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長橋 達郎 院長の独自取材記事

港北ハートクリニック

(横浜市都筑区/センター南駅)

最終更新日:2023/10/05

長橋達郎院長 港北ハートクリニック main

センター南駅直結の駅ビルの4階にある「港北ハートクリニック」は、2021年10月に隣駅、都築ふれあいの丘から移転してきたクリニックだ。長橋達郎院長は、専門とする循環器科で多くの命と向き合ってきた経験から、心筋梗塞など重篤な発作を起こす前の「未病」の段階で心身の不調の改善を図り、病気を予防することの大切さを痛感。それを機に、「予防内科」という独自の考え方を取り入れ、病名のつかない漠然とした胸の痛みや、心身の不調とも真摯に向き合い、多くの患者が長く健康を維持できるようサポートしてきた。「私自身が“健康おたく”なので、地域の皆さんに健康法を伝えるのは、私にとってライフワークのようなものなんです」と朗らかに語る長橋院長に、同院ならではの疾患予防への取り組みについて話を聞いた。

(取材日2023年6月5日)

病気になる前の段階で心身の不調の改善を図る

院内全体が癒やしの空間のようで、とても居心地が良いですね。

長橋達郎院長 港北ハートクリニック1

「森の癒やし」をテーマに、すてきな縁で結ばれた職人さんの手を借りて造りました。ここに集われる方々のストレスを少しでも軽減して元気になれるようにするにはどうしたらいいだろうかと考えた時、少しでも自然に近いナチュラルなものを取り入れようと思ったのです。例えばヨガルームの床には厚さ3センチの天竜スギを用いています。足でじかに触って感触を確かめていただけますし、特有の香りも心身を癒やしてくれると思います。壁は愛知の職人さんが一部屋ずつ材料を吟味して自然素材を混ぜたしっくいを塗ってくれました。サフランを混ぜたしっくい、麻炭を混ぜたしっくい、十和田石を混ぜたしっくいなど、それぞれの部屋に合わせて工夫してくれています。また待合室の椅子は建具職人が作り上げた天然木のもので、水素水もお飲みいただけます。BGMも気持ちを穏やかにさせてくれるような曲を流し、五感から癒やされる環境空間にしています。

クリニックの特徴について教えてください。

当院は、2021年10月にセンター南駅直結のクリニックモールに移転したのを機に、従来の内科・循環器内科に加え、予防医療の取り組みも始めました。内科では、生活習慣病の予防と管理をメインに、消化器疾患や呼吸器疾患、睡眠時無呼吸症候群、アレルギー疾患、感染症など幅広く一般内科に対応し、循環器内科では、狭心症、心筋梗塞といった動脈硬化性疾患や不整脈および各種心臓疾患の診断・治療を行っています。

予防医療についても教えていただけますか?

長橋達郎院長 港北ハートクリニック2

当院が考える予防医療は、人が元気であり続けるためのさまざまな取り組みのことです。「予防的観点から診る内科」をベースに、「予防内科」という独自の考え方をもって、未病の段階からアプローチすることを大切にしています。例えば、ストレス過多によって自律神経のバランスが崩れている、原因不明の慢性疲労や体の痛みがある、検査値に異常はないのに不調が続くといった、病気の手前にある「なんとなく不調」という状態の方のご相談をお受けしています。具体的には、自己治癒力を高める体づくりをサポートするため、医食同源とする生活習慣改善に向けたアドバイスを行っています。そのほかのアプローチとして、ヨガのクラスも開いています。原因不明の痛みや病名のつかない不調などがあれば、気軽にご相談ください。

自律神経のバランスを整え、健康の維持をめざす

未病の段階でのアプローチを大切にしているのですね。

長橋達郎院長 港北ハートクリニック3

病院は具合が悪くなったら行くところという認識だと思いますが、病名がつく前の未病の段階で受診していただき、本当に悪くなる前に不調を改善してほしいというのが、私たちが提唱する「予防内科」の考え方です。例えば、胸が痛い、息苦しさがあるなどの症状があって受診された時、まずは循環器内科で検査をします。特に何も問題がなければ予防的観点を踏まえて詳しくお話を伺い、将来、動脈硬化を起こさないようアドバイスやサポートをしていきます。内科、循環器内科の治療と、予防のために未病改善をめざすアプローチ。どちらか一方だけでなく、両輪で回っているのが当院の特徴です。未病状態にある方の症状改善を目的に、さまざまなアプローチやアドバイスを行って、高齢になっても健康的で自立した生活を送れるようサポートしています。

