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わずかな気がかりでも治療やケアを受けてほしい
訪問歯科診療

米永歯科医院

(大阪市浪速区/恵美須町駅)

最終更新日:2020/10/12

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  • 保険診療

超高齢社会となった今、自宅や施設で過ごし介護を受ける高齢者は増加の一途をたどっている。それに合わせるように、訪問歯科診療を行う歯科医院は増えているといわれ、治療内容や治療機器も急速に進歩している。以前から訪問歯科診療に取り組んでいる「米永歯科医院」でも、この7~8年で訪問依頼が急激に増えたとのこと。しかし、「治療が必要なのになかなか依頼できず、症状を放置したままの患者さんは多いと思います」と、米永哲朗院長は懸念する。食べる楽しみや全身の健康を維持する上で、口腔の健康は重要なポイントになる。「どうか気軽に、ちょっとした症状のうちに連絡してほしい」と呼びかける院長に、訪問歯科診療のメリットや訪問先での診療の様子について、詳しく教えてもらった。 (取材日2020年9月16日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q訪問歯科診療は、どのような方が依頼できるのですか。
A

基本的には、歯科医院まで来られない方ならどなたでも利用することができます。現状では、ご高齢になり足腰が弱まった方や、寝たきりや認知症などで移動が難しい方、つまり介護保険を利用する70~90歳の方が多いですね。また当院では、障害のあるお子さんへの訪問歯科診療も行っています。訪問診療では、医療機関から16キロメートルの範囲内へ訪問できるというルールがあります。当院ですと、浪速区、天王寺区、西成区などに加え、西淀川区や此花区、東大阪市にも訪問先があります。なお、緊急の依頼で治療を数回行うのが往診で、各患者さんに適した口腔機能向上のための計画を立て、月に2~4回、定期的に訪問するのが訪問診療です。

Q訪問歯科診療を受けたい場合、どのように依頼すればよいですか。
A

かかりつけの歯科医院が訪問歯科診療をしていれば直接お願いすればよいですし、訪問歯科診療をしている歯科医院を新たに探し、ご家族やご本人が電話などで依頼することもちろん可能です。ただ、「初めての医療機関にいきなり依頼をするのは敷居が高い」と思う方も多いですね。介護保険を利用している方でしたら、担当のケアマネジャーさんに依頼すれば、適切な歯科医院につないでもらえます。また、具体的な依頼先がわからない場合には、地域の歯科医師会や在宅医療・介護連携相談支援の窓口などで、訪問歯科診療をしている歯科医院を教えてもらったり、依頼先を個別に紹介してもらえることもあります。

Q訪問歯科診療のメリットは?
A

現在では、治療機器がとても小さく軽くなったので、基本的には診察室と同レベルの治療ができます。虫歯の治療、入れ歯の修理、入れ歯やかぶせ物の作製もしますよ。ポータブルのエックス線もあるので、歯茎の中の様子も確認できますし、普通の抜歯なら、主治医の先生と相談しつつ行っています。また訪問歯科診療では、歯科衛生士が訪問のたびにお口のケアをするので、症状を早く見つけたり、汚れがたまるなど悪くなりそうな場所も先回りして対処したりできる。これは大きなメリットです。お口の清潔は、感染症や誤嚥性肺炎の予防にもなります。特に治療が難しい患者さんでは、お口の中をきれいにし続けて、症状をつくらないことが大事です。

検診・治療START!ステップで紹介します

1訪問歯科診療を依頼する

患者や家族、ケアマネジャーなどが歯科医院へ直接連絡を入れ、訪問を依頼する。その際か折り返しで歯科医師や歯科医院の担当スタッフが連絡を入れ、今困っている症状や、患者の全身状態などを確認し、訪問日程を調整する。意思疎通が難しい患者では、口臭が強くなった、食べるスピードが急に遅くなったなどの変化に周囲が気づいて、依頼につながることも多いという。

2訪問準備

症状がかなり進んでから依頼がある場合も多いので、同院ではなるべく1~2日間、遅くとも1週間以内に訪問する日程を組む。電話で確認した症状をもとに、歯科医院では治療に必要な機器を準備。治療内容によって使う機器や検査器具が異なるので、症状の確認と機材のチェックは慎重に行う。同院には歯科医師、歯科衛生士、助手など3~4人で構成される3つの訪問診療チームがあり、近距離なら徒歩で、遠方へは車で訪問している。

3患者の自宅へ訪問する

打ち合わせた日時に、患者の自宅を訪問。寝たきりであったり意思表示が難しかったりする患者であれば、家族が治療に付き添えると診療もスムーズに。しかし、現在は独り暮らしの高齢者も多く、同院ではケアマネジャーと連携しながら、患者しかいない自宅へ訪問することも多いという。

4治療

ベッド上でも椅子でも、患者が楽に過ごせる場所ならどこででも治療はできる。患者の負担にならないように、同院では治療を30分以内で終えることが多い。「以前に作った入れ歯を使っていなかった」など、実際に訪問して初めてわかることも多いそうだ。治療が終わった患者では、歯科衛生士がブラッシングなどの口腔ケアを行う。

5治療内容や結果を報告する

家族やケアマネジャー、ホームヘルパーなどに治療内容や口腔内の様子を伝える。患者が独り暮らしの場合には、備えつけのノートに記入して、訪問診療、訪問看護、ホームヘルパーなどと情報を共有することも。家族がいれば日々のケアについてアドバイスすることもあるが、同院ではなるべく介護の負担にならないように、食事の際の姿勢など、取り組みやすいところから少しずつ話すようにしているという。

ドクターからのメッセージ

米永 哲朗院長

最近では、要介護度が高くても自宅で過ごす患者さんが増えていて、お口のトラブルも多いです。かなり進行してからの相談もあって、「依頼することをためらっていた」という声をよく聞くので、必要な治療を受けていない患者さんはまだ多いはず。でも、ご自宅で特別な準備はいりませんし、費用面はすべて健康保険の範囲内で対応できます。また、軽い症状のほうが、患者さんの負担が少ないですしこちらも治療が楽に済みます。患者さんが食の喜びを取り戻すことだけでなく、ご家族のお口の中まできれいになることにつながるケースもあります。歯科衛生士によるプロのケアを受けるメリットも大きいので、ぜひ気軽に依頼してほしいですね。

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