「未病」の段階からアプローチ
未来の健康を守るための取り組み
港北ハートクリニック
(横浜市都筑区/センター南駅)
最終更新日:2023/10/04


- 保険診療
健診で数値が高めであることを指摘されたり、体の不調を感じたりしても、それが軽度であればあるほど、放置したり様子見をしたりしてしまう人は多いだろう。その結果、悪化させて病気になってしまうという人が後を絶たないと「港北ハートクリニック」の長橋達郎院長は警鐘を鳴らす。長橋院長は、健康と病気の間のいわゆる「未病」の段階からアプローチすることが、健康に長生きするための秘訣であると考えている。循環器の医師として命の瀬戸際の現場で活躍してきた長橋院長が提唱するのが、未病の段階で生活習慣を改善し、心筋梗塞など重篤な疾患を予防することで、薬に頼らない健康な体づくりをめざす「予防的観点で診る内科」だ。予防的観点で診る内科に取り組んで約2年、長橋先生に詳しく話を聞いた。
(取材日2023年6月5日)
目次
生活習慣の改善で、健康と病気の間の「未病」にアプローチ。薬に頼らず健康な体づくりをめざす
- Q「予防的観点で診る内科」とはそもそもどのようなものですか?
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A
▲胸部症状や健診での指摘などで来院する患者が多い同院
「予防的観点で診る内科」は、人が元気であり続けるための新しい考え方です。原因不明な慢性疲労や体の痛みなど、健康と病気の間にある「なんとなく不調」「どこへ相談すればいいかわからない「原因がはっきりしない」という「未病」の段階でアプローチしていきます。例えば、血糖値が高い状態を放置すれば糖尿病になってしまうし、不整脈を放置すれば重度の発作を発症してしまうかもしれません。ちょっと調子が悪いという状態の時にきちんと検査をして、何もなければ安心だし、もし病気に少し近づいているようなら、それはいわゆる「未病」の状態。できるだけ病気にならないで済むよう、今の生活習慣を見直して改善をめざそうとするものです。
- Qどのようなきっかけで受診するのがいいのでしょうか?
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A
▲軽い症状でも医療機関を受診したほうが良いと話す長橋院長
受診のタイミングやきっかけは人それぞれですが、当院は循環器内科を標榜していることもあり、胸の痛みやつかえ、動悸、気持ちが悪いといった胸周りの異常を訴えて来られる方が多いですね。あとは健診などで指摘されて来院される方。特に男性の場合、家族に言われて来院される方が多いですね。私としては、不安や気になることがあれば、どなたでもウェルカムです。例えば「むくみ」一つとっても、原因は貧血や心不全、静脈血栓症だったり、肝・腎機能異常など多岐にわたります。喉のつかえが、狭心症や不整脈のせいのこともあります。高血圧を放置して悪化すると、動脈硬化が進んで脳・心臓血管病を発症するリスクが高まります。
- Q診療はどのように進むのでしょうか?
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A
▲症状を放置せず、専門家のもとで正しい指導を受けよう
まずは問診にもとづき病気によるものでないか、現在の身体の状態をチェックするための検査を行います。治療の必要な疾患などが見つからなければ、一般的には自律神経のバランスを整えるためのアプローチや、未病から病気へと進行しないように、現在の生活習慣の見直しや改善に向けての指導などを行います。
- Q男性からの相談も多いそうですね。
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A
▲患者に合わせたアプローチで生活習慣の改善に導く
働き盛りの男性も多いですね。最近気になっているのは、経営者の男性。「うつ病ほど深刻な状態ではないけれど、なぜだか常に気分が重い、だるい」と心身の不調を訴える経営者は多いですね。私もある意味経営者なのでよくわかるのですが、経営者の多くは常に緊張した状態のことが多く、自律神経のバランスが乱れることで睡眠の質の低下や慢性疲労が発生します。当院では、医学的観点からの睡眠の質向上を目的とした睡眠コンサルティングや頭部へのマッサージといったアドバイスもしています。また、心臓病予防をメインにした健康サポートも対応可能です。
- Qこちらのクリニックならではの取り組みについて教えてください。
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A
▲眺めの良いヨガルームも備える同院
当クリニックでは食習慣、睡眠習慣、運動習慣、瞑想習慣の4つの習慣にアプローチしていきます。これらをバランス良く整えることが、全身のメンテナンスにつながると考えています。当クリニックの役割は、現状の問題点の把握と、問題点へのアプローチが必要か見極め指導することです。その人に合ったレベル・方法で改善をめざします。それがひいては自己治癒力を上げることにもつながると考えています。