全国のドクター14,300人の想いを取材
クリニック・病院 157,225件の情報を掲載(2026年7月03日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 世田谷区
  4. 自由が丘駅
  5. 陣内ウィメンズクリニック
  6. 陣内 彦良 理事長

陣内 彦良 理事長の独自取材記事

陣内ウィメンズクリニック

(世田谷区/自由が丘駅)

最終更新日:2026/07/01

陣内彦良理事長 陣内ウィメンズクリニック main

東急東横線と東急大井町線が乗り入れる自由が丘駅から徒歩5分の所に「陣内ウィメンズクリニック」がある。入り口にはジューンベリーの木が植えられ、木製のベンチもあり、一見するとおしゃれなカフェに来たかのような造りだ。陣内彦良理事長は、医師になっていなかったら建築家になっていただろうと語るほどの建築好き。地下1階、地上5階建てのビルには、陣内理事長のこだわりがあちこちに散りばめられている。同院のキーワードは「ラブラブ」「リラックス」「ハッピー」の3つ。「不妊治療に対して少しでも明るく前向きに」、陣内理事長のそんな思いが込められているという。一つとして同じ治療はないといわれる不妊治療にどのように向き合ってきたのか、治療の現状と併せて詳しく話を聞いた。

(取材日2026年6月11日)

医師もスタッフも、妊娠を望む夫婦を皆でサポート

おしゃれなカフェのような造りで落ち着きますね。

陣内彦良理事長 陣内ウィメンズクリニック1

当院に通う日が楽しみになるような、ご夫婦で気軽に来られるカフェのような造りにしました。地下の水槽ではクマノミやタツノオトシゴがゆったりと泳いでいます。タツノオトシゴは当院のシンボルマーク。メスがオスのおなかに卵を産みつけ、ふ化するまでオスが育てるところから、安産や子だくさん、仲が良い夫婦というイメージがありますね。当院のロゴマークはタツノオトシゴがモチーフとなっており、別の角度から見ると赤ちゃんを抱え込んでいるようにも見えるんですよ。また、地下には3枚の絵を飾っておりまして、これは「出会い・寄り添い・誕生」をテーマに描いた私の作品です。不妊治療というと、あれもこれもと頑張りすぎて疲れてしまう方も多いように思いますが、当院にいらっしゃる間は「ラブラブ」「リラックス」「ハッピー」な気持ちで前向きに不妊治療に取り組んでいただきたい。そんな思いをこの3枚の絵に込めました。

月に1回、体外受精に関する説明会も行っているのだとか。

はい。2022年より体外受精や顕微受精を含む基本的な不妊治療が保険適用になり、2026年4月からは東京都の不妊治療助成制度が大幅に拡充され、「体外受精」に関心を持たれる方がとても増えました。ただ、やはりまだ一般的だとは言い難く、疑問や不安もおありかと思います。そこでテーマを「体外受精」に絞り、毎月1回の予約制で説明会を行っているんです。お一人でも、パートナーとご一緒での参加も可能です。体外受精も含めて、不妊治療には年齢の影響や制限があることも事実。少しでもご興味があればぜひいらしてください。説明会の後、希望される方は「個別相談カフェ」にもご参加いただけます。

個別相談カフェではどのような質問ができるのですか?

陣内彦良理事長 陣内ウィメンズクリニック2

体外受精の一般的な流れ、助成金などの制度、また個別に感じている不安など、どのようなことでもご相談ください。単なる情報提供というよりは、お茶とお菓子を楽しみながら双方向でコミュニケーションを取り合う場です。私だけでなく、看護師や培養士も出席していますから、より具体的な話を聞きやすいかと思います。当院のスタッフは経験豊富なベテランぞろい。2003年の開業時からずっと活躍してくれている方もいるんですよ。今でも毎月のように院内勉強会を開催しており、職種に関わらず皆で知識を深め、得た知識を個別相談カフェで生かしたり、院内掲示物の形で患者さんにお伝えしています。私と同じく、スタッフたちも妊娠を望むご夫婦の応援団です。

妊娠をめざすにはパートナーの意識も大事

不妊治療はご夫婦での受診が重要になりますか?

