佐々木 結梨 院長、佐々木 崇良 副院長の独自取材記事
佐々木歯科医院
(大阪市此花区/西九条駅)
最終更新日:2024/07/12

大阪環状線・西九条駅から徒歩1分の場所にある「佐々木歯科医院」。待合室に足を踏み入れると、アロマの良い香りと音楽が患者を包み込む。清潔感に満ちあふれ、まるで美容室を思わせる院内だ。「歯科医院が苦手な人でも緊張しないよう、細かな部分にも配慮しています」と語るのは院長の佐々木結梨先生。優しい人柄が印象的な副院長の佐々木崇良先生と、姉弟で協力しながら日々治療にあたっている。幅広い診療内容と丁寧な対応で、地域の人からかかりつけ医として信頼されている同院。前院長の父親の思いを引き継ぎ、予防歯科に注力しているという。連携の取れた2人に、診療方針や治療におけるこだわりなどの話を聞いた。
(取材日2024年6月20日)
先代である父の後を継ぎ、患者が過ごしやすい空間に
長年、地元に根づいた診療を行ってきたクリニックだそうですね。

【結梨院長】当院は、歯科医師だった父が開業しました。9年前に父が亡くなったのをきっかけに私が後を継ぎ、現在、開業から40年弱になります。街の歯医者さんとしてさまざまな症状に対応してきたため、歯に関することであれば何でも相談していただけます。継承してしばらくは、1人でやっていけるのか不安を感じる部分もありましたが、今は弟が一緒にクリニックを支えてくれているので、とても心強いです。
【崇良副院長】私が歯科医師の道を選んだのは、やはり父の影響が大きかったと思います。子どもの時、父には「治療室に入ってはいけない」と厳しく言われていました。ですが、患者さんに対してはとても優しく接していた父の姿をよく覚えています。
とても過ごしやすい院内だと感じました。
【結梨院長】ありがとうございます。清潔感をとても大切にしていて、新型コロナウイルス感染症の流行以降はオゾン発生装置つきの空気清浄機を設置して、感染症対策に努めてきました。さらに、歯科医院独特のにおいで患者さんが緊張してしまわないよう、待合室には柑橘やフローラルの香りのアロマを用意しています。中には治療の音が苦手な人もいらっしゃるので、心地の良い音楽をかけるなど、皆さんにリラックスして過ごしてもらうための工夫はたくさんあります。いらした人からは「良い意味で歯科医院らしくない歯科医院ですね」と言ってもらえます。
お二人のこれまでのご経歴を教えてください。

【結梨院長】大阪歯科大学を卒業し、京都大学医学部附属病院の歯科口腔外科で学びました。その後は南和歌山医療センターの麻酔科でも全身管理なども経験したので、今でも高齢の人や基礎疾患をお持ちの人は特に注意しながら診療しています。ここに戻ってきてからは、地域の中学校や高校の学校歯科医師として年1回の学校検診も担当しています。
【崇良副院長】九州歯科大学を卒業後、神戸大学医学部附属病院の歯科口腔外科へ入局し、経験を積みました。がんの治療に力を入れていた医局だったので、全身疾患や術後周術期についても学びました。2年目からは噛み合わせを専門としている歯科クリニックで、院長から必要な技術や人柄など、歯科医師としての基礎を教えてもらいました。
丁寧なクリーニングと前向きな声かけが特徴の予防歯科
力を入れている治療について教えてください。

