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村田 好範 院長の独自取材記事

村田歯科医院

(大阪市城東区/今福鶴見駅)

最終更新日:2022/12/26

村田好範院長 村田歯科医院 main

今福鶴見駅のすぐそばにあるマンションの4階にある「村田歯科医院」。親子2代の歴史を感じさせるクリニックの院内は、たくさんの光が差し込み、清潔感あふれる温かみのある空間。ラグビー経験者でガッチリした印象の村田好範院長は、クリニック同様、親しみやすい雰囲気を持つ歯科医師だ。その体格ゆえ、「先生ニコニコしなきゃ!」と患者に言われてしまうこともあると笑う村田院長。何げない会話からも、患者との信頼関係がうかがえる。大学院生時代から学んできた入れ歯治療に加え、審美歯科に力を入れている同院。患者本位の治療をめざし、さまざまな選択肢を提案するという村田院長に、クリニックの強みやこだわりを聞いた。

(取材日2018年8月31日/情報更新日2022年12月5日)

少年時代の思い出詰まる場所で後を継ぐ

歴史を感じさせるモダンな外観と明るくシンプルな院内のギャップがすてきです。

村田好範院長 村田歯科医院1

ありがとうございます。1975年に父が開業し、これまで地域の方とともに43年の歴史を重ねてきました。私も父の開業に伴ってこちらに引っ越すことになり、小学校を卒業するまで過ごした場所でもあります。まだ当時は鶴見緑地もほとんど整備されていませんでしたから、手つかずの自然の中を自転車で駆け巡ったり、ザリガニを捕ったりして日が暮れるまで遊んでいました。少年時代の思い出が数多くある愛着ある場所なんです。ですから勤務医を経て2011年に父から院長を引き継ぐことになったのはごく自然な流れでしたね。院内はその時に内装をがらっと変えました。通りに面して光が差し込む、リラックスできる空間になるようリニューアルしました。

歯科用CTをはじめ、先進の設備がそろっていますね。

先進の設備を導入することで、迅速に適切な診断をすることにつなげています。また患者さんが安心して治療を受けるためには、院内感染防止の徹底も必要になってきます。器具やチェアの滅菌・消毒をはじめ、うがいの際には酸化電位水を使用しています。歯を削るタービンなどの道具などもすべて患者さんごとに交換しています。また出血を防ぎ、痛みを抑えるために歯科用レーザーも取り入れています。こういったことについては、特別なことだとは思っていません。質の高い医療を提供する上で、どういうものを使えば患者さんのためになるのかを考えた結果だからです。日常の治療の延長上でどんどん一般的に使われるべきものであり、滅菌にしても意識せずとも徹底されるべきだと考えています。

どんな患者さんが多いですか?

村田好範院長 村田歯科医院2

父の代から通う患者さんが多いですね。皆さんクリニックとともに年齢を重ねられ、高齢の方が増えてきました。ですので、入れ歯の治療にも力を入れています。大学院では総義歯(総入れ歯)について専門に学んでいたので、さまざまな方法をご提案しています。患者さんのお口の中は十人十色で、一人ひとりで状態が異なります。顎の状態によって、入れ歯が安定するかしないか変わってきますし、それぞれに応じた治療をすることが重要です。予算や患者さんのお気持ちなどケースバイケースではありますが、保険診療以外に、審美面に配慮した審美歯科の視点から、自費診療の方法をご紹介することもあります。自費診療というと「高額になるから……」と敬遠される方もいますが、実は費用をなるべく少なく抑えられる施術もあるのです。

審美歯科への理解を深めるため、丁寧な説明を心がける

審美歯科の診療にも力を入れているそうですね。

村田好範院長 村田歯科医院3

一般的な歯科治療はもちろんのこと、「美しい見た目」ということに関心のある患者さんは多いと思うのです。ただ「審美歯科」と聞いても、どんな材料を用いたどんな方法があるのか、詳しくご存じない方が多く、お金がかかるというイメージだけが先行しています。例えば歯を1本失ったとします。入れ歯や金属のブリッジはしたくないけれど、自費のセラミックブリッジは高価だということで、この後どういう処置をしようか悩むこともありますよね。その場合、選択肢の一つとしてダイレクトボンディングブリッジという方法もあります。歯の抜けた場所にレジンという歯科用プラスチックを流し込み、修正しながら両隣の歯を固定する方法です。もちろん自費診療ではありますが、削る箇所は最小限で済みますし、自然な仕上がりになることが望めます。

