生活を取り戻せれば理想ですが、患者さんの年齢や病状によっては、それがかなうとは限りません。「もう痛い思いはしたくない。穏やかに余生を過ごしたい」というご希望があれば、そちらを尊重したいのです。

大きな特徴の一つである「チーム医療」について、先生のお考えをお聞かせください。

各科・各職種には専門知識やスキルが必要ですし、専門性はとても大切です。それを大前提として、時には専門の枠を超え、チームで協力し合うことが大切だと思っています。当院では各自が新しい情報を取り入れて共有し、意見を出し合っています。医師から指示するだけではなく、スタッフからの意見がプラスになることもたくさんあるのです。また地域医療の場においては、大学病院とクリニックの医師同士の連携はもちろん、そこに福祉も加わり、ケアマネジャーやソーシャルワーカーと一緒になって一つの医療を生み出しています。皆で協力して一つの答えを出す「チーム医療」はすべて、患者さんの笑顔に行き着くための取り組みです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

吉川尚男院長 吉川内科医院6

時代に合わせた新しい風を取り入れながら、70年の歴史で築かれた当院の良さを失うことのないよう尽力いたします。私が院長になり、新体制となりますが、当院で働いている医師は必死になれる情熱と知識を兼ね備えていると自負しています。私の一つの目標となっていることが、当院の100周年を迎えることです。その時を患者さんやスタッフ全員で、笑顔で迎えられるよう、地域のホームドクターとして患者さんのあらゆる悩みに応えられる医療をめざしていきます。

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