【結梨院長】父の代から予防歯科には特に力を入れてきました。そのため、当院の患者さんは予防意識の高い人が多い印象です。ですが、新型コロナウイルス感染症が流行している期間、歯科医院に行けずに口の状態が悪くなってしまった人もいるようで、近頃はメンテナンスに来られる人がさらに増えていると感じます。もう一つ、最近力を入れているのが小児の矯正です。ここに戻ってきてから9年の間、診療をしながら地域の子どもたちの成長を見てきました。小児矯正を受けることで、大人になってからの歯並びが大きく変わることも見込めます。そのため、お子さんの診察をする中で、適切なタイミングで矯正が始められるよう、気になるお子さんには声をかけるようにしています。
予防歯科ではどのような点にこだわっていますか?
【崇良副院長】大きな特徴は、メンテナンスの際にエアフローを使って歯のクリーニングを行っているところでしょう。当院の場合は、患者さんの状況に合わせてエアフローや超音波、PMTCを使い分けてメンテナンスをしております。エアフローを使って虫歯や歯周病の原因となるバイオフィルムの除去へと導いた後に、歯石を丁寧に取り除くためのメンテナンスを行います。また、メンテナンスに対して「いろいろと注意されるのではないか」というイメージを持っている人も多いと思います。ですが、当院ではまず歯科衛生士が良くなっているところを褒めて、それに加えて「ここをもっと良くしていきましょう」と、患者さんがプラス思考になれるような声かけをしているのもポイントです。
子どもの矯正にはどのようなメリットがありますか?

【結梨院長】新型コロナウイルス感染症流行の時期から感じているのが、マスク生活によって口元が閉じられていない子どもが増えているということです。マスク生活だけでなく、アレルギーが原因で口呼吸になっている子も増えています。口の中は、本来、唇が閉じた状態で舌が上顎についているのが正しいポジションなのですが、口呼吸になると口が開いて舌が下に垂れてしまいます。子どもは舌の筋肉によって顎が成長していくため、舌が正しい位置にあるのはとても大切なことなのです。矯正を通して、こうした癖の改善をめざし、口周りの成長を促すことが望めます。さらに、子どもの時に歯並びをある程度整えておくように導くことで、大人になってからの矯正が楽になるといったメリットも見込めます。
美容室へ行くように、気軽に歯科医院を利用してほしい
患者さんと接する際、大切にしていることを教えてください。

【結梨院長】治療中にはこまめに声をかけて、気分が悪くなったり不安になったりしていないかを確認しています。また、治療が終わってもその後のメンテナンスに来てもらえなければ健康な状態のキープも見込めませんから、患者さんには「一緒に頑張っていきましょう」と常々お伝えしていますね。
【崇良副院長】虫歯の治療で来られた患者さんであっても、治療をしたら終わりではなく、全体の噛み合わせなどを見てなぜそこが虫歯になったのかを考えるようにしています。その原因を患者さん自身にも知ってもらい、ご自宅でのケアや定期的なメンテナンスにつなげるのが目的です。言葉だけでなく口腔内カメラで撮影した写真やエックス線写真をお見せすることで、視覚的にもわかりやすい説明を心がけています。
今後の展望について教えてください。
【結梨院長】現在行っている診療の質を保ちながら、常にアンテナを広く張り、新しい技術や機器も取り入れていきたいです。私と副院長の2人の歯科医師が在籍しているというのも当院の強みの一つです。2つの視点から患者さんを診ることで、より適切な診断ができると思っています。これからも姉弟で力を合わせて、地域の皆さんのお悩みに寄り添っていきます。
【崇良副院長】好きで歯科医院に来ている人はなかなかいないと思うので、優しい声がけなど患者さんが安心できる工夫を増やしていきたいですね。私自身の目標としては、セミナーや勉強会に積極的に参加し、新しい技術や考え方を学んでいきたいと考えています。そこで得たものを、どんどん患者さんに還元していきたいです。
最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

【結梨院長】「歯医者らしくない歯医者」というスタンスを大切に、歯科医院が苦手な人や過去の歯科治療で嫌な思いをした人も通える歯科医院でありたいと考えています。私と副院長の2人体制なので、どのような患者さんでもご自身に合わせた治療を提供できると思います。お子さんの歯科治療についても安心してお任せください。
【崇良副院長】父はよく「美容室に行くような感覚で、もっと気軽に歯科医院に来てほしい」と言っていました。患者さんには、髪のケアをするのと同じように、定期的に歯のメンテナンスに来てもらえるとうれしいです。老若男女問わず、困ったことがあればいつでも相談してくださいね。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正(小児)/44万円~、マウスピース型装置を用いた矯正(成人)/88万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。