さまざまな治療法や素材を用いているんですね。

保険治療か自費治療かにこだわらず、その患者さんに合った方法、素材をお勧めするようにしています。金属を使わないノンメタル治療(メタルフリー治療)もその一つです。従来は金属を使った歯科治療がほとんどでした。しかし、金属を用いることでアレルギーを引き起こすリスクがあり、金属が腐食して歯や歯肉が黒くなってしまうことも。そういった理由から金属を使わず、他の素材があることを説明しています。それ以外にも、ホワイトニングに力を入れています。妻も歯科医師として診察を担当しており、審美歯科に精通しているので、審美に関しては彼女に任せています。予算やご要望を聞いた上で、より専門的なアドバイスをすることができると思いますので、ご相談いただければと思います。

女性の歯科医師がいるとお子さんも安心ですね。

村田好範院長 村田歯科医院4

小さなお子さんも女性の先生のほうがホッとするでしょう。私は学生時代にラグビーをしていたこともあって、体が大きくて、いかつく見られがちですから(笑)。私に相談しづらいことは妻に相談する患者さんもいます。また歯を美しく見せること、きれいな口元に焦点を当てる審美歯科では、細かいニュアンスを理解するスキルが欠かせません。そういう面では、大学病院で審美歯科の診療に携わってきた妻のほうが、よりこまやかな気遣いができると感じています。妻と相談しながら、治療を進めることもあります。私は院長としてトータルに患者さんを診ているため、それぞれの専門分野ならではの視点でアドバイスを得られるというのは、とても助かります。

新しい入れ歯は「完成」がスタート地点

入れ歯の治療でこだわっている点は?

村田好範院長 村田歯科医院5

入れ歯は「完成した時がスタートだ」ということです。時間をかけて治療して、調整してやっと入れ歯ができたから、そこで終わりだと考える方がとても多いのですが、実はそこが始まりなんです。「しょっちゅう診てもらうのは先生に悪い」「入れ歯の不満を言っているみたい」と言って、通院を遠慮する方もいらっしゃると思います。けれども、新しい入れ歯は靴を新調したのと同じです。初めは靴ずれもするし、傷もできやすいのだから、合わないのは仕方がないこと。痛いのはむしろこちらが申し訳ないと思うくらいのことなんです。ですから、最初はこまめに、毎日でもいいから調整に通ってもらいたいのです。入れ歯を諦めず、「合うまで一緒に合わせていきましょう」とお伝えしていきたいと考えています。

訪問歯科診療にも注力されていますね。

待合室に色彩豊かな絵を飾っていますが、ビー玉に絵の具をつけて転がして描いたものだとお気づきになりましたか? 実は訪問先の患者さんの作品です。通院する患者さんたちからも「癒やされる」と好評です。もう15年ほど訪問している施設なのですが、障害があって意思の疎通が難しい方がほとんどです。そのため、最初は診察も進まなかったのですが、通ううちに皆さんと親しくなって、だんだん打ち解けてきました。無理をせず、患者さんが少しでも苦しい表情をされたら、すぐやめることにしています。なるべく怖い思いをしてほしくないので、リラックスして治療ができるように心がけてきました。そのかいあってか、今では気持ちも通じるようになり、訪れるのも楽しみになっています。

今後の展望を聞かせてください。

村田好範院長 村田歯科医院6

最近は特にですが、審美歯科をはじめ、見た目を整えたり、コンプレックスを取り除いたりすることで、患者さんの歯の健康意識への変化を感じています。年齢に関わらず、ホワイトニングやダイレクトボンディング治療など、審美面に配慮した治療を行い、はつらつと前向きになった姿を見れたら私もうれしいです。若い人も中高年者も、また男性でも女性でも、どなたでも大丈夫です。ただ、大半の人がどのような治療ができるのか知らないのではないかと思いますので、遠慮なくお聞きくだされば、お一人お一人に合った治療を提案させていただきます。また、当院には女性歯科医師も在籍しています。「恥ずかしい」「相談しにくい」という女性の患者さんも気兼ねなくお越しください。これからも密なコミュニケーションをとって、親しみやすいクリニックであり続けたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックブリッジ:33万円~、ダイレクトボンディングブリッジ:9万9000円、チタン床:31万9000円~、ノンクラスプデンチャー:9万9000円~、ノンメタル治療:11万円~、ホワイトニング:3万3000円~、インプラント治療:44万円~、PMTC:6600円~

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