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古賀 剛人 院長の独自取材記事

古賀テクノガーデン歯科

(千葉市美浜区/海浜幕張駅)

最終更新日:2020/12/04

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海浜幕張駅から徒歩3分の場所にある「古賀テクノガーデン歯科」。インプラント・歯周病・矯正など、各分野の専門歯科医師を携えたクリニックだ。院長の古賀剛人先生は東京歯科大学を卒業後、スウェーデンのウプサラ大学口腔顎顔面外科に留学し、インプラント発祥の地で大学院教育を受けてきた。医療の安全性を重視し、治療現場では生体モニター(パルスオキシメーター)も活用。さらに「ヒューマンエラー」に注目し、それを治療の安全性につなげる仕組みを院内で確立。「安全な治療のために、アシスタントの椅子の高さや手の動きまで検証しているんです」と話す古賀先生に、マイクロスコープの必要性や国内の歯科治療についての考えなど、じっくりと話を聞いた。
(取材日2020年6月26日)

念には念を。その積み重ねが安全性につながる

ヒューマンエラーに注目し、安全性につなげていると伺いました。

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アメリカでは毎年数万人以上もの方が医療事故で亡くなり、フランスでは人為的ミスにより1日に1000件にも上る事故が起こっているとも言われています。人的要因で起こる医療ミスの割合がとても大きいことを踏まえ、私は医療におけるヒューマンエラーに注目し、院内にそれをコントロールできる仕組みを構築してきました。根底にあるのは「人はミスをするもの。その上で再発防止の対策をしなくてはならない」という考えです。当院では些細なミスも私に報告する流れがありますが、それに対して怒ることはありません。怒ればスタッフは二度と報告してくれなくなりますからね。むしろ、報告に感謝するくらいです。ミスやトラブルをあえて皆で共有することで、再発対策へとつながります。その積み重ねが治療の安全性につながっていくんです。

治療現場ではどのような工夫をされていますか?

生体モニター(パルスオキシメーター)を導入し、患者さんに応じて経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)や血圧などを把握しながら治療を進めています。またスタッフ全員が心肺蘇生法などの救急処置の訓練を毎年受け、緊急時に備えています。薬剤の受け渡し時はダブルチェックを行い、専用器具は15セットほど常備しています。電気式の吸引装置を使用しているのは、コンプレッサーの故障に備えてのことです。手術に使用する切削機械も予備を含めて3段重ねでセットし、故障時はすぐ別のものに切り替えられるようにしてあります。インプラント手術時のチェックリストは8枚にも及びますが、多くの治療を手がけてきた私でも必ず漏れは起こるんです。やはり念には念を。徹底した安全管理が必要なのだと日々実感しています。

滅菌対策について教えてください。

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感染には「トレーニング不足によるもの」と「思わぬアクシデントによるもの」がありますが、あらゆるケースを想定し、そのどちらも起こさないように心がけています。治療器具はオートクレーブで滅菌しており、患者さんごとに交換・廃棄する材料も多岐にわたります。まれにHIVやB型C型肝炎など血液の病気にかかっている方が来院された際には、すぐに使い捨てのアイソレーション・ガウンとシールドつきマスクを着用できるよう準備しています。手術の日には感染系廃棄物収集業者をあらかじめ呼んでおくなど、スタッフ全員が段取りを組めるまでに滅菌対策の訓練を重ねてきました。

肉眼での「不可能」を「可能」にするマイクロスコープ

マイクロスコープの必要性について教えてください。

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アメリカの医学用語辞書である「ドーランド医学辞典」では、手技を用いた医療を外科と呼んでいます。つまり歯科は外科に属する一つの分野といえます。ゆえに歯科医師の身体的状態に左右される医療です。技術はトレーニングにより熟練していきますが、人間ですから「衰え」は必ず訪れます。最も顕著に現れるのが、「目」です。歯科医師に限らず、40代以上の皆さんには覚えがあるのではないでしょうか。しかしマイクロスコープを用いることで、その問題から解き放たれます。衰えを補うどころか、肉眼では不可能な領域まで目視できるのです。歯科医師は細かい部分を診る職業です。歯の根の先端まで確認するためには、マイクロスコープは不可欠だと考えています。それらを駆使して患部を確認しながら、培ってきた熟練の手技を用いることで、細かなミスも見逃さないレベルの高い精密治療を提供できるのです。