陣内彦良理事長 陣内ウィメンズクリニック3

保険適用で診療を受けるには、ご夫婦で受診する必要があるため、今はご夫婦での受診が大半です。ただ、男性の中には不妊治療に対して「時間をつくれない」「受診したくない」という方も少なからずいらっしゃいます。そのような方でも受診しやすいと感じてもらったり、前向きな気持ちになってもらえたりしたらうれしいですね。また、不妊の原因が男性・女性のどちらにあるのかは調べてみないとわかりません。当院では大学病院の泌尿器科の先生による男性不妊の外来診療日を月に2回設け、精子の濃度や運動率などを精密に測れるシステムなどを用いて、専門的な視点から検査を行っています。このシステムで測定した精子の状態は、二次元コードを通じて動画で見ることができるんですよ。

顕微受精用の機器や手法はどのようなものを採用していますか?

画像の解像度が高く、鮮明に見える顕微授精用機器を導入し、妊娠率アップにつなげられるようにしています。6人の培養士たちは、10年近く勤務しているベテランぞろいです。また、従来の顕微受精に使用されるような先が尖ったガラス管ではなく、卵子に対してストレスの少ない先端がフラットなガラス管を用いて、ピエゾパルスと呼ばれる微細な振動で受精を図る方法を採用しています。

妊娠しやすい体づくりも大事ですよね。

陣内彦良理事長 陣内ウィメンズクリニック4

とても大事なことです。健康な体が基本にあってこそ、初めて妊娠が可能になるからです。プレコンセプションケアには東京都も力を入れていて、「TOKYOプレコンゼミ」を受講後に登録医療機関で受けた都指定検査の費用については、補助金が支給されます。若いうちからご自身の健康について考え、不妊リスクを取り除く習慣や健康管理をしていただくことで、妊娠しやすい健康な体をめざす。これは女性だけでなく、パートナーとなる男性にとっても大切なケアです。精液検査でご自身の精子の状態を知ることも必要ですし、性機能障害がある場合はどのように克服していくかもアドバイスさせていただきます。

治療は十人十色。リラックスして取り組んでほしい

先生が診療時に大切にしていることはありますか?

陣内彦良理事長 陣内ウィメンズクリニック5

不妊治療にはいろいろな悩みがつきものです。少しでも明るい気持ちを持ってほしいので、ユーモアを大切にしています。あとは月並みですが、患者さんに寄り添って、できる限り具体的な話を聞き出すように心がけています。患者さんは最初から本音を話すことはまずありません。ご自身のことも含めて、本当に不妊治療を望んでいるのかといった本心を打ち明けてもらえるように、「この先生だったら、自分のことを素直に話せそう」と思ってもらえるように、些細なことにも耳を傾けるようにしています。例えば、奥さんはあまり子どもが好きではないけど、旦那さんが欲しがるから来院したという方もいらっしゃいます。不妊治療に対するご夫婦の思いをしっかりと受け止めて本音を聞き出すことが、治療の第一歩だと思っています。

治療はご夫婦ごとにまったく異なるのでしょうか。

よくお話しするのは、不妊治療に正解はないということです。10組のご夫婦がいればそれぞれの治療法があり、人工授精や体外受精はあくまでもその中の手段に過ぎません。決して無理をせずに、ご夫婦のペースで治療を進めることが重要です。不妊治療は、実際に受診してみないとわからないことのほうが多いのですが、SNSの情報だけでわかった気になってしまっている人が多いのは、とても怖いことだと思っています。まずはご夫婦が仲良く、同じ方向を向いて進めることが一番。その上で、焦らずに、お二人のペースや思いを大切に治療を進めていけるといいですね。

ところで、先生は建築がお好きなのに、なぜ医師を志したのですか?

陣内彦良理事長 陣内ウィメンズクリニック6

確かに建築が好きで建築家になりたかったのですが、気づいたら医師になっていました。産婦人科に進んだのは、「おめでとう」と言える診療科だったからです。悪性腫瘍の治療、生殖関係、妊娠と、大きく3つに分けられる産婦人科の領域でも、「出産」は女性にとって大変なこと。すべてが笑顔ではないかもしれませんが、これから妊娠したい方々のための力になれればと思い、不妊治療の領域に進みました。患者さんに対して真摯に向き合い、全力で後押ししたいと思っています。

最後に、妊娠を望む方々へのメッセージをお願いします。

不妊治療は、真剣になればなるほど周りが見えなくなり、気持ちが不安定になる方もいらっしゃいます。こういった心理的負担も不妊の要因になるので、リラックスすることが本当に大事なんです。ご夫婦仲良く「ラブラブ」「リラックス」「ハッピー」な気持ちで進みましょう。そして、迷ったら何でも聞いてくださいね。そのために私たちがいます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

精液検査/5500円