健康を維持するため、診療では自律神経の乱れとストレスのバランスにも着目されているとか。

現代は大変なストレス時代です。疲れやストレスは自律神経の乱れを誘発し、その乱れがさまざまな症状を引き起こすといわれています。これまでは、問診票などの回答から自律神経の状態を推察していましたが、今は脈波と心拍変動から交感神経と副交感神経の働きを割り出し、自律神経機能の解析やストレスレベルを解析することが可能となっています。すべての臓器をコントロールしている自律神経のバランスを整えるためには、ストレスの対処法や食事、睡眠などの生活習慣を見直すことが大切です。

ヨガの教室も開いているそうですが、体を動かすことがやはり重要なのですね。

長橋達郎院長 港北ハートクリニック4

ヨガクラスでは体の硬い方や運動に制限のある方でも健康維持を目的に取り組めるようなヨガを行っています。解剖学の知識に基づき、個々の症状や体調に合わせたプログラムで行うヨガです。当院では自然光がふりそそぐ天然木の床としっくいの壁のヨガルームで、心身ともにリラックスしながら無理なくヨガを楽しんでいただいています。最近は、ロコモティブ症候群の予防のため、70歳以上の方のためのシニアクラスを始めました。同世代の方たちと楽しく体を動かしながら、運動習慣と体の使い方を身につけ、いくつになっても健康的な生活を満喫していただけたらと思います。

いつまでも楽しく元気に暮らせるよう、健康をサポート

そもそも、先生はなぜ予防医療の分野に取り組もうと思われたのでしょうか?

長橋達郎院長 港北ハートクリニック5

私は日本循環器学会循環器専門医として、勤務医時代は心臓カテーテル検査と治療に携わっていました。数多くの症例を経験しましたが、どんなに頑張っても心筋梗塞など重篤な発作を起こす患者さんが減らないことに二次予防の限界を感じ、医師の立場から患者さんに予防の大切さをお伝えしたいという思いで2009年に当院を開業しました。開業当初は内科・循環器内科の診療を行いながら、医食同源という考えのもと、生活習慣の改善に取り組んでいましたが、「薬に頼らない予防医療」をコンセプトに、医師や医療機関を活用しながら自己治癒力を高めていくことをめざす予防医療にシフトしてきました。そして、2021年にこちらに移転したのを機に、⻑く健康に働ける人たちを増やしたいという思いから、「予防内科」という考え方を固めるに至ったのです。

今後の展望をお聞かせください。

当院は待ち時間が苦にならないよう、完全予約制で対応させていただいておりますが、駅から直通で通えるアクセスの良さと居心地の良さからか、女性だけでなく男性の患者さんも開業以来ずっと継続して通っていただいています。子どもも大人もさまざまなかたちでストレスを感じる時代だからこそ、自然と調和する空間で、心と体の調子を整えていただけたらうれしいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

長橋達郎院長 港北ハートクリニック6

最近、気になるのは経営者など働き盛りの男性に頑張りすぎている方が多いこと。本人は元気なつもりでも、気づかぬうちにたくさんのストレスと責任を背負ってしまい、心身の不調を訴える方が少なくありません。不調を自覚できればまだいいのですが、「まだ大丈夫」「自分は健康だから」と無理を重ねてしまい、ある日心筋梗塞で倒れてしまうということも、決して他人事ではありません。また、未病段階でのアプローチによって重篤な病気に至る人が減れば、医療費の軽減にもつながります。人生100年時代をみんなで楽しく健康に生きるために、地域の皆さまのためにお役に立てれば幸いです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

自律神経機能解析マシンによる解析/2200円

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