高機能の医療機器が、精密治療を可能にしているのですね。

医療機器・機材の進化は目覚ましく、マイクロスコープはもちろんですが、そのほかにも例えばミラーの性能も向上しています。これまで顕微鏡でミラーを見る際は二重像が避けられないものでしたが、そのデメリットがないものも開発されています。マイクロスコープを利用した精密治療には、歯科医師だけではなくスタッフ全員の新たなトレーニングが必要です。アシスタントが顕微鏡やミラーの性質を理解し、それを使う私の視野まで把握することで、的確に治療のサポートができるのです。安全な治療のために、当院ではアシスタントの椅子の高さや手の動きまで検証します。すべては安全性と治療レベルの向上のためです。

どのようなクリニックを理想とされていますか?

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やはり科学的な事実に基づいた治療、そして患者さんと同じ目線に立った診療を提供できるクリニックでありたいですね。留学先のインプラント治療の先進国スウェーデンでは、歯科医師と患者がお互いにリスペクトしながら対等な雰囲気で会話をしていました。率直で正直な態度、オープン・マインドな接し方です。術者が上から目線で独断で行う治療では、患者さんの治療内容への理解が不足しがちで、精神的にも肉体的にも負担がかかるものです。ですが、このように患者さんの根本的な問題を探るシンプルな診療では、通院の回数を減らすことも見込めるようになります。結果として、治療コストも抑制できるといえるでしょう。

歯科に求められるのは、シンプルで正確な治療

国内の歯科治療のレベル向上にも、力を入れていると伺いました。

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歯科での医療事故のうち、多くを占めるのがヒューマンエラーだと言われています。特にインプラント治療でのトラブルが多いのですが、歯科医院が急激に増えたことも一因かもしれません。つまりそれは歯科医師1人あたりのインプラント症例数が減ったということを意味します。インプラント治療は、技術を要する分野です。技術はキャリアによって磨かれますが、クリニックによって歯科医師のキャリアや技術に大きく差が開いているのが現状です。問題はエキスパートの割合が減ってしまったこと。私はこれまで10年間にわたり著作の執筆や講演などを通じて世界標準の方法を日本の歯科界に普及させようと努めてきましたが、これからはこうした活動にさらに力を入れ、インプラント治療の安全性を高めていく必要性を感じています。

安全性を高めるため、どのような対策が必要でしょうか?

世界中で科学的に証明されたエビデンスを背景にした「こうすればより安全」という方法をシステム化して、誰でも同じように準備ができるように普及させることが重要だと思います。歯科医療の現場は命をかけた一発勝負の場ではありませんから、ゴッドハンドは必要ありません。正確な治療を行い、多角的に診断できる歯科医師が求められます。大事なのは例えば、「上顎が痛い」と訴える患者さんの上顎だけを診るのではなく、下顎もきちんと確認すること。私自身、科学的根拠に基づいたシンプルで正確な治療を続けていきたいと思っています。積み重ねた経験と進化した医療機器により、治療レベルが常に前進している自負はあります。さらにクリニック内すべての診療において、この先も着実に進歩し続けたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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「きちんとした診療をしたい」という想いは、患者さんだけでなくクリニック側も持っています。ですから「自分の治療はこうしてほしいのだ」という希望を率直に伝えてみてください。「治療のことは先生にお任せします」なんて言って、後で不満を抱くのではいけません。治療は歯科医師が勝手に行うものではなく、相互の理解と納得の上になされていくべきではないでしょうか。治療の前に希望を聞かせてもらえるのは、歯科医師としてもありがたいものです。誠実な歯科医師はあなたの想いをきちんと受け止めます。そして、ニーズを理解した上で、無理なことは無理と正直に言います。どうぞ歯科医師とのコミュニケーションを大事にしてくださいね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療:1本45万円〜(上部構造と人工歯を含めて)
矯正治療:子ども矯正30万円〜、成人矯正70万円〜

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